偉大なる王の名から派生したバランタインの主要モルト『グレンバーギ Glenburgie』!そのストーリーと特徴を解説

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本日もお越し頂きありがとうございます!!

昔から教科書にない歴史が好きなウイスキーを愛する料理人Yaffeeです。 (@TW0GPYU3yMS7N3o
 

 

今回のテーマは「グレンバーギ Glenburgie」について!!

 

グレンバーギは、あの「バランタイン」の主要モルトの一つ。

 

『The Scotch』とも呼ばれている「バランタイン 17年」は、

「グレンバーギがないとできなかった。」とまで言われています。

 

キャラメルやはちみつの優しい甘みと豊かな麦の香り、洋ナシのようなフルーティさ

そしてクリーミーな口当たりが特徴のウイスキー

 

確かにシングルモルト・グレンバーギを飲んでみると、バランタインにいる味わいやフレーバーを感じることがあると思います。

 

ただグレンバーギが生産するウイスキーは、基本バランタインの原酒用

シングルモルト用はあまりリリースされていません。

 

今オフィシャルであるのは「バランタイン」の名を冠した限定リリースのみ。

「バランタイン グレンバーギ 15年」

「バランタイン グランバーギ 18年」

ぐらいです。

 

モルトファンからの人気が高いモルトウイスキーなので、ボトラーズ(瓶詰業者)からのリリースが多いシングルモルトです。

 

 

今回は「グレンバーギ」のストーリーや製法など、その情熱やこだわりをご紹介していこうと思います!!

 

 

 

目次

グレンバーギ Glenburgie蒸留所について

 

 

グランバーギは、スコットランドのスペイサイドにある蒸留所。

中でも、ブレンデッドウイスキーの中核を担っている「縁の下の力持ち」なウイスキーが集まる「エルギン地区」にあります。

 

 

 

 

 

グレンバーギは、1810年の創業当初「キルンフラット」という名で呼ばれていました。

1878年から「グランバーギ」という名を名乗るようになります。

 

グレンバーギ Glenburgieのバーギ(burgie)はスコットランドで最も偉大な王「ロバート・ザ・ブルース」のブルースから派生した言葉だそう。

つまり「ブルースの谷」という意味が近いかなと思います。

 

 

 

グレンバーギ Glenburgieのストーリー

 

グレンバーギは1810年に誕生した歴史ある蒸留所。

 

スコッチウイスキーの最大産地「スペイサイド」で210年もウイスキーを造っています

創業当初は「キルンフラット」蒸留所と名乗っていました。

 

1829年に閉鎖。

 

その後、約50年後の1878年に新オーナーが再開します。

この時に「グレンバーギ」蒸留所に改名しました。

 

1884年にアレキサンダー・フレンザー社が買収。

1890年に生産拡大のための増築を行ったそうですが、すぐに操業停止。

 

1936年にハイラムウォーカー社が買収。

この時のハイラムウォーカー社は、禁酒法明けの「カナディアンクラブ」が大ヒットしていたため、大きく事業拡大していました。

 

バランタインのブランドも、この時すでに所有

 

この買収により、グランバーギがバランタインの原酒に使われるようになりました。

 

バランタインの中核を担う『バランタインの魔法の7柱』の一つに選ばれ、

「グレンバーギ」がなければ「バランタイン17年」はできなかったとまで言われています。

 

1958年ローモンドスチルという特殊なポットスチルを導入。

この時に「グランクレイグ」という別のモルト原酒も生産していました。

 

ただし1981年にこのモルトの生産を中止。

ローモンドスチルも撤去されました。

 

今では、かなり希少価値の高いモルトウイスキーですね。。。

 

 

その後、アライド・ディスティラーズ社がハイラムウォーカー社を買収。

 

この時には、建物の老朽化がかなり進んでいたそう。

2004年にアライド社が430万ポンド(約6億円ほど)を出資し、まったく新しい蒸留所へ建て替えられました

 

この時に大々的に「バランタイン」のホーム蒸留所ということが強調されます。

蒸留所のいたるところに「バランタイン」のロゴがあるそうです。

 

ただ、蒸留所は一般公開していないそう。

特別なゲストのみが見学できるそうですね。。

 

