スカラバス Scarabus アイラシングルモルト Isly single malt whisky テイスティング
製品紹介
スカラバス Scarabusはアイラ島に新しい蒸留所を建設したことで有名なスコットランドの名門ボトラーズ・ハンターレイン社から限定リリースされているアイラシングルモルト。
蒸留所、熟成年数は非公開となっています。
スカラバス Scarabusという名前は、アイラ島に1年間だけ存在していたといわれている幻の蒸留所の名前から来ています。
「岩の多い場所」という意味だそうです。
限定販売品として去年日本に入ってきました。
本格的なアイラモルトの味わいながらリーズナブルなお値段だったため、多くのところで追加販売となったウイスキーです。
アルコール度数
46%
熟成年数
NA
アロマ
スモーク、オイル、皮製品、たばこ、オレンジ、塩、カラメル、コーヒー、チョコ、干し草、バニラ
評価
86/100
コメント
ストレートの印象
蒸留所、熟成年数はシークレット。
これ自体は若めなウイスキーの感じがします。
しかし甘味があるため、それほど嫌な感じはしません。
ピート感はそこまで強くなく、弱くもない。全体的にビターな感じと甘みが共存している感じがします。
個人的な回答は若いラガブーリンかなと思っています。カリラっぽい感じもありますが……。
重くリッチな味わいの片鱗が感じられます。
口開けしてからしばらくしてからのほうが重みとリッチなニュアンスが強くなると思います。
少量加水で香りが段違いによくなり、シトラス感が少し前に出てくる。味わいとしてはまろやか。
トワイスアップの印象
今度はスモーキーさが薄れます。
リンゴやシトラスが出てきて飲みやすい。
甘さは強くなり豊かな味わいになるので、個人的には映画を見ながらまた音楽聞きながらまったり飲みたいです。
スカラバス Scarabusとのペアリング
今回は2種類
1つは
塩漬けホタテとサフランリコッタのピンチョス
(映える楊枝がなかったのでピンチョスになってないですが……。)
まずホタテは
塩:砂糖=2:3に合わせておいたものをホタテが見えなくなる量、一緒の袋に入れて1日寝かせます。
1日寝かせら洗って30分ほど水につけて軽く塩抜きします。
そしたら沸騰したお湯に入れて中に火が軽く入るぐらい(大体30秒~1分)茹でます。
ざるにあげて熱がとれるまで放置。軽く乾かすようにして旨味をさらに凝縮させます。
そのまま単体で食べたらかなりしょっぱいのでそのまま食べたい人は塩抜きの時間を長くしてください。(大体1時間ぐらい。ただ味わい・風味は落ちます。)
<サフランリコッタ>
牛乳 400ml
サフラン 4本程度
レモン汁 40ml
まず牛乳にサフランを入れて香りと色を移すように煮ていきます。(今回はホールのサフランなので時間がかかりましたが、パウダーのサフランならすぐできると思います。)
香りと色が少し出てきたらレモン汁を入れリコッタを作っていきます。
もろもろとしたカードができたら漉して、筒状になるようにラップでくるみます。
土台となるズッキーニは焼いて、軽く塩をしておきます。
ズッキーニ、サフランリコッタ、ホタテ、ディル、胡椒、オリーブオイルをかけたら完成です。
スカラバスの塩っぽいニュアンスやスモーキーな香りが塩漬けのホタテとマッチします。さらにサフランリコッタがうまくカラメルやオレンジといった味わいとあって一緒に食べるとよりホタテの風味をまろやかに引き立ててくれます。
2つ目は
ピートの効いたスコッチといえばこれ
「ハギス(風)」
今回使用した肉は
ラム肩切り落とし
豚タン
豚レバー
豚ひき肉
配合はお好みで。
それ以外の材料は
押し麦
塩
ハーブ(今回はローリエだけ、あればローズマリー、セージ)
レバーが多くなると野性味が増して、ラムが多くなるとクセが増します。
豚ひき肉が多くなるとクセ、野性味を抑えることができるので、ハギス初心者は豚ひき肉の配合を多めがおすすめです。
タンやホルモンを入れることで食感が出ます。また脂身のついたホルモンを入れるとジューシー感が増します。
今回はなるべく簡単な作り方にしています。
はじめにラムをフードプロセッサーで粗めのひき肉にしていきます。(もっと食感が欲しい人・もっとこだわりたい人はラムのブロック肉、厚切り肉を包丁で切った方がいいと思います。)
ほかのレバー、タンも細かくしていきます。
そしたら肉、肉の量の1.5%程度の塩をすべて混ぜ合わせ、そこに押し麦も混ぜて鍋に移に移します。
ハーブを所々に埋め込んだらアルミホイルでしっかりふたをして弱火で蒸し焼きにしておきます。
中まで火が入ったら完成(量にもよりますが大体20分ぐらい)。
今回僕は鍋を混ぜてしまいましたが、混ぜなければもっとジューシーに仕上がります。
マッシュポテト、豆の煮ものまたは西洋カブ(ターニップ)を煮込んだものと一緒に盛ったらより本物に近づきます。
ぜひ試してみてください。
あくまでハギス風なのでそこはご了承お願いいたします。