アードベッグ ウィービースティー 5年 Ardbeg Wee beastie 5 yaers old
製品紹介
アードベッグの新商品、『ウィー・ビースティー』はゲール語で「リトルモンスター」の意味。
「小さいながらも強烈なインパクトのあり、手の付けられないリトルモンスター」だそうです。
カスクタイプはバーボンとオロロソシェリーで、5年熟成という若さとピートで「リトルモンスター」を表現しているそうです。
今年は限定リリースですが、来年以降は、定番化されるみたい!!
気になりますね!!
アルコール度数
47.4%
熟成年数
5年
アロマ
スモークとヨード香が前面くる。そこから焼き肉、黒コショウ、バター、松脂のような香り。かすかに梨のフルーティさとレモンのワタのようなとげのある匂いを感じます。
そして潮のような香りが締めくくる。
評価
76/100
コメント
まずスパイシーさと甘みが来るので、ファーストアタックは若さがカバーされている感じ。ただすぐに若さとスモーキーフレーバーが暴れだす。
若さとピートの攻撃の中に肉感、胡椒のアタック、松脂の樹液感、潮のフレーバーが感じられて面白い味わい。
そして最後には心地いいピートの余韻が長く残る。
ただ記憶の中の10年に比べてヨードのクセは弱い。
スモーキーさとヨード香のバランスがいいので心地よく感じるんだと思います。
若さの主張が好みを分けると思います。
しかし、スモーキーフレーバーのクセと心地よさのバランスは、絶妙です!!
これは特に肉系のおつまみと合わせたいなーと思い……
おつまみ作ってみました!!!
今回このウイスキー合わせたのは『砂肝のコンフィ』
まずコンフィとは?
簡単に説明すると「油で煮る」というフランス料理の調理方法。(肉の場合のみ。果物の場合はシロップ漬けやシロップ煮を指すようです。)
低温の油で「煮る」というコンフィの大部分を占める目的は、「食材の保存性をあげること」。
空気に触れずに油の中で長時間加熱することで、殺菌できその後も菌に汚染されるリスクが下がります。(原理的には缶詰と同じですね!!)
この調理方法をもとに生まれたのが「ツナ(マグロのオイル漬け)」です。
そしてこの方法のもう一つの利点は、油に香りをつけることで、食材の風味をよくすることができます。
コンフィは今でこそ高級レストランでも出てくるようなお高いイメージがあります。
しかし実は、冷蔵時術のない時代に食材を長期保存させる方法として、生まれた調理方法です。そして最も古典的な保存食の一つでもあります。
材料
鶏の砂肝
オリーブオイル
お好みのハーブやスパイス(今回はカルダモン、ニンニク、胡椒、生姜、ジュニパーベリー、ローリエ、唐辛子にしました。)
塩、醤油
作り方
まず砂肝を掃除します。
砂肝についている筋を取り、平らな面に3本ぐらい切り込みを入れます。
ジップロックパックなどに入れて、塩と醤油を入れて、揉みこみます。
揉みこんだら、オイルをお好みのハーブやスパイスを入れて、空気を抜きながらしっかりとパックします。
鍋に水を入れ、火にかけて鍋の周りがふつふつしてくるぐらい(約80~90度ぐらい)でさっきパックした砂肝を入れます。
ぼこぼこに沸かないよう弱火にし、30~40分ぐらい火入れします。
火入れ後、冷まして、皿にもって輪切りの唐辛子、黒コショウをかけたら完成!!
実食
砂肝のコリコリ感、クセがいい感じに残りつつ、胡椒や生姜、ニンニクなどのスパイシーさが香ってきて、お酒が欲しくなってしまします!!(笑)
晩酌のおつまみにピッタリな一品です!!
アードベッグ ウィービースティーと合わせました!!
率直な感想は
めちゃくちゃ合う!!!
やっぱり想像していた通り、アードベッグは肉系おつまみに合いやすいと思います。
さらにアードベッグ ウィービースティーの若いとげを、砂肝のクセとオイルがうまく包み込んでいます。
そのうえ、このアードベッグのバランスのいいスモーキー感が砂肝コリコリ触感と並んで香るので、勝手にスモーキー砂肝コンフィになります!!(笑)
ぜひウィー・ビースティーをご購入できた方はお試しください!!
最後に転売屋について
このウィー・ビースティーのファーストリリースは今回限定商品でした。たまたま前日に予約購入でき入手することができましたが、買い手が殺到。早くも売り切れとなっています。
そのため、リリースして間もないのに、すでに転売屋がフリマアプリなどで高額な価格で販売しています。
こういう転売屋が出てくるのはしょうがないことだとは思います。
ただ、消費者がこういった転売者からボトルを買わないこと。これが大事だと思います。
今回のウィー・ビースティーは正直言って、高額売買されるほどのウイスキーではありません。
それでも転売屋が出てくるのは「飲んでいないのに、お金儲けしか考えていない結果なのでは?」と思います。
一人でも多くの人が転売屋からウイスキー購入しないだけで、転売しようと考える人は減るはず。
青臭いきれいごとですが、ウイスキーは一期一会で楽しむのもです。ぜひウイスキーを純粋に楽しんでいただきたいと思っています。