ギネス記録を持つ猫がいた『グレンタレット Glenturret』蒸留所!そのストーリーと特徴を解説

Garrit, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons

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2021年に開催されたTWSC(東京ウイスキー&スピリッツコンペティション)の審査員を務めさせて頂きました。

当ブログで料理人目線のウイスキーの魅力をお伝えしていこうと思います!

 

今回のテーマは「グレンタレット Glenturret」蒸留所についてです!!

 

最近ボトルが一新されたグレンタレット。

「グレンタレット Glenturret」は、バニラ香とフルーティなニュアンスにややオイリー感があることが特徴

アフターフレーバーのスパイス感も印象的で、はちみつのような甘さと柑橘系の爽やかさもあるバランスのいいウイスキーです。

 

 

有名ブレンデッドウイスキー『フェイマスグラウス』のキーモルトの一つで、以前はビジターセンターも蒸留所内にありました。

 

ただこの蒸留所は、『グラウス(雷鳥)』より『猫』の方が有名!!

 

ギネスブックに載っている『タウザー』というウイスキーキャットがいた蒸留所です。

 

他にも最古の蒸留所など、キャラクター豊富な『グレンタレット Glenturret』蒸留所。

 

今回は、この『グレンタレット Glenturret』蒸留所の特徴、ストーリー、製法を見ていこうと思います!!

 

グレンタレット Glenturret蒸留所について

 

グレンタレットはスコットランドの主要都市“パース”から20㎞程離れたクリエフという町の郊外にある蒸留所です。

 

グレンタレット Glenturretはゲール語で「タレットの谷」という意味。

この蒸留所の歴史は古く、1775年に創業となっていますが、密造酒時代から見ていくと1717年には蒸留所があり、ウイスキーが造られていたそうです。

 

正式な創業からは205年もの時がたっている、現存する最古の蒸留所です!!

スコッチウイスキーの様々な歴史を見てきたグレンタレット蒸留所。

 

この蒸留所には様々なストーリーがありました。

 

グレンタレット Glenturretのストーリー

 

創業当初は密造酒!?

 

グレンタレットは1775年『ホッシュ』蒸留所という名前で設立します。

この時のスコッチウイスキーは密造酒時代

 

ホッシュ蒸留所も「密造所」としてオープンしました。

 

ホッシュ(グレンタレット)蒸留所が酒造免許を獲得したのが1818年のこと。

その時の蒸留所長はジョン・ドラモンドという人物でした。

 

その後1826年にホッシュ蒸留所の横にグレンタレット蒸留所が完成。

1852年までにホッシュ蒸留所は閉鎖され、グレンタレット蒸留所がその歴史を引き継ぐこととなりました

 

1903年にミッチェル・ブラザーズ社が蒸留所を買収

 

しかし1923年アメリカの禁酒法の影響を受けて閉鎖となります。

蒸留所はウイスキーの保管倉庫となってしまったそうです。

 

ついには1929年にミッチェル・ブラザーズ社は破産

グレンタレット蒸留所は蒸留設備を撤去され、穀物倉庫となってしまいまいます

 

もうグレンタレット蒸留所の再建は不可能と思われていました。

 

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グレンタレット蒸留所再建

 

ところが、1959年救世主が現れます

その救世主とは、熱狂的なウイスキー愛好家ジェームズ・フェアリーという人物。

 

蒸留所を買収し、蒸留設備を再び設置していきます。

この時、設置されたマッシュタン(糖化槽)とスチルはタリバーディン蒸留所のものだそうです。

そしてついにグレンタレット蒸留所は生産再開!!

 

この時、当時にしては珍しいビジターセンターを設けました

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グレンフィディックに次ぐ2個目の蒸留所ビジターセンターだったそうです。

これが蒸留所の安定した副収入となっていきます。

 

またこの時に伝統的な農家兼業の蒸留所というスタイルを貫きます。

 

ちょうどこのぐらいの時期から後々蒸留所のシンボルともなるウイスキーキャット『タウザー』が在籍します。

 

伝説のウイスキーキャット 『タウザー』

この蒸留所の歴史を語る上で欠かせない『猫』がいます。

 

それは、『タウザー』というウイスキーキャットです。

 

当時の蒸留所は、害獣となるスズメやネズミの対策として猫と飼っていました

 

猫は、ハンティングとしてスズメやネズミを捕まえる習性がありましたが、モルトには興味がないため、蒸留所のモルトの番犬ならぬ番猫といった存在だったそう。

そういった番猫とのことを”ウイスキーキャット”といいます。

当時、ウイスキーキャットは蒸留所の従業員登録までされていたそうです。

 

その中でも特にネズミを捕まえたということで、ギネスブックにまで載った猫が『タウザー』です。

 

彼女は、生涯に2万8899匹のネズミを捕まえたそう。

ただこの記録は蒸留所の従業員がカウントし始めてからの数字。

実際にはもっと多かったそうです。

 

