本日もお越し頂きありがとうございます!!
ウイスキーを愛する料理人Yaffeeです。 (@TW0GPYU3yMS7N3o)
今回のお話は、
「マノックモア Mannochmore蒸留所」
についてです!!
「マノックモア Mannochmore」は、フローラルな香りとほのかなバニラが楽しめる優しい味わいが特徴。
比較的食前酒向きの穏やかなスペイサイドモルトウイスキーです。
今回は、『マノックモア Mannochmore』蒸留所の特徴、ストーリーを見ていこうと思います!!
マノックモア Mannochmore蒸留所について
マノックモアは、スコットランドスペイサイドの中でも「エルギン地区」にある蒸留所。
エルギン地区は、
隠れた銘酒”グレンエルギン”をはじめ、
竹鶴の修行先”ロングモーン”、バランタインを支える”ミルトンダフ””グレンバーギ”、ウイスキーファンに人気の高い”リンクウッド”
など単独のモルトウイスキーではリリースの少ないですが、有名ブレンデッドウイスキーの原酒として陰からウイスキー界を支える蒸留所が多い地域でもあります。
マノックモアは「大きな丘」という意味だそう。
蒸留所南にそびえるマノックヒル(丘)から名前をとったそうです。
もともとグレンロッシーという、同じくスペイサイドのエルギン地区にある蒸留所の第二工場として敷地内に建てられました。
グレンロッシーもマノックモアも今ではオフィシャルはUD花と動物シリーズのみしかリリースしていません。
もともとブレンデッドウイスキーがメインだっただけに、あまりシングルモルトとしては出回らないようですね。
蒸留所も、近代的な建物というより工場みたいな見た目となっています。
マノックモア Mannochmoreのストーリー
マノックモアは1971年、グレンロッシーの第二蒸留所として敷地内に誕生しました。
創業したのは、DCL社(現ディアジオ)の創設者のひとり、ジョン・ヘイグのジョン・ヘイグ社。
当時、英国市場で人気の高かったブレンデッドウイスキー「ヘイグ」への原酒提供が、マノックモア蒸留所建設の目的でした。
スペイサイド・エルギン地区は、蒸留所が多く建ち並ぶ地域です。
創業当初は、この近くの蒸留所で熟成庫や労働力を共有していたそうです。
この当時はブレンデッドウイスキーの人気が高く、多くの蒸留所がブレンデッドウイスキー用の原酒を作っていました。
モルトウイスキーの人気も高くなりつつありましたが、シングルモルトのリリースをしていたのは、名前の知れた蒸留所ぐらい。
モルト蒸留所の中では、知名度の少ないマノックモアはブレンデッドウイスキーへの原酒提供が主な生産でした。
しかし、オープンから14年後。
マノックモアは、ウイスキー業界の供給過多によりその犠牲となってしまいます。
閉鎖に追い込まれたマノックモア蒸留所。そこから再開したのは、1989年になってからでした。
オーナー会社の中では、末端といった感じだったんでしょうか。
1991年、UD社(元DCL社)から「花と動物シリーズ」の一つとしてリリースされます!!
やっと日の目を見ることとなったマノックモア。
その5年後の1996年には「ロッホデュー」という極端に焦がしたバーボン樽を使った”ブラックウイスキー”をリリース。
多くのファンを魅了しました。
残念ながらわずか4年で生産終了となってしまいましたが、デンマークなどでカルト的な人気を誇っていたそうです。
その後1997年にUD社がグランド・メトロポリタン・グループと合併。
ディアジオ社となったとき、多くの花と動物シリーズが終売となってしまいまいました。
ところが、マノックモアは「花と動物シリーズ」の一つとして残り、今でもリリースされ続けています。
また今でもブレンデッドウイスキーメインで生産している蒸留所。
なのでシングルモルト自体のリリースは少ないですが、ボトラーズのウイスキーから数多くリリースされています!
マノックモア Mannochmoreの定番リリース
マノックモアの定番リリースは、マノックモア12年のみです。
グレンロッシーの第二蒸留所として誕生したマノックモア。
ところが、グレンロッシーのポットスチルについている精留器がマノックモアにはついていません。それでもすっきりとした味わいが楽しめるのがこのウイスキーだと思います。
価格帯 | 7000~8000円 |
---|---|
アルコール度数 | 43% |
容量 | 700ml |
特徴 | 花と動物シリーズ |
原産国 | スコットランド |
ただその奥に、フローラルな香りだったり、ほのかなバニラ香やスパイス感のあるシングルモルトだと思います。
7000円台となるとちょっと高いな~という感想を抱いてしまいますが、バランスの良く食前酒にも楽しめるウイスキーです。
アロマ | 3 |
フレーバー | 3.2 |
余韻 | 3.1 |
マノックモア Mannochmore蒸留所データ
創業 | 1971年 |
創業者 | ジョン・ヘイグ社 |
オーナー会社 | ディアジオ社 |
仕込み水 | バードン川 |
年間生産能力(100%アルコール換算) | 600万ℓ |
蒸留器 | 初留4基 再留4基 |
生産区分 | スコットランド スペイサイド |
最後に……
最後までお読みいただきありがとうございます。
今回のお話いかがだったでしょうか?
マノックモアはあまりなじみのない銘柄だと思います。
特に花と動物シリーズは、値段がお高くなっている傾向があります。
なかなか手が出しにくいモルトウイスキーばかりです。。
ただバーなどでは比較的お安く飲めると思います。
ぜひバーで楽しんでいただきたいですね
それでは良いウイスキーライフを!
また次回もよろしくお願いします!
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