本日もお越し頂きありがとうございます。
感覚を言葉にすることって難しいなーと思うウイスキーを愛する料理人Yaffeeです。 (@TW0GPYU3yMS7N3o)
今回のお話は
「ウイスキーの表現への考え方」
について!!
結論から言うと……
ウイスキーのテイスティング表現ってものすごく自由です。
ワインのように決められた表現というものはありません。
人それぞれ面白い表現があり、十人十色の表現をしています。
そこで今回ウイスキーの表現についてまとめるのも面白いかと思い、まとめてみることにしました!!。
- ウイスキーを表現する方法
- ウイスキーの香りや味わい、どうやって例えたらいい?
ウイスキーの表現は自由!!
感じたままに表現すればいい!!
大前提として、ウイスキーの表現で間違っているものなんてないと思っています。
何もかっこつけることなく、ただ感じた味を表現すればいいと
それで
- 「その表現は間違っている!!」
- 「そんな香りはない!!」
- 「そんなアロマを感じるなんでおかしい。」
と言われたら、こう思ってください。
そいつはにわかウイスキー愛好家だと。
あえて言葉を選ばずに書きました。
他人の感覚を否定する人は、ウイスキーをしっかり楽しめていないな~と思います。
なぜなら、ウイスキーには1000種類以上もの香味成分が含まれているからです。
1000種類の香りすべて感じ取れますか??
僕は感じ取れません。
感じ取れないからこそ、別の誰かが自分とは違うテイスティングコメントを上げていたら思う感情は「面白い」です。
自分にはない感覚を持っていて、その人が感じた感覚を自分なりに探してみる。
そうすると見つかるときもあります!!
「なるほど、これがこのフレーバーと思った理由か!!」
こういう発見があるたび、面白いです!!
ぜひ恐れず表現してみてください!!
そうすることで、ウイスキーの味わいが、今までぼんやりしていたものがはっきりとわかってくると思います!
はじめは「うまい」、「まずい」で十分。
それが「どううまいのか」・「どうまずいのか」恐れず感じた味で表現したら、
本当のウイスキー好きは否定しません!
その時、「ピートが効いてるね」とか「フェノールを感じる」とか無理に専門用語を使う必要はありません。
ありのままの表現が一番です!!
ほかの人のウイスキーの表現を否定した時点で、自分の感じた味わいしかわかりません。
「こんな香りのウイスキーがあるんだ」こう思って飲んでみると、
自分も感じられたりわからなくても新しい発見ができたりすると思います。
実際に
- 古本屋や古新聞の香り(劣化臭と場合が多いですが……)
- ガソリン・ガスのような香り
- 石鹸のような香り
- 保健室の消毒液のような香り
こういった香りを感じるウイスキーは結構あります。
バーテンダーから「このウイスキーめっちゃ古新聞だから飲んでみ?」って言われたらかなり心を許された客になれたって思います!(笑)
それだけ珍しくマニアックなフレーバーです。
ただこう言ったウイスキーがあることは納得できても、
なぜこんな香りのするウイスキーがあるのが気になりますよね?
