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バッファローのような力強さが欲しいウイスキーを愛する料理人Yaffeeです。 (@TW0GPYU3yMS7N3o)
今回のテーマは「バッファロートレース Buffalo Trace」についてです!!
ウイスキーがお好きな方なら、飲んだことがある方も多い有名なバーボンだと思います。
バーボンの中では、やや甘めだけどスタンダードラインな味わいで比較的飲みやすい味わいが特徴。
バーボンの入口として有名な「メーカーズマーク」より初心者にオススメしたバーボン。
飲みやすい味わいながら、深いコクも楽しめる、
バーボン好きの方から特に人気の高い銘柄ではないでしょうか。
そして、
この蒸留所、ものすごく歴史が古い!!
ケンタッキー州で最も歴史のある蒸留所の一つとなっています!!
今回はその歴史ある「バッファロートレース」に迫りつつ、その魅力をご紹介していこうと思います!!
バッファロートレース Buffalo Trace蒸留所について
バッファロートレースは、ケンタッキー州フランクフォートにある大規模蒸留所!!
様々な銘柄を作っている蒸留所です。
限定リリースも入れると200種類以上ものウイスキーを造り、さらにウォッカやジンなども作っています。
規模の大きさがなんとなくわかるのではないでしょうか?
ただこの蒸留所は、ただたくさんウイスキーを造っているわけではありません!!
特に品質へのこだわりが強く、かなりクオリティーの高いバーボンを作っています。
バッファロートレース蒸留所自体も「世界一のウイスキー」を目指しているそう。
そのために、4つのポリシーを掲げているそうです。
1.品質に一切の妥協なし!!
2.様々な味わいを追求する!!
3.長い熟成にこだわる!!
4.様々なレシピの使用!!
品質へは一切妥協せず、製品化。
そしてチャレンジ精神は忘れないそう。
「シャルドネ」や「カベルネフラン」など様々なワイン樽をつかったバッファロートレースも作っていたそうです(日本には入ってきてないかも。。。)。
また、6~8年ぐらいの熟成がピークといわれているケンタッキー州で、バッファロートレースは8~12年原酒で造られているそう。
熟成年数が長い方が、複雑味が増すそうです。
そして熟成中樽は動かさないそう。
バーボンでは基本、樽をローテーションして比較的味わいを均一化していきます。
ただ、バッファロートレースでは樽のローテーションは行いません。
あえて樽ごとに違う味にすることで、ブレンドするレシピの幅を広げているそうです。
大規模蒸留所だからこそ深いこだわりを持つ姿勢は特にすごいなと思います!
バッファロートレース Buffalo Traceのストーリー
バッファロートレースの創業に関しては文献によってさまざまです。
ただ、1775年にハンコック・テイラー・リーとウィリス・リー兄妹が蒸留事業を始めたことが「バッファロートレース蒸留所の始まり」といわれています。
2回の世界大戦と禁酒法も乗り越えてきた蒸留所。
そのためケンタッキー州で最も歴史のある蒸留所の一つに数えられています。
蒸留所として設立されたのは1857年のこと。
(データ・文献によって1811年、1886年と違いがあるようです。)
ベンジャミン・ハリソン・ブラントンによって建てられました。
蒸留熱を利用して蒸留を行うという当時の最新技術が集結した近代的な蒸留所だったそうです。
1870年にオールド・ファイヤー・カッパー(O・F・C)が蒸留所を買収。
この時に蒸留所名を「オールド・ファイヤー・カッパー」蒸留所と名付けます。
1872年に「バーボン貴族」と呼ばれていたエドモンド・ヘインズ・テイラー(E・H・テイラー)が買収。
7万ドルも大金をつぎ込んで、敷地内に新しい蒸留所を建設したそうです。
1878年にジョージ・T・スタッグが蒸留所を買収。
落雷により蒸留所の一部が焼失してしまいますが、保険金で改修。
さらに投資して最新の設備を整えたそうです。
この後から蒸留所名を「ジョージ・T・スタッグ」蒸留所と改名します。
1920年にアメリカ禁酒法が制定。
ただしこの時「ジョージ・T・スタッグ」蒸留所は「薬用」のお酒を造っているとしてウイスキーを造り続けることが許可されたそう。
だいぶグレーな感じですねww。。
この薬用としてお酒造りを許されていた蒸留所は、全米で4か所あったそう。
その中の一つなので、この蒸留所はかなり影響力があったんだなと思います。
1929年にシェンレーカンパニーが買収。「シェンレー」蒸留所に改名。
その後、大洪水や世界大戦をくぐり抜けながら発展していきます。
その功労者となったのがバーボン造りの巨匠といわれた「アルバート・ベーコン・ブラントン」だったそう。
その功績からこの蒸留所のプレミアム銘柄を「ブラントン」の名前にしたそうです!!
