Yaffee's Whisky Blog

ウイスキー好きの料理人が書くウイスキー中心のブログ。

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ウイスキー水割りについて深く考察してみた


 

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 ウイスキーに水割りと聞いて一般的にウイスキーと水を割るだけのただのウイスキーの飲み方の1つでしょという考えが多いと思う。確かにウイスキー水割りとはウイスキーに水を割り交ぜただけのものだが、実はバーテンダーの中では最も難しく最も奥が深いカクテルなのです。 

 確かに漫画「バーテンダー」の第1話にて、主人公の佐々倉 留が好きなカクテルを作れと言われて水割りを作り、「これはウイスキーの水割りというカクテル」と驚かせるシーンがあります。しかし、なぜそういわれるのか、どこが奥深いのかそんなことを書いていこうと思います。

 


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 プロのバーテンダーが作る水割りと素人が作る水割りは全く同じ分量でもどんな人でもわかるくらい違います。言葉だけでは信じられない方も多いと思うので、ぜひ今度バーに行ったときに角でもブラックニッカでもはたまたスタンダードなブレンデッドスコッチでも構いませんが、普段家で飲むようなウイスキーの銘柄で水割りを頼んでみてください。正直驚くと思います。

 

 では具体的にどこが違うのか。僕がウイスキーの水割りを探求してみて経験した中で答えてみようと思います。正直まだまだ水割り道の入り口に入ったぐらいの意見ですが、参考にしてみてください。

 

 氷が違う!!!

 

 

 まず水割りには氷が入っていることが多いですが、 この氷の形、状態、良し悪しによって変わってきます。

 ひとえに氷といってもバーで出てくるような一切の曇りのない透明な氷と家庭用冷蔵庫でできるような白い濁りのある氷がありますが、おいしい水割りを作ろうと思ったら曇りのない透明な氷を使わないとなかなか美味しく作れません。

 その氷もギンギンに冷えて状態なのか、少し解け始め(湿った氷なんて表現もします)なのか圧倒的に変わってきます。これに関してはどっちがいい悪いはありませんが、同じような混ぜ方をしては出来上がったときに水っぽくなったり、ウイスキーのアルコール感が強くなったりします。氷の状態を確認して混ぜ方、混ぜている時間を変えなくては毎回同じくおいしい水割りはできません。

 そしてその氷の形。これも何がよくて何が悪いはありませんが、四角形の氷を使うのか、コンビニで売っているようなカチ割の氷を使うのか、大きい氷か、小さい氷か、それぞれ混ぜ方混ぜ時間を変えなくてはいけません。なぜなら 小さい氷やカチ割の氷は混ぜるときに水の対流が起きやすく混ざりやすい反面、氷が溶けやすく水っぽくなりやすいです。反対に大きい氷では対流が起きにくく混ざりにくいためウイスキーの良さを引き出すには高い技術が必要です

 

 水が違う!!!

 

 

 当然といえば当然ですが、水割りはウイスキーと水しか入りませんので水道水ではなく、 ミネラルウォーターまたは少なくとも浄水を使ったほうがいいです。ただ当たり前ですが、ミネラルウォーターでもコントレックスエビアンなんかの硬い水は控えたほうがいいでしょう。

 

 う~ん……そう言われてもどうしたらいいの??

 

 

 実際バーで作ってくれるようなウイスキーの水割りはバーテンダーさんの日々のトレーニングで培っていく技術面が大きいです。

 しかし!!全くの素人でも比較的美味しくできる方法を教えます。この方法を試す前にまず使おうと思っているウイスキーのラベルに「 Non Chillfiltered、Non chill」という表記ないことを確認してください。これは「 低温ろ過してないですよ」という表記でこういったウイスキーを今から教える方法で使ってしまうと白く濁ったり、綿状の浮遊物がウイスキー中に発生したり風味を損ねたりしてしまいます。

 

 

 それでは素人でも比較的美味しい水割りが作れる方法のご紹介に移ります。ポイントは ウイスキーを冷凍庫でキンキンに冷やすことと水も冷蔵庫で冷えたものを使うこと です。そして あまり混ぜない! 2・3周軽く混ぜる態度で大丈夫です。

 

 ではなぜウイスキーをキンキンに冷やすと美味しくできるのかというとウイスキーなどアルコール度数の高いものと水を混ぜるとき温度差があると混ざりにくくなります。そしてアルコールと水分を混ぜたときに若干熱を発生させます。

 うまい水割りの作り方を検索すると「氷の入ったグラスにウイスキーを入れてから軽く混ぜてから水を注いで混ぜる。」という作り方が多いですが、これはウイスキーを氷の入ったところに入れることで水とアルコールが熱を発生させ、混ざりの悪い状態になってしますのでウイスキーを冷ましつつ、水に溶けやすい状態に持っていくため行う行動になります(諸説あり)。マヨネーズを作るときに卵黄やマスタード(乳化剤の働きをするもの)と酢を先に混ぜてから少しずつ油を乳化させていくのと同じようなものです。

 しかしこの方法は記事の最初のほうで書いたように技術がいります。そこでウイスキーを冷凍庫でキンキンに冷やしておくと、 最初に混ぜる必要もなく、水との温度差も少なくなるので混ざりやすく、あまり混ぜないで混ざるので氷が解け水っぽくなる心配が少なくなります

 

 後の分量は好みですが、 ウイスキー:水=1:2.5 が一番良いといわれています。

 

こんなことを考えながらぜひ一度家での水割りを楽しんでみてください。


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