そこを自分がわかる範囲で順を追って、解説していきます。
ウイスキーの味や香りを食べものや飲み物で例える
リンゴやバナナなど果物。紅茶、アールグレイといった実際にある食べもの、飲み物で表現することがあります。
レモン、リンゴ、梨、バナナ、桃、パパイヤ、マンゴー、メロン、スイカ……ウイスキーのテイスティングコメントを見てみると、フルーツに例えられる表現が多いことに気が付くと思います。 実はフルーティが印象が楽しめる[…]
あくまで表現です。
ウイスキーは基本的に穀物、水、酵母の3つの材料のみ。
香りづけはされていません。
- 実際に食べたことのあるもの
- 飲んだことのあるもの
- そういった香りと同じ香り
- 似たような香り
なら表現するうえで分かりやすいと思います。
このウイスキーだからこのフルーツのニュアンスを感じなくてはいけないというものでもないです。
自由に食べたことのあるのも、飲んだことのあるもので例えるといいと思います。
ただ、それが意外と難しい。。
ということで、超有名ウイスキーのブレンダーが教えてくれたコツ、
この記事を読んでくださった方限定でご紹介させていただきます。
それは……
「子供のころの感覚を頼りにするといい!!」
だそうです。
あの時、父親が芝刈りしてた時の香りに近いなーとか。
母親が昔焼いてくれたケーキに近いなーとか……。
なんでも感じたものを表現してみるのと、ウイスキーに限らずお酒ってもっと面白いと思います。
食べ物や飲み物ではないものでも表現してみる
ウイスキー=飲み物なので、飲食物以外の香りで表現することに抵抗があると思います。
また「ウイスキーで石鹸の香りって」と飲食物にありもしないはずの香りと思うのではないでしょうか。
しかし、食べもの・飲みもの以外で表現することで面白みが出てくると思います。
それだけではなく、果物の過熟した香りは「ガス」「ガソリン」に近い香りを発することがあります。
実際、リンゴやバナナ・マンゴーなどは過熟するとエチレンガスを発生させます。
つまり、
「フルーツの香りの中にちょっと「石油?」「ガス?」っぽい香りがするな」
って感じても恥ずかしいことは何もないです。
フルーツ自体にこういった香りが含まれているからです。
むしろ当たり前のこと。
感性豊かなご自身の鼻をたたえましょう。
また石鹸のような香りがするというのも実際によくある香りの一つです。
いわゆる専門用語でいう「ソーピー」といわれるものです。
花のような香りの成分が強すぎるとこういった香りになったりします。
そして消毒液の香り。
よくスコッチ特にアイラモルトで表現されると思います。
アイラのピートの中には海藻が含まれることが多いようです。
この海藻の中には「ヨウ素」が多く含まれるらしく、
この少量含まれる「ヨウ素」がヨード香つまり保健室の消毒液の香りとなるようです。
つまり感じた香りというのはちゃんと理由があります。
飲食物以外の香りを感じても当たり前のことなので、どんどん表現していきましょう!
ニュアンス、感覚で表現できると面白い!!
味わいのたとえが思い浮かばないとき、
「はちみつ感」だけでは物足りないと感じた時など表現の幅を広げたいときにおすすめです。
前にインスタグラムでケイデンヘッドのスペイバーン10年を飲んだ時に「はちみつ感が低空飛行している」って表現したことがあります。
実際にはちみつのフレーバーがずっと低く位置で残っている感じというすごく珍しい味でした。
このように単なるはちみつ感では物足りないときに感覚・ニュアンスで表現すると面白いと思います。
表現は人それぞれ
中には詩的に伝える方もいらっしゃいますし、女性で例える方もいます。
タモリさんとかリリー・フランキーさんがそうですよね。ww
お客さん相手にこういう表現するとかなり受けがいいです!(笑)
ウイスキーのテイスティングコメントに不正解なんてないです。
ワインのように
- 「海水でふやけたせんべいの香り」
- 「雨ざらしのコットンの香り」
などと表現するのもいいと思います。
しかし、本人がわかっててつかうにはありですが、
背伸びしてこのような表現をすれば逆にかっこ悪いです。
それに味がわかりにくいし、いい印象受けないでしょう。
自分が過去に感じた香り、
親しみのある香りで表現するのが一番伝わりやすく、
面白い表現だと思います。
ぜひウイスキーが「おいしい」「おいしくない」から一歩踏み出してみてください!
ウイスキーの魅力によりはまっていけると思います。
最後まで今回の記事を読んでいただきありがとうございます。
ウイスキーの表現方法の話いかがだったでしょうか
皆様のウイスキーライフがより楽しいものになりますように!!
それでは良いウイスキーライフを!!
また次回もよろしくお願いします!!
この記事が面白かった・よかったと思ったらランキングまたは、はてなアカウントをお持ちの方は「はてなブックマーク」へのご協力をお願いいたします。
