“陰の実力者”ホワイトホースのキーモルトの一つ『グレンエルギン Glen Elgin』!そのストーリーと特徴を解説

 

 

本日もお越し頂きありがとうございます!!

”陰の実力者”なんて呼ばれてみたいウイスキーを愛する料理人Yaffeeです。 (@TW0GPYU3yMS7N3o
 

 

 

今回のテーマは「グレンエルギン Glen Elgin」についてです!!

 

日本では、あまり見かけないマイナー銘柄である「グレンエルギン」。

飲んだことない、見たことないって方も多いのではないでしょうか?

僕もウイスキー好きになってしばらくしてから、このウイスキーを飲みました。

 

 

ただ!

知られていないのが不思議なぐらいめっっちゃ美味いウイスキー!!

 

すっごくフローラルで、かなり香り高い。ナッツとはちみつのニュアンスとスパイス感

そして甘み主体のバランスのいい味わいからドライなフィニッシュが特徴

 

12年物のウイスキーの中では、トップレベルにうまいです!!

 

 

このウイスキー、おいしいのにあまりシングルモルトを見かけないのは……

実は有名ブレンデッドウイスキーの「ホワイトホース」のキーモルトだから!!

 

日本一の販売量を誇っているブレンデッドスコッチ「ホワイトホース」を陰から支えている実力者の一人が、「グレンエルギン」です!

 

ただこのグレンエルギン。

実は、ウイスキー界の著名人たちからは大変人気のシングルモルトです。

ウイスキー評論家として有名な「マイケル・ジャクソン(歌手とは別人です)」は

『グレンエルギンは、将来的にシングルモルトで栄えていくだろう』

とコメントを残しているそう。

 

また、ウイスキージャーナリストとして有名な「チャールズ・マクリーン」は、

『あまりにも長い間隠れた素晴らしいモルト』

と評価しています。

 

今回はその「グレンエルギン」についてストーリーや製法から魅力に迫っていこうと思います!!

 

陰の実力者「グレンエルギン」をメインに味わってみてはいかがでしょうか??

 

グレンエルギン Glen Elgin蒸留所について

 

 

「グレンエルギン」はスコッチウイスキーの聖地「スペイサイト」の中でもエルギン地区で造られているシングルモルト

 

エルギン地区は、「スペイサイド」の中でも名だたるブレンデッドウイスキーのキーモルトとして使われている“陰の実力者”たちが集まるで地区です。

 

 

 

グレンエルギン Glen Elginはゲール語で「エルギンの谷」という意味。

そのままエルギン地区の名前を冠したウイスキーとなっています!

 

このウイスキーは、有名ブレンデッドウイスキーの「ホワイトホース」のキーモルト!!

 

ホワイトホースの味わいの奥深さ・フローラルさを与えているモルトウイスキーかなと思います。

コクとスモーキーさの「ラガブーリン」、オイリーさと深みの「クライゲラキ」に並ぶ、ホワイトホースの重要な原酒

昔の「グレンエルギン 12年」のラベルはホワイトホースと同じ「白馬」の絵でした。

よっぽど重要視されていたんですね!!

 

グレンエルギン Glen Elginのストーリー

 

グレンエルギンは1899年に地元の企業家ジェームズ・カールとグレンファークラスの元マネージャウィリアム・シンプソンが創業

 

この時に蒸留所の設計を行ったのがウイスキー蒸留所の建築家として有名な「チャールズ・ドイグ」です

多くのブレンデッド業者の「スペイサイドモルト」需要に応える形でオープンします。

 

しかし!

