『ピート(Peat)』とは?スモーキーな香りとピート香について徹底解説!!

本日もお越し頂きありがとうございます。

クセのまとめてウイスキーを愛する料理人Yaffeeです。

ウイスキーの魅力を配信したい料理人ウイスキーブロガーです。

ウイスキーが好きすぎるあまり「ウイスキー文化研究所認定ウイスキープロフェッショナル」を取得
2021年に開催されたTWSC(東京ウイスキー&スピリッツコンペティション)の審査員を務めさせて頂きました。

当ブログで料理人目線のウイスキーの魅力をお伝えしていこうと思います!

 

今回のお話は「ピートとは??」について!!

 

「ピートタイプのウイスキー」「ピート香のするウイスキー」など
ウイスキーについて調べていくとピート(Peat)という単語が出てくると思います。

 

「ピート」とは日本語で泥炭と言うのですが、

日本語に直したとしても、あまりなじみがないのではないのではないでしょうか?

 

ただこの「ピート」がウイスキーの個性「スモーキーフレーバー」を生み出しています!

 

そこで今回は「ピート(Peat)」についてみていこうと思います。

 

yaffee

ちなみに僕のアカウント名『Yaffee』はめっちゃマニアックなピートにちなんだ言葉です。

後でご紹介させていただきます(笑)。

「ピート(Peat)」とは

 

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ピート(Peat)は日本語では「泥炭」と書きます。

 

ウイスキー文化研究所の説明文では、

「 ツツジ科エリカ属の低木ヒース(ヘザー)や草、樹木などが堆積してできた泥炭、草炭のこと 。」

(引用:ウイスキー検定公式テキスト / 土屋守/執筆・監修 / 小学館

簡単に言えば「燃える泥 」ということ。

 

実はピート・泥炭は石炭の一種で、石炭として固まる前の泥の間の状態が『ピート』だそうです。

 

『ピート』は数千年以上もの歳月がかかって出来上がるものです。

有限資源でもあります。

yaffee
大体1000年で15cmのピート層しかできないといわれています。

数回の氷河期で、スコットランドから樹木はほとんど消え失せ、代わりに広大なピート湿地(ピートホグ)ができました。

 

スコットランドの英雄「ウィリアム・ウォレス」を題材にしたメル・ギブソン主演の映画「ブレイブハート」でも暖をとるためや料理のためにピートを使うシーンが描かれています。

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スコットランドやアイルランドなど北欧地域では、古くから一般家庭の燃料として使われてきました

ピートはウイスキーにいつ使うの??

 

ウイスキーの製造に使われるピート。

このピートは、ウイスキーを作るときどのタイミングで使われていると思いますか??

 

正解は、麦芽の乾燥時です!!

麦芽は、水に浸してゆっくりと発芽させます。

その後、そのままウイスキーに使われることはほとんどありません。

発芽後、「乾燥させる」という作業が必ず入ります

麦芽について詳しくは……

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なぜなら

  1. 乾燥させないとすぐに腐ってしまうから
  2. 麦芽の生育を止めないといけないから

この2つの理由が挙げられます。

 

その乾燥時の熱源に使われるものがピートでした。

今では「無煙炭」や「熱風」が使われることも多くなり、ピートを焚いていない「ノンピート」のウイスキーも多くあります。

 

ピート(Peat)をいつから・なぜウイスキーに使うようになったのか?

いつからウイスキーにピートを使うようになったかはわかりません。

 

ピートは、スコットランドやアイルランドでは古くから一般的な燃料です。

つまりウイスキーがつくられるようになる前から、麦芽の乾燥にピートが使われていたのではないでしょうか??

yaffee

ウイスキーができるずーーと前からビールはあります。
さらに昔から麦芽もあり、ピートが一般燃料として使われてきていました

そこから考えていくと、ウイスキーにピートを使い始めたというより、もともと麦芽の乾燥はピートで行っていたのだと思います。

 

麦芽(モルト)は古代から作られていました。古代のパンのほとんどはモルトを使ったものだったそう。

 

パンやビールのために作る麦芽。

この麦芽の乾燥にピート使っていた可能性は大きいと思います。

 

さらにピート燻製の麦芽を使ったビールというのもあります!!

 

ウイスキーにピートを使う理由をまとめてみるとスコットランドでは ピートが一般的な燃料だったから ではないかなと思います。

 

そして当時のスコッチの考え方に、今のウイスキー造りのような「スモーキーな香りをつけたかったから」という考えはあまりなかったのではないでしょうか。

 

現に昔のスコッチウイスキーは乾燥時間のすべてをピートで乾燥さているものが多かったそうです。

yaffee

アイリッシュはこの香りを嫌い、ピートを焚かずに作ることが多かったみたい。
それがアイリッシュ人気の秘密の一つでした。

 

今では全時間ピート乾燥させているウイスキーはキャンベルタウンのスピリングバンクが造る銘柄「ロングロウ」ぐらいです。

 

今では無煙炭や熱風乾燥など様々な技術で麦芽を乾燥させることができます。

それでもいまだにウイスキーにピートが使われるのは「 ピート乾燥の独特なスモーキーフレーバーが欲しいから 」です。

そしてこのピートを使った時のスモーキーフレーバーは他にはない独特なスモーキーフレーバーが付きます。

 

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 ピートによるスモーキーフレーバーについて

ピートにも種類がある!?

