農家が兼業!?昔ながらのウイスキー蒸留所『エドラダワー Edradour 蒸留所』!

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本日もお越し頂きありがとうございます!!

実は祖父が農業をやっていて幼少期は畑仕事を手伝っていたウイスキーを愛する料理人Yaffeeです。 (@TW0GPYU3yMS7N3o
 

今回のテーマは農家が兼業で作っている昔ながらのシングルモルトウイスキー「エドラダワー Edradour」についてです!!

 

エドラダワーはどこか爽やかな香りに、芳醇な味わいが特徴のウイスキー。

 

個人的に懐かしさを感じる深い味わいで、好きなウイスキーの上位です!!

 

このウイスキーは、昔ながらの製法を採用して造っているそう。

また今でも農家が兼業で作っている珍しい蒸留所。

 

 

そのため、生産量はかなり少ないです。

ただ、造られているウイスキーのほとんどはシングルモルト用。

生産量の割には入手しやすいシングルモルトだと思います。

 

 

 

目次

エドラダワー Edradour蒸留所について

 

 

エドラダワー蒸留所は、スコットランド・ハイランド地区のピトロッホリーという町から東に3kmほど行った小さな集落にあります。

 

このピトロッホリーは、イギリス留学中の夏目漱石が訪れたことでも有名な地です。

 

 

小さな集落の高台に建っている「エドラダワー蒸留所」。

 

この蒸留所は『スコットランドで最も小さい蒸留所』の一つ。

生産能力もかなり少ないです。

 

ただし、この蒸留所は観光で訪れる方の特に多い蒸留所。

年間10万人ほどの観光客が来るそうです。

 

それにはどうしてもエドラダワーがいいという、スプリングバンクやタリスカーのような熱狂的なファンがいるからだそう。

あまり普段ウイスキーを飲まないけど、エドラダワーは飲むというファンが多いです。

また訪れたことのある人は、絵葉書のような蒸留所が虜になってしまうのだとか。

 

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エドラダワー Edradourはゲール語で「エドレッドの小川」という意味。

蒸留所近くを流れる小川が、名前の由来だそうです。

 

エドラダワー Edradourのストーリー

 

1825年地元の農夫たちがアソール公爵から領地を借り受け、設立しました。

ただし、実際に蒸留所建設が始まったのが1837年たったそう。

 

この当時多くの農家たちが蒸留所の経営を行っていたそうです。

ところが、現在までこの流れを守っているのは「エドラダワー蒸留所」のみとなっています。

 

その後、蒸留所は農業協同組合が運営していきます。

 

1933年に、ウィリアム・ホワイトリーが買収。

ホワイトリーはブレンダーとして超一流の人物。

100近いブレンデッドウイスキーを世に送り出したそう。

中でも、「キングスランサム」、「ハウス・オブ・ローズ」など彼も代表作には「エドラダワー」がキーモルトに使われていたそうです(現在では使われていないそう)。

 

 

1975年に、大手企業ペルノリカール社の傘下となります。

 

しかし、グローバルレベルで拡大していったペルノリカール社にとって、「最小規模」のエドラダワー蒸留所の貢献度は低下していったそう。

 

2002年にインディペンデントボトラーのシグナトリー社が買収。

以降同社が経営を行っています。

 

 

エドラダワー Edradourのこだわりの製法

 

エドラダワー蒸留所は、年間生産能力26万ℓ、生産量は95000ℓ程度とかなりごく小規模。

ほかの平均的な蒸留所がつくる1週間分のウイスキー量を、エドラダワー蒸留所が一年間かけて作っています。

 

ただし、この極小規模にもこだわりを持っているそうです。

生産量を増やすためには、今の蒸留所を一部取り壊し、増築しないといけません。

 

「見せる」蒸留所でもあるエドラダワー蒸留所。

それを気に入って訪れてくださるファンを失ってしまうことにつながりかねない。

 

そういったファンのことを考え、小規模で昔ながらのこだわり製法を守り続けているそうです。

 

フロアモルティングで自社製麦こそ行っていないですが、糖化槽や発酵槽、ポットスチルも創業時のまま。

中でもオープンワーツクーラーという麦汁の冷却システムは、かなり古典的でこの蒸留所の特徴にもなっています。

 

またポットスチルは、スコットランド最小規模。

(現在、最も小さいスチルは2004年創業のロッホユー蒸留所。エドラダワーの10分の1程度で、「ホテルの自家製ウイスキー程度」の製造を行っているそうです。)

 

この小さいポットスチルでこだわりのモルトウイスキーを造っています。

 

 

また現オーナーのシグナトリー社になってから、多彩な樽を使うようになったそう。

バーボン樽をはじめ、マデイラ・ポート・マルサラ・シェリー・シャルドネ・ボルドーなどなど様々なワイン樽による複雑なフレーバーの原酒も作っています。

 

エドラダワー Edradourのラインナップ

 

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エドラダワー 10年

 

ペッパーミントののような爽やかなに、はちみつの芳醇な味わい。そしてクリーミーな口当たりが特徴。

 

ふくよかでどこか懐かしさを感じる優しい味わいのウイスキーです。

 

個人的にはストレートやロックがオススメ!

優しい余韻を演出してくれるこのウイスキーは、時間の流れを感じつつゆっくりまったり飲みたいシングルモルトです!!

 

 

 

バレッヒェン 10年

 

ピートを効かせたスモーキーなタイプのシングルモルト。

ラフロイグ蒸留所の元所長が造った新しいエドラダワーのラインナップです。

 

そのため「第2のラフロイグ」ともいわれています。

マスカットやベリー系のフルーティーさに程よいスモーク。

 

ラフロイグっていうほどきつくなく、スモーキーなシングルモルトを試してみたいって方にもオススメしやすいウイスキーかなと思います。

 

 

 

 

エドラダワー Edradour蒸留所データ

 

 

創業……1825年

創業者……地元の農夫たち

オーナー会社……シグナトリー社

年間生産能力(100%アルコール換算)……約23万ℓ

仕込み水……ベンヴィラッキー山の湧き水

発酵槽……オレゴンパイン2基

ポットスチル……初留釜1基、再留釜1基(最小規模)

生産区分……南ハイランド

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

今回のお話いかがだったでしょうか。

 

 

面白かった、ためになったと思っていただけたら嬉しいです。

 

また次回もよろしくお願いいたします。

それでは『良いウイスキーライフ』を!!!

 


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この記事を書いた人

香りづけに使用したことからウイスキーにどっぷり嵌ってしまった料理人です。
調理師の仕事をしつつ、ウイスキーと料理の魅力を紹介するためにブログ・メディアを作成。
様々な視点からウイスキーを解説しています。

コメント

コメント一覧 (2件)

  • id:santa-bakingさん>コメントありがとうございます!
    いい意味でぽくないですよね!!

  • id:hukunekox さん>コメントありがとうございます!
    あくまで個人の感想ですww
    でもミントとはちみつ感があってコクもしっかりとしているので面白いウイスキーかなと思います!

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