多くのネズミを捕まえ、従業員だけでなく蒸留所を訪れるお客さんからも愛された『タウザー』

彼女の銅像は蒸留所のシンボルとして飾られ、今でも蒸留所を訪れるお客さんを迎えてくれます。

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その後のグレンタレット蒸留所

 

その後グレンタレット蒸留所は、1999年にマッカランを有するエドリントン・グループの傘下となります。

 

そしてこの時に5mを超える雷鳥のシンボルと「フェイマスグラウス」のビジターセンターも設けられ、「猫」と「雷鳥」が共存する蒸留所となりました。

このまま、エドリントン・グループとして運営していくものと思いきや……。

 

2018年にいきなりエドリントン・グループがグレンタレット蒸留所の売却を発表。

 

そして購入したのが、フランスで有名なクリスタルガラスブランド『ラリックグループ』

 

現在ラリックグループが、グレンタレット蒸留所の拡張工事を、シングルモルト『グレンタレット』のりブランドに着手しています。

 

そして2020年3月に高級シングルモルトブランドとして生まれ変わった「グレンタレット」

今までほとんどがフェイマスグラウス用だったので、シングルモルトのリリースはごくわずかでしたが、高級シングルモルト『グレンタレット』は堂々リリースされました。

 

今後どんどん新しい形のグレンタレットがリリースされると思います。

これからのグレンタレットに注目ですね!!

 

グレンタレット Glenturretのこだわりの製法

 

グレンタレット蒸留所は、かなり伝統的な作り方をする蒸留所。

 

一回の仕込みに1.05tの麦芽を使い、仕込み水と混ぜて糖化させていきます。

 

ただこの糖化槽がかなり昔ながら!!

 

オープンスタイルのマッシュタン(糖化槽)で、攪拌させる機械はついていません。

職人が木の棒で混ぜながら糖化させていくそう。

 

そしてできた麦汁を木製(ダグラスファー製)の発酵槽で発酵。

その後初留釜、再留釜それぞれ1基のポットスチルで蒸留。

 

『お静かに』というプレートが掲げられた熟成庫で熟成してきます。

 

【ウイスキーの製造をもっと詳しく知りたい方はこちらの記事をご参照ください!】

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グレンタレット Glenturretのラインナップ

グレンタレット 10年
3.3

現存する最古の蒸留所『グレンタレット』のオフィシャルスタンダードボトル。

以前まであった12年の後継のボトルとなります。
バニラやはちみつといった優しく甘いニュアンスに、かんきつ系の爽やかさ。
スパイシーなアフターフレーバーが心地いい一本。

バランスがよく、ちょっといい日常の晩酌にはピッタリなモルトウイスキーかなと思います!!

価格帯

4000~5000円

アルコール度数

40%

容量

700ml

特徴

現存する最古の蒸留所のオフィシャルボトル

原産国

スコットランド

アロマ 3.3
フレーバー 3.3
余韻 3.3
グレンタレット シェリーウッド
3.2

アメリカンオークとスパニッシュオークのシェリー樽を使用したグレンタレット。

シェリー全開な複雑な味わいというより、優しくフルーティで柔らかい印象が強いです。
バニラやリンゴ、そしてちょっとダークな木のような香り。

シェリー系のウイスキーの入り口にはお勧めです!

価格帯

5000~6000円

アルコール度数

43%

容量

700ml

特徴

アメリカンオークとスパニッシュオークのシェリー樽を使ったグレンタレット

原産国

スコットランド

アロマ 3.1
フレーバー 3.1
余韻 3.4
グレンタレット トリプルウッド
3.6

価格帯

4000~5000円

アルコール度数

43%

容量

700ml

特徴

3syuruino

 

アロマ 3.7
フレーバー 3.7
余韻 3.4
グレンタレット ピーデッド
3.4

スモーキーでフルボディなグレンタレット。

しっかりとしたスモーキーフレーバーに、フレーバーの奥にいる甘みが特徴のウイスキー。
創業当時のグレンタレットに近い味わいだそうです。

価格帯

4000~5000円

アルコール度数

43%

容量

700ml

特徴

スモーキーなグレンタレット

原産国

スコットランド

グレンタレット Glenturret蒸留所データ

創業1775年
オーナー会社ラリックグループ
年間生産能力(100%アルコール換算)約34万ℓ
発酵槽ダグラスファー製8基
ポットスチル初留釜1基、再留釜1基(ボール型)
生産区分スコットランド・南ハイランド

 

最後に……

 

最後までお読みいただきありがとうございます。

今回のお話いかがだったでしょうか?

 

長い歴史の中で、様々な経験をしてきたグレンタレット。

 

何とも言えない奥深い味わいはこういったさまざまな経験から現れているのかもしれないですね。

 

そんなことを思いつつ、今日もウイスキーを楽しんでいこうと思います!

 

それでは良いウイスキーライフを!

また次回もよろしくお願いします!


 
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