Yaffee's Whisky Blog

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知っておきたいウイスキー用語シリーズ【モルトウイスキー】と【グレーンウイスキー】

 

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スコッチウイスキーやジャパニーズウイスキー、それをモデルに造られる新しい地域のウイスキーには基本的にはモルトウイスキーとグレーンウイスキーの2つのタイプに分かれます。

 

 

 

モルトウイスキー大麦麦芽のみから作られるウイスキーで、基本的には単式蒸留機(ポットスチル)という伝統的な蒸留器が使われます 。個性が強く「ラウドスピリッツ」なんて呼ばれたりしますが、近年その個性的な味わいが多くのファンを呼び人気が高くなっています。主にシングル(単一蒸留所の)モルトとして出回ることが多いです。(例:余市、山崎、マッカランラフロイグカバランなど)

 

 

 

グレーンウイスキー

 

 

それに対してグレーンウイスキー穀物が原料となります 。主に使われるのがトウモロコシでしたが、トウモロコシも高騰しているため、現在では小麦の比率を増やしているところも多くあります。また基本的には連続式蒸留機という近代的な蒸留機 が使われるため、安価で大量生産ができます。純粋なアルコールに近い、個性の少ない味わいにすることが多いです。(例外:ニッカカフェモルト、キリン富士御殿場シングルグレーン、サントリーシングルグレーン知多)

主にモルトウイスキーと混ぜ、ブレンデッドウイスキーとして売られます。

 

多くのブレンデッドウイスキーモルトウイスキーの原価を下げる意味合いやモルトウイスキーで味わいの構成を作り、グレーンウイスキーで薄めつつバランスをとる といったような使い分けをしています。そのため大体モルトウイスキー:グレーンウイスキーは3~4:7~6で造られることが多いです。そしてスコッチやジャパニーズの高価なプレミアムブレンデッドウイスキーモルトウイスキーの比率が高くすることで、より味わい深さを表現しています。

 

しかしブレンドの考え方でも例外的なウイスキーがあります。

特に顕著なのは富士御殿場蒸留所の「富士山麓シグニチャブレンド」です。

富士山麓シグニチャブレンド

 

富士山のふもと富士御殿場蒸留所に保管されている多彩な原酒たちの中からマチュレーションピーク(熟成のピーク)を迎えた原酒を厳選してブレンドしたブレンデッドウイスキー

 

富士御殿場蒸留所はもともと日本のビールのトップブランド「キリン」とスコッチ大手の「シーバスブラザーズ」、アメリカのウイスキー大手メーカー「シーグラム社」の3社合弁でできた蒸留所 です。キリンにはビールづくりの経験から多彩な酵母を見極める技術と探求心、クラフトマンシップがありましたが、そこにスコッチのモルトウイスキー製造の知識とウイスキーブレンド技術、アメリカン(バーボン)のグレーンを使った多彩なウイスキー造りの技術が集結して富士御殿場蒸留所は出来上がりました。

 

そのため他の蒸留所より圧倒的に多彩なグレーンウイスキーを持っています。そしてグレーンウイスキーにもモルトウイスキーと同等またはそれ以上にこだわりを持って造っているように感じます。

 

そんな蒸留所が造る「富士山麓シグニチャブレンド」はグレーンウイスキーで味わいの骨格を作り、モルトウイスキーで味わいを広げていく というグレーンウイスキーにこだわった富士御殿場蒸留所ならではの作り方をしているようです。

 

黒糖や焼き菓子のようなフレーバーはこの蒸留所のグレーンウイスキーからくる味わいの一つ。さらにパイナップルやオレンジピール、ウッティな樽香など多彩な味わいが絡み合う表情豊かなハーモニーが楽しめる逸品となっています。

 


富士山麓 シグニチャーブレンド 700ml キリン ジャパニーズウイスキー whisky ウィスキー 御殿場蒸留所 [長S]


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