【スコッチシングルモルト】「アベラワー Aberlour」 蒸留所のストーリーや魅力・ラインナップをウイスキー料理人が解説

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yaffee
アベラワーは華やかなスコッチシングルモルトの代表格です!!

 

本日もお越し頂きありがとうございます。

ウイスキーを愛する料理人Yaffeeです。

@TW0GPYU3yMS7N3o

 

今回は「アベラワー蒸留所」について!!

 

アベラワーはフルーティかつ心地いい飲み口が特徴。

シェリー系の複雑な香味を感じつつ、バランスが良いミディアムタイプのウイスキーです。

今回は、このアベラワー蒸留所についてストーリー、製法からラインナップの紹介をしていこうと思います。

 

目次

アベラワー Aberlour 蒸留所について

勇敢な心, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons

アベラワーはゲール語で「ラワー川の落合い」という意味。

 

アベラワー蒸留所は、スペイサイド一の高さを誇るベンリネス山から流れるラワー川沿い

50年にわたって創業していましたが、火災により焼失。

ダルユーイン蒸留所の所有者”ジェームズ・フレミング”によってもとの場所より1.5キロ離れたところ建てられしました。

(公式の創業は1879年だそうです。)

 

1898年に再び火災に。

その後スコッチの蒸留所の建築家として有名なチャールズ・ドイグ設計の古典的なヴィクトリア様式の建物に生まれ変わりました!

仕込み水は『神聖な水』だった??

1826年の創業時、この蒸留所は密造酒でした。

この時の仕込み水は「聖ダンスタンの井戸水」

 

この井戸水はピクト族の洗礼に使われていたという神聖な水です。

 

この神聖な水を密造酒に変えていたのです。

 

yaffee
「聖ダンスタンの井戸水」は多くの密造所で使われていました。
ここからもイングランドへの抵抗心を感じますね。

 

しかし、「聖ダンスタンの井戸水」が枯れてしまいます。

アベラワー蒸留所は仕方なく、仕込み水を切り替えます。

 

それからしばらくしてアベラワーが公式の蒸留所になり、経営は徐々に軌道に乗り始めました。

1986年、IWSC(国際ワイン&スピリッツコンペクション)にて最高金賞を受賞

 

この時のウイスキーが一時的に復活した「聖ダンスタンの井戸水」で作られたウイスキーだったのだとか。

yaffee

受賞と同時に一時的に湧き出たって話もあり、この話の方がよく語られています!

正直「聖ダンスタンの井戸水」で仕込んだウイスキーかどうかは定かではないです。(笑)

 

現在の仕込み水、ベンリネス山の中腹の泉は、ソフトで微かなピート香のある味わいなのだとか。

この水がアベラワー独特の華やかな香りを引き出してくれるそうです。

 

フランスで大人気のシングルモルト!!ぺルノリカールの一押しウイスキー!

アベラワーは特に華やかで軽すぎず、重すぎず絶妙なバランス感のあるウイスキー

 

そのおかげか、フランス人気の高いシングルモルトです。

かつてのオフィシャルボトルはどこかのブランデーで見たようなデザインに、ブランデーの階級表記「V.S.O.P」を文字って「V.O.H.M」(ベリーオールドハイランドモルト)と表記されていました。

この時のアベラワーは今より味わい濃く、深いコクがありました

さらに世界第2位のスピリッツメーカー:ペルノリカールにとって、グレンリベットと並ぶ一押しウイスキーとなっています。

 

そのためか、スコットランド人気よりほかの国での人気の高いスコッチウイスキーで常に世界トップ10入りはしています。

味わいの特徴

前記したように、華やかで、心地いい飲み口。

バランス感抜群なまさにミディアムボディといったモルトウイスキーです。

その心地よさは、まるで春風を連想させるような……。

 

ぜひ一度味わってみてください!!

ラインナップ

つい最近ラベルデザインが一新されました。

中身の原酒比率・構成は変わっていないようですが、徐々にこのラベルのものに変えていくようです。

スタンダードボトルの12年

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オフィシャル一長期熟成の一本

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原点回帰なカスクストレングス

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蒸留所データ

創業 1826年
創業者 ジェームズ・ゴードンとピーター・ウィアー
オーナー会社 ペルノリカール社
仕込み水 ベンリネス山中腹にある泉
年間生産能力(100%アルコール換算) 380万ℓ(2020年現在)
蒸留機 初留2基、再留2基
発酵槽 ステンレス製6基
ワンバッチ麦芽量 12t
大麦産地 スコットランド産のみ
生産区分 スコットランド
スペイサイド

(情報提供:ウイスキーガロア

※ストップ!20歳未満飲酒・飲酒運転。妊娠中や授乳期の飲酒はやめましょう。お酒は楽しく適量で。

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この記事を書いた人

香りづけに使用したことからウイスキーにどっぷり嵌ってしまった料理人です。
調理師の仕事をしつつ、ウイスキーと料理の魅力を紹介するためにブログ・メディアを作成。
様々な視点からウイスキーを解説しています。

コメント

コメント一覧 (4件)

  • id:tetsu3423 さん>アベラワーのオールドボトルでトップがのようにコニャックのレミー・〇タンにそっくりなものがあるのですが、これはコニャックへのあこがれもあったのかもしれないですね。

  • id:zarugawa さん>いつもコメントありがとうございます!!ぜひぜひ!日本でも手に入りやすいので!!

  • id:kumimamakun さん>いつもコメントありがとうございます!!
    ウイスキーのこういった表現の仕方は本当にセンスを感じます!興味そそられるいい表現ですよね!

  • id:mossa11 さん>コメントありがとうございます!!ぜひぜひ!日本でも手に入りやすいウイスキーですのでこの機会に!!

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