行ってみたいものです。。。

 

建て替えられた2005年にバランタインのブランドごとペルノリカール社に売却

以降その傘下のシーバースブラザーズ社が運営しています。

 

グレンバーギ Glenburgieのこだわりの製法

 

グレンバーギは一回の仕込みに7.5tもの麦芽を使うそう。

そこから3万6000ℓの麦汁を得ます(大体平均値)。

 

使用する麦芽は、ノンピートのみ

 

発酵槽はステンレス製

56時間程度発酵させ、アルコール度数8%のモロミを得るそうです。

 

この発酵モロミを3等分して3つの初留釜で蒸留していきます。

形はストレートヘッド型で、エターナルヒーティングという熱交換ができる効率のいいシステムを採用しているそう。

 

再留釜も同じく3つのストレートヘッド型スチルで蒸留していきます。

 

このスチルのうち、4つは旧蒸留所から引き継いだ物。

さらにその中の一つはローモンドスチルの上だけ変えたものだそうです。

「スピリッツ」を作る「魂」は、旧蒸留所から引き継がれているみたいですね。

 

こうしてできたニュースピリッツをアメリカンホワイトオークのバーボンバレルで熟成させます。

 

 

そして今、この作業がコンピューター制御による「ワンオペ」で行えるそうです。

伝統製法をデータ化し、「蒸留所のこだわりのモルト」を安定して作っているようですね!

 

グレンバーギ Glenburgieのラインナップ

 

 

“バランタイン” グランバーギ 15年 ”Ballantine’s” Glenburgie 15yo

 

バランタインの名を冠したシングルモルトシリーズの一つ

バランタインの主要モルトをボトリングしたシリーズで、

バランタインの心臓部「グレンバーギ」と「ミルトンダフ」がこのシリーズ初のリリースとなっています。

 

洋ナシのようなフレッシュフルーツ感と優しい甘み。そしてクリーミーな口当たりが特徴

 

癖がない味わいで、ウイスキーを飲み慣れていない方でも飲みやすい味わいだと思います。

 

「バランタイン」の「根本」を感じつつ、ゆっくり味わってもらいたい一本です!!

 

 

 

グレンバーギ Glenburgie蒸留所データ

 

 

創業……1810年

オーナー会社……ペルノリカール社

年間生産能力(100%アルコール換算)……約425万ℓ

使用麦芽……ノンピート

仕込み水……バーギ丘陵の湧き水

発酵槽……ステンレス製

ポットスチル……初留釜3基、再留釜3基 ストレートヘッド型

生産区分……スペイサイド、エルギン地区

 

 

 

 

最後に……

 

 

最後までお読みいただきありがとうございます!!

今回のお話いかがだったでしょうか?

 

バランタインは特に好きなブレンデッドウイスキーです。

「バランタイン ファイネスト」は飲みやすくて家常備したいウイスキーですし、

「バランタイン 17年」は芳醇で味わい深いところがいいですよね!!

 

その中核となっている「グレンバーギ」もかなり好きなモルトの一つ。

 

ただ今回しっかりと調べてみるまで、

ここまでオーナーが変わり、閉鎖や休止期間も長かった蒸留所だったのは知りませんでした。

 

ぜひ「バランタイン」と飲み比べながら、その歴史も一緒に味わってみると面白いかもしれないですね。

 

 

 

それでは良いウイスキーライフを!!乾杯!!

 

また次回もよろしくお願いいたします!

 

 

 


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この記事を書いた人

香りづけに使用したことからウイスキーにどっぷり嵌ってしまった料理人です。
調理師の仕事をしつつ、ウイスキーと料理の魅力を紹介するためにブログ・メディアを作成。
様々な視点からウイスキーを解説しています。

コメント

コメント一覧 (2件)

  • バランタイン17年、至高ですね(〃ω〃)
    最近、バランタイン買ったんですよ♪(´ε` )
    Yaffeeさんのブログも、自分のブログ中でご紹介させていただきます(๑˃̵ᴗ˂̵)

  • id:okatruck さん>コメントありがとうございます!
    ブログ読ませていただきました!!
    ありがとうございます!!

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