Yaffee's Whisky Blog

ウイスキー好きの料理人がウイスキーの「おいしい」情報をお届け!

MENU

EU離脱で起こりうるウイスキーの話


f:id:yaffee28ppm:20200204142649j:plain



 

1月31日午後11時にイギリスがEU離脱しました。EU議会で「蛍の光」の原曲として知られているスコットランド民謡が歌われた映像はニュースなどで見た方は多いと思います。そこで今後ウイスキー全体としてどのような影響があるか僕なりに考えてみました。

 

今のイギリスとEUの関係、スコットランドとイギリスの関係

 

 

 

イギリスは現在EU離脱が決定致しましたが、現在は今年末まで移行期間として離脱前とほとんど変わらない関係が保たれます が、関税やその他の政治的意向は今後決められるそうです。

つまりイギリスは今年中にEU各国との通商交渉を終えなくてはいけません。

 

“ジョンソン首相は演説で、「多くの人にとって、これは大きな希望の瞬間、実現しないと思っていた瞬間だ」と話した。

 

「もちろん、多くの人が不安や喪失感を抱えているだろう。あるいは最も多いのは、この政治論争が終わらないのではと心配し始めていた人たちかもしれない」

 

「こうした気持ちは全て理解できるし、政府の仕事、私の仕事は、イギリスを一致団結させ、前進させることだ」

 

また、「あらゆる力、あらゆる立派な資質にも関わらず、EUはこの50年超の間に、イギリスには合わない方向に進化してしまった」と語った。“(BBC NEWS JAPAN、https://www.bbc.com/japanese/51335858より引用)

 

とジョンソン英首相は言っていますが、スコットランドでは今EU離脱が引き金となり、再びイギリスから独立の声が強くなっています 。それも2014年のスコットランド独立を問う選挙時にイギリスは「スコットランドが独立をするのなら一度EUから離脱しなくてはいけない」という取り決めをしました。EU頼みとなっていたスコットランド経済として大打撃を受けるのではないかということが論点となり、結果独立反対派が多くなった要因でもあります。今回のEU離脱スコットランドでは残留派のほうが圧倒的に多く、2016年の選挙では離脱派は38%に対して残留派は62%でした。しかしイギリス国内での結果はEU離脱となり、スコットランドでは「中央政府からスコットランドの意見が無視をされている」という不満の声が強く、再び独立を問う選挙への声が強くなっています。

 

 

今後EU離脱後のEU各国との協定で受けるスコッチウイスキーの打撃

 

f:id:yaffee28ppm:20200204142907j:plain


 

スコッチウイスキースコットランド産の大麦をというテロワールの動きは強くなっています。しかしまだまだ原料の大麦の大半は外国からの輸入に頼っていて、その中には農業大国のフランス産大麦やその他EU産の大麦が含まれています 。この原料に関税がかけられれば、当然スコッチウイスキーの生産コストは上がってしまします。原材料だけでなくボトルやコルクなど他にも細かく輸入に頼っているものは多くあるため、スコッチウイスキー自体の価格高騰の可能性も十分にあります。

また特にキャンベルタウンのスプリングバンク蒸留所ではシェアの約半分がEUとなっています。同じようにEUのシェアが高いウイスキー蒸留所では今後のイギリス政府の決定次第では打撃を受けることとなることが予想できます。

 

 

スコッチ以外のウイスキー産地から考えたEU離脱の影響

 

 

 

アイルランド

アイリッシュウイスキーは現在ピーク時の勢いと取り戻す勢いがあります。アイルランド共和国のほうはイングランドからの独立を果たしているため、引き続きEUとの取引はそのまま行われるため、EU諸国でスコッチの代わりにアイリッシュウイスキーという流れも十分に考えられます。また今後北アイルランドアイルランド共和国がどのようになるのかわかりませんが、アイリッシュウイスキーの法定義として北アイルランドアイルランド共和国間でウイスキーを移動してもアイリッシュウイスキーと呼べるので、北アイルランドでもウイスキーでだけ言ったらスコッチより影響は少ないかと思います。

 

アメリ

EUとの貿易摩擦、報復関税などEUとの関係の芳しくない今のアメリカは今後イギリスとの関係を深くしていく可能性があるかと思います。そうなったときにもしスコットランドが独立しなかったらEU市場に売られていたスコッチがアメリカ市場に流入することが多くなり、また逆にアメリカやカナダからの原材料、ボトルなどの調達することは増えると思います。

 

日本

ウイスキーに関しては日本への直接的な影響は少ないかと思います。むしろイギリスがアメリカ・アジアとの関係を強化していく流れにはなると思うので、そうなると日本への販売数、日本に流入するスコッチウイスキーは増える可能性はあると思います。

個人的に最近日本やアメリカに向けたスコッチの新商品が多く見られていると思います。そういったスコットランドの企業の流れがあるのかもしれません。

ただでさえ日本のウイスキーは法整備が整ってなく混ざりものの多いウイスキーが多く流通しています。5大産地として大手やクラフト蒸留所だけでなく、国や団体が規制によって保護する必要はより強くなると思います。

 

 

ただ以上の見解は僕の考えであり、全然違った方向や結果になることのあると思います。EU離脱は決定しましたが、これからのイギリスの動きがヨーロッパだけでなく日本やアメリカ、世界中に影響してくると思うので、これからの動きを見ることは今まで以上にもっと重要になのではないでしょうか。


プライバシーポリシー