(一時期蒸留所名を「ブラントン」にしていた時期もあります。)
1992年にサゼラック社が買収。
そして1999年に大幅に蒸留所を改装。
大規模蒸留所へと生まれ変わったそうです。
そしてこの改装を受けて、「バッファロートレース」がリリース。そして蒸留所名も「バッファロートレース」に改名となりました。
なぜ「バッファロートレース」という名前なのかというと……
蒸留所のある場所が「グレート・バッファロー・トレース」と呼ばれる場所だったそう。
ケンタッキー川の浅瀬となっている場所で、水牛の群れがこの川を渡ろうとする通り道だったそうです。
そこから「フロンティア精神を抱いて、強く生きる」とのメッセージを込めてこの名前にしたそうです。
そのフロンティア精神を体現するかのようにこだわりを持った高品質なウイスキーを量産する「バッファロートレース」。
今後の成長も楽しみですね!!
バッファロートレース Buffalo Traceのこだわりの製法
バッファロートレース蒸留所の製法で注目したいポイントは、
・マッシュビル(穀物比率)のレシピ!!
・熟成!!
バッファロートレースでは、多種多様のウイスキーを造っています。
そのために5つのレシピを使い分けているそう。
その中でも、メインで使われているのがコーン80%、ライ10%、大麦麦芽10%というレシピ。
かなりコーン多めのまったり甘い系の味わいにしているようですね!!
その他には「W.L.ウェラー」用のコーン65~75%、小麦15~25%、大麦麦芽10%など……
5つのもレシピを使い分けているのは「バッファロートレース」だけといっても過言ではないそう。
この蒸留所の自慢となっています!!
そして、熟成においてはポリシーのところで紹介したように、レシピの幅を持たせるために樽のローテーションを行わないそう。
さらに40万樽を所有するバッファロートレース蒸留所。
その中でバッファロートレーになる樽はわずか0.01%だそう。
8~12年熟成の樽から厳選された原酒のみを「バッファロートレース」のブレンドに使うそうです。
そしてブランドごとに熟成庫や熟成場所が決まっているそう。
こうやって多種多様のウイスキー原酒を管理しているようですね!
バッファロートレース Buffalo Traceのラインナップ
バッファロートレース
熟成年数 8~12年(年数表記はなし)
アルコール度数 45%
容量 750ml
参考価格 2000~2600円
40万樽のうちから35~40樽が選ばれ、さらにテイスティングしブレンドして造られているそう。
現在「バッファロートレース」の名で日本でも手に入るウイスキーはこのボトルのみです。
ただ最近ニューポット(蒸留したての「ウイスキー」とは呼べない蒸留酒)はリリースされています。
気になる人はぜひ!!
深いコク、バニラやカスタードクリームのような味わい、バナナやキイチゴのようなフルーティなフレーバー。
そしてややミントの爽やかさ。
クセが少なく飲みやすい味わいで、バーボンを普段あまり飲まない方でも飲みやすい一本かなと思います!!
特にストレートやロックがオススメ!!
ぜひまったりバーボンを傾けてみてはいかがでしょうか??
バッファロートレース Buffalo Trace蒸留所データ
創業……1773年
オーナー会社……サゼラック
蒸留器……ビアスチルとダブラーの1セット、ウォッカ用連続式蒸留機、ケトルという巨大な単式蒸留器
生産区分……アメリカ、ケンタッキー州
最後に……
最後までお読みいただきありがとうございます!
今回のお話いかがだったでしょうか?
バーボンの中でも嫌なニュアンスが少なく飲みやすい味わいの「バッファロートレース」。
個人的にも好きなバーボンの一つです。
バーボンだとライト系な味わいが僕は好きみたいですねw!
まったりと甘いけど飲みやすい「バッファロートレース」はバーボンを初めて飲む方でもかなり飲みやすいバーボンだと思うので、心の底からおすすめしたい銘柄です!!
ぜひまったり爽やか系バーボン味わってみてください!!
それでは良いウイスキーライフを!!
また次回もよろしくお願いいたします!!
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