この時スコッチウイスキー業界は「パティソン事件」が騒がれてはじめていた時

 

 

グレンエルギンはこの事件の影響で、計画よりも大幅に縮小した規模で建てられました

 

さらに操業もオープンしてから3年たった1902年か何とかはじめられた状態だったそう。

 

はじめから波乱のスタートとなってしまいます。

 

さらに1900年代初頭は、「パティソン事件」の影響とモルトウイスキーの供給過多によるスコッチウイスキー不況が訪れた時でした。

なんと操業開始5か月で連鎖倒産してしまいます。

 

設立から30年ほど、所有者が何度も変わり、閉鎖と操業再開を繰り返す蒸留所となってしまいます。

 

1930年、DCL(現ディアジオ)社が蒸留所を買収。

 

以降子会社のホワイトホース社が運営することとなります。

そしてこの時からホワイトホースのキーモルトとして使われるようになりました

 

さらに

1960年代になって大幅な蒸留所の規模拡大!!

2基しかなかったポットスチルを、6基に増築されます!!

ただし、この時に古いワームタブ冷却器はそのまま使うことにしたそう。

このワームタブ冷却器が、原酒に重み・ボディを与えていると考え、残す決断をしたそうです。

 

1977年に初のオフィシャルボトルがリリースされます。

 

今では同じくホワイトホースのキーモルトでスペイサイドの「クライゲラキ」がバカルディ社所有となったため、「グレンエルギン」の重要度はさらに増しているそうです!!

 

 

 

グレンエルギン Glen Elginのこだわりの製法

 

グレンエルギンは、年間生産能力270万ℓ(100%アルコール換算)とスコットランドの蒸留所でも中堅規模の蒸留所

 

しかしホワイトホースの原酒用ともあってシングルモルトのリリースはそこまで多くなないです。

グレンエルギンは現在、一回の仕込みに8.4tもの麦芽を使うそう。

この時に使われる麦芽はノンピートのみです!

 

その後カラマツ製の発酵槽で発酵

 

そしてストレートヘッド型のポットスチルで蒸留していきます。

 

そしてこの時に使われる屋外ワームタブ冷却器がこの蒸留所の誇り

この伝統的な冷却器が、グレンエルギンの奥深さ、深い味わいをもたらしているそうです。

さらにこの冷却器の周りにはイワツバメが飛び交うそう。

 

今では、そのイワツバメがグレンエルギンのシンボルマークとなっています。

 

 

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グレンエルギン Glen Elginのラインナップ

 

 

グレンエルギン 12年

 

熟成年数 12年以上

アルコール度数 43%

容量 700ml

参考価格 4000~5000円

 

正直かなり優れたモルトウイスキー!!

 

すっごくフローラルで深い深いはちみつのコク

シリアルやモルトの優しい甘み

そして味わいを締めるスパイシーなニュアンスナッツのようなふくよかさ

 

かなりバランスがいいモルトウイスキーです!

 

ウイスキー飲み慣れている方でも、飲み慣れていない方でも「満足感」が感じられる素晴らしいシングルモルトかなと思います!

 

特にオススメしたいウイスキーの一つです!

 

 

 

グレンエルギン Glen Elgin蒸留所データ

 

 

創業……1899年

創業者……ジェームズ・カールとウィリアム・シンプソン

オーナー会社……ディアジオ

年間生産能力(100%アルコール換算)……約270万ℓ

使用麦芽……ノンピート

仕込み水……ミルビュイ湖の天然水

発酵槽……カラマツ製9基

ポットスチル……初留釜3基、再留釜3基 すべてストレートヘッド

生産区分……スペイサイド エルギン

 

 

最後に……

 

 

最後までお読みいただきありがとうございます!!

今回のお話いかがだったでしょうか?

 

グレンエルギンは、正直「12年物」でもかなり感動したモルトウイスキーの一つ。

華やかなのに深い。

飲むまでここまでうまいウイスキーだとは知りませんでした!

あまり聞かないし、酒屋さんでも見かけることが少ないから普通にうまいぐらいのシングルモルトかなと思っていたら、だまされましたww。

 

こういうウイスキーとの出会いがあるからウイスキーが好きなんだろうな~って思います!

 

良かったらぜひお試しください!!

 

それでは良いウイスキーライフを!!

また次回もよろしくお願いいたします!!

 

 


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