イギリス最高峰の山の名を冠するウイスキー!!ベンネヴィス Ben Nevis 蒸留所

蒸留所データ

創業……1825年

創業者……ジョン・マクドナルド

オーナー会社……ニッカウヰスキー

年間生産量(100%アルコール換算)……200万ℓ

仕込み水……オルト・ナ・ヴーリン川

使用麦芽……基本ノンピート

発酵槽……木製2基、ステンレス6基

ポットスチル……初留釜2基、再留釜2基

生産区分……ハイランド(西ハイランド)

 

ベンネヴィス Ben Nevis蒸留所について

ベンネヴィスはイギリス最高峰の山「ベンネヴィス」(標高1344m)から名付けられました。

ゲール語でベンは「山」、ネヴィスは「水(または雪)」の意味だそう。

その名にふさわしく清らかな雪解け水と自然に恵まれた土地にある蒸留所です。

1989年からはニッカウヰスキー所有となっています。

この蒸留所のモットーは「品質本意」だそうです。

イギリス最高峰の山の名を冠し、ニッカウヰスキー所有となっているベンネヴィスには深いストーリーがありました

ベンネヴィス Ben Nevisのストーリー

1825年「ロング・ジョン」の愛称で親しまれていたジョン・マクドナルドが創業します。

愛称の由来はそのまま身長193㎝の「のっぽなジョン」からつけられたそうです。

「ロング・ジョン」はそのままブレンデッドウイスキーの名前にもなっています。

ベンネヴィスを創業した年にこのブレンデッドウイスキー「ロング・ジョン」も誕生しています。

長い間「ロング・ジョン」にはベンネヴィスの原酒が使われていましたが、今では使われていないようです。

実はジョン・マクドナルドは西スコットランド王国の領主の子孫。

大きな体、強靭な肉体と優しい心を持った地元の英雄でもあったそうです。

ある日イギリスの公爵夫人がベンネヴィス山で道に迷ったとき、ジョンは鈴を一つ持って助けに向かったそう。公爵夫人は鈴の音を聞いてジョンの存在を知り、遭難せずに済んだのだとか。

大きい身体だけでなく、優しい心と勇気を持ったジョンが、スコットランドのベンネヴィス山近くに蒸留所を建設し、シングルモルトとブレンデッドウイスキーを作ります。

そしてジョンのウイスキーは「スコッチの巨人」として呼ばれ、広くして親しまれていきました。

1856年ジョン・マクドナルドが亡くなると息子のドナルド・マクドナルドに所有権が移ります。

ドナルドは拡大するウイスキー需要に応えるべく、ネヴィス蒸留所を建設。1908年までベンネヴィスの一部門として稼働していました。

今ではベンネヴィスのビジターセンターとなっているみたいです。

1955年、元海軍のジョセフ・ホップスが買収します。

ジョセフは海軍退役後、禁酒法時代のアメリカでブートレッガー(酒類の密輸業者)として荒稼ぎします。またカナダのトロントで証券会社を行っていたやり手ビジネスマンだったそうです。

1933年の大恐慌で築いた財産を失ったそうですが、流石はグレーゾーンも攻めていくやり手ビジネスマン。スコットランドにわたるとすぐに蒸留所ビジネスで成功します

(成功するには、こういうバイタリティが必要なんだろうなと思います。。)

グレンユーリーロイヤル、グレンロッキー、ブルックラディを買収。グレネスク、フェッターケアン、ベンロマックなども所有していたそうです。

このことからジョセフは「ウイスキー男爵」として名を馳せたといわれています。

ジョセフはベンネヴィスのポットスチルの横にパテントスチル(コフィー式蒸留機、連続式蒸留機)を増設。

グレーンウイスキーも作れるようにしました

ただしこの試みは失敗

のちにパテントスチルは撤去されました。

1981年、ビール会社のウィットブレッド社が買収されますが、83年にあえなく業績不振により生産停止に。。

1989年、スコッチ業界がウイスキー不況という逆境の中、ニッカウヰスキーがベンネヴィスを買収します

ニッカウヰスキーは、スコッチに新規参入しようというつもりでなく、スコッチ業界の渦中に入ることで様々な情報を仕入れようとしてこの蒸留所を買収したそう。

ただ、この時日本はバブル期

多くの日本企業が海外企業を買収していました。

そのため、海外から日本企業の印象はあまり良くなかったと思います。

日本企業が蒸留所を買収したことで反感を買うことを恐れたニッカウヰスキーは、スコットランドにダミー会社を作り、そこが買収した形にしました

しかし、そのダミー会社がニッカウヰスキーだということがすぐにバレます

非難されることを恐れていたニッカウヰスキーに思いがけない言葉がかけられました。

「あの日本で俺ら伝統のウイスキーを本格的に作っている会社が、俺らの地元の蒸留所を救ってくれた!!」

という感じに称賛されたそう。

ノートと鉛筆で真面目にウイスキー造りを学び、スコットランド伝統のウイスキー造りのすべてを盗んでいった竹鶴政孝の存在と、その奥様のリタの存在が大きかったと2代目社長は語っています。

この時にブレンデッドウイスキー「ロング・ジョン」はアライド・グループに売却され、ベンネヴィスとの関係がなりました

ベンネヴィス Ben Nevisのこだわりの製法

ベンネヴィスが使用する麦芽はわずかにピーデッドタイプのモルトも使うそうですが、基本的にはノンピートです。

発酵槽は木製とステンレス製の物を使い分けています

ポットスチルはストレートヘッド型で初留2基と再留2基。

このスチルが、コクのある味わいを作り出しているのかもしれないですね

ベンネヴィスはブレンデッド用のウイスキーメインでシングルモルトとして出回ることが稀でした。

しかし、1989年以降のニッカウヰスキー所有となってからは、バランスの取れた素晴らしいシングルモルトを多くリリースしています

ラインナップ

ベンネヴィス 10年

ベンネヴィスの豊かな自然を詰め込んだウイスキー。豊かな香り、コクがありつつバランスよくまとまっていてまろやかな口当たりです。どこか懐かしさを感じるラベルデザインもいいですね!!

最後まで今回の記事を読んでいただきありがとうございます。

ベンネヴィスの話いかがだったでしょうか

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