Yaffee's Whisky Blog

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アメリカの禁酒法(1920~33年)!!それぞれのウイスキーが受けた「禁酒法の影響」とは?


 

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本日もお越し頂きありがとうございます!!

実は教科書に出ないような歴史が好きなウイスキー好き料理人Yaffeeです。

 

本日のテーマはアメリカの禁酒法!!

 1920年から33年にかけて施行されたアメリカの禁酒法

アルコール飲料の飲酒・製造はもちろん。販売や輸送までも禁止された法律で、その効果や社会的影響から「最も高貴な実験」 ともいわれています。

 

今回はなぜこの法律が制定されたのか。ウイスキーにはどういった影響が出たのかなどなどまとめてみました!!

ウイスキー以外にもお酒の歴史を勉強すると必ず出てくる出来事。

この歴史を見てみるとよりウイスキーやお酒が奥深いものになるかもしれません!!

この記事がその手助けになったらなと思います!

 

 

 

禁酒運動

 

 アメリカが独立して間もないころから、禁酒について議論されていました。

 

『お酒』というものは「神様から賜った授かり物」である一方で、

『酔い』は「悪魔の仕業」という考えが一般的でした。

 

このころから飲酒は個人の節度を問うことが多かったそう。

ただし、お酒自体を禁止するという運動は少なかったそうです。

 

 

ところが、南北戦争後の1869年に禁酒党が創設。

すると禁酒運動は激化していきます。

 

またこの時当たりから、禁酒主義活動家で有名なキャリー・ネイションの活動が知れ渡るようになりました。

 

 キャリー・ネイションとは??

 

禁酒法を語るうえで欠かせない人物『キャリー・ネイション』。

一言で説明すると、「禁酒主張を主張し、過激な活動し続けたおばさん」です。

暴飲による治安の悪化に、警鐘を鳴らそうと過激な活動を行っていました。

 

その過激な活動の内容は……

まさかりと聖書を片手に町中のバーや酒屋に乱入。

ボトルや店内を破壊。

そこにいた客を叱る。

 

 

 

といった運動を行っていたそうです(過激すぎてもはや自らが治安悪化ww)。

 

 

ただしこの時代飲酒による治安の悪化は著しかったそうです。

ネイションのこの活動に否定派が多いだろうと思いきや、賛成派も意外と多かったそう。

 

 

結果ネイションが活動していたカンザス州は、1881年に州憲法で初めてアルコールを禁止しました。

 

余談ですが、破壊活動を行っていたネイション。

もちろん活動とともに、何回も警察に逮捕されています。

その罰金を、禁酒に対する講演会の報酬やお土産用のまさかり(!?) を売って払っていたそう。

 かなり強いおばさんですね。。

ちなみにこの強さから「キャリー・ネイション」にちなんだウイスキーやカクテルが数多くできています。

 

禁酒法の制定

 

 

1914年から始まった第一次世界大戦

アメリカは帝政ドイツと戦争することになります。

 

アメリカ国内での反禁酒派(ウェット)はドイツ系アメリカ人が多かったそう。

反禁酒派は発言力を失っていきます。

 

またアメリカの大手ビールメーカーはドイツ系資本だったこともあり、「ビール=ドイツ=悪」という流れができていきます。

 

またこの時にアルコール飲料業界内でも、ビール業界が「諸悪の根源はウイスキー業界だ」と主張し規制から逃れようと足を引っ張りあいます。

(醜い争いがあったわけですね。)

 

もしかしたらアルコール業界内で結束して反対運動をしていたら、禁酒法の制定はなかったのかもしれません。

ただお互いに足を引っ張りあい、ついには……

1917年全米で禁酒法を達成させる合衆国憲法修正案が両院を通過

 

1920年1月6日に0.5%以上のアルコールを含む飲料を消費のために製造・販売・輸送を全面禁止する禁酒法 が施行されました。

 

 

禁酒法の影響

 

 

アメリ

 

禁酒法以前からあった醸造所や蒸留所は閉鎖していきます。

 

しかし、医師から処方される薬用酒は禁止になりませんでした(癖の強さからラフロイグは薬用酒扱いだったそうです。 )。

また飲用以外のアルコールは認められていたため、そういった工業用などの粗悪なアルコールも飲まれるようになったそうです。

 


またカナダなど隣国は、アメリカへの密輸をやめませんでした

 

