Yaffee's Whisky Blog

穀物、水、イーストという3つの材料から多彩な味が生まれ、長い熟成で気候風土や歴史、いろんな文化も取り込んで感慨深いお酒となっていくことがウイスキーの魅力だと思います。その魅力を少しでも伝えられるよう様々な情報を発信できたらと思います。またウイスキー以外にもいろいろな良酒たちをご紹介できたら幸いです。

目前に迫った「ウイスキープロフェッショナル」試験の話

ブログランキング・にほんブログ村へ

 

 

f:id:yaffee28ppm:20200325121757j:plain

 

 

 

ウイスキープロフェッショナルとは

 

 

 

ウイスキー文化研究所が主宰するウイスキーコニサー(鑑定士)としてウイスキーに関する知識や鑑定能力を問う資格制度のうちの登竜門のウイスキーエキスパートを合格した人のみが受けられる1段階上の資格です。

エキスパートでは選択式だった試験もプロフェッショナルでは完全記述式となっています。またブラインドテイスティングによる官能試験もあります。

つまりエキスパートではうる覚えでもそこそこな点を取れていても、プロフェッショナルでは完璧に覚えていないと点数が取れません。それも例えば、「ウイスキーの定義を答えよ」の回答の場合「穀物を原料に発芽による酵素を利用して糖化、発酵、蒸留を行い、木製の樽に詰めて貯蔵・熟成を行った酒類。」など文章で答える問題がほとんどで、すべて一問一点です。つまりしっかり覚えて問題を見たときにすぐ回答が書ける状態にしておかないといないと時間が足りなくなるということが起きます。

 

 

合格率と経験から考える採点方法

 

 

 

合格率は大体35~45%程度。今までに866名の方が受験され、332名の方がウイスキープロフェッショナルとなっています。

 

記述試験の平均点は年によって変わりますが大体60~70点ぐらいで 75~80点取れていれば合格安全圏 だと思います。

ブラインドテイスティングによる官能試験は点数制や評価方法は公開されていませんが、個人的な感覚では減点式に近いように感じます。要は銘柄のわからないウイスキーを当てる試験ではなく、 銘柄のわからないウイスキーに対してどのように推測してそれにあった回答をしていて、どのようにPRするか というところが重視していると思います。

例えばラフロイグセレクトが出たときにピートを感じないに記入したとしたら減点だし、ラフロイグの特徴的なアロマを答えていて回答がグレンファークラスと答えていたらもちろんそのサンプルへの回答全体が減点となると思います。

 

ちなみに僕の話ですが合格はしましたが、角のストレートをグレンモーレンジィ オリジナルと答えていました。唯一グラングラントはメジャーリザーブと10年違いでしたが、あとはボウモアラフロイグと答えていたり、フォアローゼスをジャックダニエルと答えていたりと……。

 

多分大まかな推測がよかったのとPRで何とかなったのだと思います。

 

 

記述の勉強方法

 

 

 

正直記述の勉強方法に近道は 地道に過去問を解き続けることと教本の重要な箇所を少しだけ自分の言葉でまとめながら何回も書くこと です。特に製造の問題は努力すれば必ず点が取れます。ほとんど毎年問題内容や難易度は変わりません。たまに1,2問難しいものがあってもそれ以外は過去問を解き続けていれば一回は出たことあるものばかりです。つまり過去問を解き続けていれば問題を見た瞬間に分かるようになると思います。そこでネックになるのが「書くこと」。回答が分かっていても書くことに時間を取られます。また漢字間違えももちろん減点対象になるそうです。

 

またある程度過去問を解いてから教本の特に 文字が小さくなっているところ に注目するとかなりテストに出やすい重要なことが書いてあります。そのまま教本の文章丸写しではテスト時間内に書ききれなくなっていますので、その文を自分なりに要点をまとめると過去問にない問題とかも対応できると思います。

 

 

ブラインドテイスティングの勉強方法

 

 

 

ブラインドテイスティングではオフィシャルスタンダードのウイスキーしか出ません。それも入手しやすい有名な蒸留所しか出ません。

試験まではその辺をもう一度おさらいしていくことをお勧めします。そして基本的にはジャパニーズ、ピートタイプのスコッチ(ほとんどアイラ)、その他

のスコッチ(大体スペイサイドかグレンモーレンジィ)、アメリカン(ほとんどバーボン、時々ジャックダニエル)といった構成です。

そのためジャパニーズの特徴は難しいかと思いますが、アイラ各蒸留所の特徴、スペイサイド・ハイランドの特徴、バーボンの特徴とその中核のアロマを自分なりに知っておいて決めておくことが重要かと思います。例えば自分の感覚ではアイラなら(ピート、鞣し皮、マッシュルーム、腐葉土、ヨード香などピート由来の香りが入り、ラフならバナナ、アードベッグならパッションやマンゴー、ラガならたばこやシガー、ボウモアならサルタナ、マスカット、カリラは若草、ブナはレーズンやナッツ、ラディは青りんご……)などの特徴があるように感じます。またスペイサイドは(白い花)のアロマが特徴で女性的なイメージ。対照的にハイランドは骨格がしっかりしていて男性的なイメージ。などなど

 

後は直観に任せるがいいと思います。邪念が入ると味が分からなくなってきます。また直観で感じたものからそのモルトの特徴的なアロマやフレーバーがないかもう一度確認をして決めたほうが解答の銘柄とアロマや味わいの記入欄とのずれは生じにくいと思います。とりあえずこのご時世ですが、バーなどでブラインド慣れしていくといいと思います。

 

ウイスキープロフェッショナルを取得してよかったこと

 

 

 

ウイスキープロフェッショナルを取って個人的に一番良かったと思うことはウイスキーへの理解がかなり深まったことです。ウイスキー関連で活躍されている方のコメントも前より理解しやすくなり、蒸留所見学に行かせていただくときもより細かいところまで目が行くようになるなど応用につながる基本のところが深く理解できたと思います。

またお客様への説明やお客様から難しいことまで聞かれたときでもすぐ答えられるなど、自分でだけでなく営業にもいい影響が出ていると思います。

 

さらにウイスキープロフェッショナルの資格は知っている人は知っている資格なので取得後の周りの見られ方が変わりました。ウイスキーのことに対していろいろ聞かれるようになったし、言ったことに発言力が増したと思います。

 

 

ウイスキープロフェッショナルと併せて取りたい資格

 

 

 

最後にウイスキープロフェッショナルと併せて取りたい資格をご紹介します。

 

ウイスキーレクチャラー」

 

ウイスキーレクチャラーは同じくウイスキー文化研究所からウイスキー講師として認定する資格のことで、今後毎年開催予定のTWSCの審査員として呼ばれたり、全国のカルチャーセンターに仕事の斡旋があったり、セミナーを開く際にウイスキー文化研究所のレクチャラーページから宣伝できたりといろいろいい面があります。

 

 

「ソムリエ」

 

言わずと知れたワインの資格ですが、やはり一般的にわかりやすく大体の人が知っている資格なので合わせて持っているとより多くの人への説得力や発言力が増すと思います。僕は持ってはいないですが、まだまだウイスキーコニサーの知名度は一般的には少ないのでソムリエも持っていたほうがより効果が高くなるだろうなと実感しています。近いうちにチャレンジしようとは思っています。

 

以上5月31日に迫ったウイスキープロフェッショナル試験頑張って下さい。