 

実は一言にピートといっても様々な種類があります。

主に

  1. 炭化度合いの違い
  2. ピートの産地による内容物の違い

が挙げられます。

年数による炭化度合いの違い

 

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ピートは炭化の進み具合から、

  1. フォギー
  2. ヤフィー
  3. モス

など呼び方が変わります 。

  • 「フォギー」は8000年程度の若め
  • 「ヤフィー」は12000年の中程度
  • 「モス」が16000年程度の古め

といった感じです。

要は、掘り出される深さによって変わってくるのです。

 

yaffee

僕のアカウント名は自分の名字に近いこのヤフィー(Yaffee)を取ったものでした。

人生の中程度に差し掛かったアラサーの自分。
そこから人と違った個性を生み出していこう。そういった思いを込めました。
(どうでもいい情報ww。)

産地の違いによる内容物の違い!!

ピートが掘り出される場所によってもまたウイスキーの香りや味が変わります。

 

たとえば海沿いや島のピート(アイラ島など)にはピートの中に海藻が含まれているそう。

そういったピートにはヨウ素、ヨードという成分が含まれていることが多いです。

するとこのピートを使ったウイスキーはヨード香、保健室の消毒液、正露丸のような香りが付きます

 

この香りがスコッチの中でも個性的なアイラモルトの特徴となっています。

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yaffee
このヨード香がファンを虜にし、
初心者がスコッチを遠ざけやすい香りでもあります(笑)。。。

 

対して海藻類の含まれていない内陸のピートはダイレクトな薫香、パンチのあるスモーキーフレーバーとなることが多いです。

 

この違いは、

内陸代表として……

トミントール蒸留所がリリースしているピートタイプ『オールドバランデュラン 』

 

エドラダワー蒸留所のピートタイプ『バレッヒェン』

エドラダワー バレッヒェン 10年
3.9

今でも農家が兼業でウイスキーを作っているハイランドの「エドラダワー蒸留所」。
この蒸留所にラフロイグ蒸留所の元マネージャーが赴任してきたときに誕生したのが「バレッヒェン」です。

そのため第二のラフロイグとも呼ばれています。

価格帯

7000~8000円

アルコール度数

46%

容量

700ml

特徴

第二のラフロイグ

原産国

スコットランド

yaffee
バランスよくスモーキーだけど、「第二のラフロイグ」かといわれると癖が足りない気がする。。
アロマ 3.9
フレーバー 4
余韻 3.8

 

 

海岸代表として……

ラフロイグ 10年』

 

『アードベッグ TEN』

アードベッグ TEN
4.2

『アイラモルトの革命児』

強いスモーキーフレーバーとその奥に隠れた南国フルーツのような甘みが特徴のウイスキー。

後味のペッパー感がよりこのウイスキーに深みを与えています。
マニアならストレートが病みつきですが、ハイボールにすると飲み慣れていない方でも楽しめると思います!!

価格帯

4000~5000円

アルコール度数

46%

容量

700ml

特徴

鎖につないでないと何をしでかすかわからないやつ

原産国

スコットランド

yaffee

究極のアイラモルトといわれるほど強いクセのあるウイスキー!!

一度飲んだら忘れられず、いつの間にか家に常備してしまいます。。(笑)

アロマ 4
フレーバー4. 3
余韻 4.3

などを比べてみるとわかると思います。

 

スコットランドのピートの島

ピート湿地(ピートホグ)はスコットランドの本土では北部に多いですが、ウイスキーの聖地・アイラ島では島の1/4がこのピート湿地です。

さらに新しくウイスキー蒸留所ができたばかりのルイス島では島のほとんどがピート湿地だそうです。

 

ちなみにお隣、アイルランド島は島の約2割がピート湿地で、今でも家庭用燃料にピートを使うところが多いそうです。

しかし、スコッチのようにピートを焚いているウイスキーは少ないです。

あまりアイルランドの人はピートが好きでなないようですね。

 

日本でもピートはある!?

 

それは寒冷な地域の北海道。

竹鶴政孝が夢見た100%国産ウイスキーの理想郷がまさに北海道・余市でした。

 

余市は清らかな水、豊富なピート湿地、湿度の高くウイスキーの熟成に適した環境、どれをとってもウイスキー造りに適した場所だったそう。

 

 

ただ北海道にはまだまだウイスキー造りに適した場所があるそうで、ここ最近多くの蒸留所できています。

 

 

今年シングルモルトを初リリースした厚岸蒸留所、

今はジンのみですが、ウイスキーも視野に入れている紅櫻蒸留所、

それ以外に未発表ですがウイスキー蒸留所が一つ計画中だとか。

楽しみですね!!

 

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