Yaffee's Whisky Blog

穀物、水、イーストという3つの材料から多彩な味が生まれ、長い熟成で気候風土や歴史、いろんな文化も取り込んで感慨深いお酒となっていくことがウイスキーの魅力だと思います。その魅力を少しでも伝えられるよう様々な情報を発信できたらと思います。またウイスキー以外にもいろいろな良酒たちをご紹介できたら幸いです。

ブログランキング・にほんブログ村へ

タバスコって樽熟成していたの!?? ~タバスコとウイスキーのつながり~

f:id:yaffee28ppm:20191209115218j:plain

Antina WolffによるPixabayからの画像



タバスコとウイスキーって全く関係ないかと思っている方が多いと思いますが、実はタバスコはオーク樽(しかもジャックダニエルの空き樽)で3年間熟成し製品化 されています。つまりウイスキーのような熟成方法を採用しているのです。実はタバスコの裏のラベルにも明記されています。

 

これだけだと熟成が一緒なだけでしょって言う話ですが…

アメリカのテネシー州の名門蒸留所ジョージディッケルがタバスコカスクなるものをリリースされていました。残念ながら現在sold outで入手困難ですが、是非バーでこのボトルにお会いしたら試してみてください!

f:id:yaffee28ppm:20191209115058j:plain

 

アロマは、はちみつやウッティな香りの中にタバスコの特徴的な酸味と辛味のニュアンスを感じます。口に含むとメープルやバニラの甘みと辛味をしっかりと感じます。新しい味でやみつきになっちゃうかも‥

 

 タバスコの歴史

 

タバスコを作ったのはアメリカのルイジアナ州エイブリー等に本社を置くマキルヘニー社の創業者エドモンド・マキルヘニー。彼はもともとニューオリンズで銀行員をしていました。スコットランド人とアイルランド人の血を引く、ひげを蓄えた美食家としても有名でした。

タバスコの始まりはアメリカがまだ南北戦争時代にさかのぼります。エドモンドはメキシコのタバスコ州から帰還した南軍兵士から、チレ・タバスコという種のトウガラシの種をもらいます。しかしニューオリンズ北軍に陥落し、エドモンドはエイブリー島に移り住むことにします。そこはエドモンドの妻の実家があり、岩塩が名産の土地でした。そこでチレ・タバスコの種をまきます。ところがエイブリー島も北軍に陥落。エドモンドは泣く泣くテキサス州に逃げることに。1865年の終戦後エイブリー島に戻ったエドモンドは荒廃した土地に1株のチレ・タバスコが生えているのを見つけ、これで調味料を作ろうと決意します。

こうして試行錯誤の末、初めてできたチレ・タバスコの調味料をエドモンドは地元の周りの人たちに最初に配ったところ大好評でした。この時に1滴ずつたらせるようにと香水の小瓶で配ったのもよかったのだと思います。今度はこれを全米に向けて350瓶を「タバスコ」の商標を付けて問屋へ送ったところ追加注文が殺到します。そうして全世界へと「タバスコ」は広まっていきました。

 

 

 タバスコの製法

 

 

f:id:yaffee28ppm:20191209120156j:plain

Jill WellingtonによるPixabayからの画像

まずは完熟したトウガラシの身を手作業 で収穫します。収穫後1時間以内に丹念につぶし、地元産の岩塩と混ぜてペースト状にしたものをジャックダニエルの空き樽で3年間熟成 させます。この時に樽の上に木のふたをした後、さらに塩でふたをします。樽で熟成させることで適度に空気が入り、自然と酵母が育っていくそうです。ウイスキーの熟成で言ったらパレット式に近い樽を縦置きで熟成の時を待ちます。

 

こうして3年後熟成されたトウガラシのペーストは、複雑で芳醇な香り となっているそうです。そして約1か月かけてこのトウガラシペーストにビネガーを加えていきます。時間をかけてゆっくり加えていくことでトウガラシの香味、アロマ、色といったものが定着していきます。この時にビネガーの殺菌作用のおかげで熱処理を行わなくても製品化できるそうです。そこから種や固形分を取り除き、液体となったものを品質チェック担当が、pHやソルトチェックのほかに自分の舌でもすべてチェックしています。

審査の通ったもののみが「タバスコ」として全世界に出荷されていきます。

 

このように大量生産のイメージしかない「タバスコ」ですが、実は強いこだわりと深いストーリーもある製品だったのです。そんなタバスコですが、家でウイスキーカクテルとしての楽しみ方としてウイスキーのトマトジュース割に1~2滴にタバスコを入れるとトウガラシの辛味が味わいに膨らみを持たせるアクセントになります。(スコッチならバノックバーンというカクテルになりますが……)ぜひよかったらお試しください。


人気ブログランキング

参考サイト

https://ja.wikipedia.org/

 

https://minna-no-kurashi.jp/article/detail/553

 

https://www.tabasco.com/


https://gigazine.net/news/20130513-how-tabasco-sauce-is-made/