そのため「もぐり酒場(スピークイージー」がアメリカ全土にできたり、「密造酒(ムーンシャイン)」が作られたり、裏で流通していたりと……

一説によると、禁酒法施行以前より酒が飲まれるようになったそうです。

 

 

密造酒やもぐり酒場、酒の輸送で暗躍したのがゴッドファーザー」で有名なアル・カポネなどのギャングたち

酒を争ってギャングたちの抗争が起きたため、禁酒法以前より治安を悪化させる結果となりました。

 

ところが、禁酒法がもたらした恩恵もあります。

 

この時代に飲んでいるお酒をお酒と見せないため、 カクテルの文化が大きく発展 していきました。

ロングアイランドアイスティー、ブラッディ・メアリー、スクリュードライバーなど一見お酒に見えない色鮮やかなカクテルが一気に広まっていきました。

 

また、バー文化というもの大きく発展していったそう。

 

オーセンティックバーの特徴、

入り口が重く大きな扉、

暗く隠れ家のような雰囲気

 

このような特徴は、禁酒法時代の「スピークイージー」からきていることが多いそうです。

 

またスピークイージーでの会話は絶対に秘匿。

中には、常連のスピークイージーに警官もいたそうで、ギャングと酒を飲みかわすなんてシーンもよくあったといわれています。

 

禁酒法廃止後、アメリカでは一気に粗悪な国内産のお酒が流通します

特にウイスキーなど熟成させるお酒はひどかったそう

色でごまかしたものや原料をごまかした粗悪品が横行し、廃止後すぐに国内産蒸留酒に対する規則が定められるようになりました。

 

 

 

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スコットランド

 

スコットランドなどのイギリスの属国は、アメリカ以外の植民地や海外県などイギリスの息のかかったところにお酒を輸出

何とか事なきを得ます。

 

さらに本土の多くの蒸留所は禁酒法廃止を見越して生産量を増加させたそう。

廃止後、安価なブレンデッドをはじめ多くのスコッチウイスキーアメリカへ輸出しました。

それにより、アメリカでブレンデッドスコッチブームが起きます

 

そして、今日の蒸留酒の王様」としての地位を確立させました。

 

ところが、アメリカが最大マーケットだったキャンベルタウンのウイスキー蒸留所は、禁酒法施行で大ダメージを負います

ほとんどの蒸留所が閉鎖を余儀なくされました。

また、同時期にこの町のほかの主要産業「ニシン漁と造船業」も暗雲が立ち込め町全体が大きく衰退していきました。

 

 

 

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アイルランド

 

この時のアイルランドはイギリスから独立したばかり。

大英帝国の商圏から締め出されていました

 

さらにアイリッシュにとって最大マーケットだったアメリカで、禁酒法が施行。

アメリカ市場まで失い、急激に衰退していきます

 

大量にあった蒸留所は最終的にミドルトンとブッシュミルズのみとなってしまいました。

 

 

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カナダ

 

アメリカへの密輸でカナディアンウイスキーは大きく利益を得ます

 

アメリカのウイスキー庫」と呼ばれるようになり、禁酒法廃止後もアメリカ国内に浸透。

大きく発展していきます。

 

この時に特に利益を上げたのが「カナディアンクラブ」です。

 

 

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アメリカの周辺諸国

 

多くのアメリカ人はお酒を飲むために国境を越え、メキシコやカリブ海キューバなどを訪れたそう。

そのため周辺諸国醸造所や蒸留所は大きく発展しました。

 

特にバカルディは今の地位を確立するほどに利益を上げていったそうです。

 

 

 

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まとめ

 

 

多くの国々やお酒に悪影響を及ぼした禁酒法

ただ禁酒法がもたらしたのは悪い面ばかりではありませんでした。

「バー文化」の向上やバーボンの法律の制定などなど

 

今に残る新しい文化や、高品質なお酒を生むターニングポイントにもなっていると思います。

 

またお酒が全面禁止されると……

人はよりお酒にすがるようになり、より粗悪なお酒が飲まれるようになってしまう

 

こういったことも「高貴な実験」からわかった結果ではないでしょうか?

 

お酒は、嗜好品。

無理して飲むのもではありません。

治安を悪化させるような飲み方ではなく、常に楽しく嗜みながら飲んでいきたいですね!!

 

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

今回のお話いかがだったでしょうか。

 

 

面白かった、ためになったと思っていただけたら嬉しいです。

 

また次回もよろしくお願いいたします。

それでは『酔いウイスキーライフ』を!!! 

 


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