ウイスキーの主要産地、世界5大ウイスキー! それぞれの特徴・味わい・製法とは?

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ウイスキーを愛する料理人Yaffeeです。

ウイスキーの魅力を配信したい料理人ウイスキーブロガーです。

ウイスキーが好きすぎるあまり「ウイスキー文化研究所認定ウイスキープロフェッショナル」を取得
2021年に開催されたTWSC(東京ウイスキー&スピリッツコンペティション)の審査員を務めさせて頂きました。

当ブログで料理人目線のウイスキーの魅力をお伝えしていこうと思います!

 

今回のお話は

「ウイスキーの入門!!世界5大ウイスキー」

について

 

ウイスキーには世界5大ウイスキーとよばれるものがあります!

この世界5大ウイスキーはそれぞれに異なった特徴を持っていて、製法も大きな違いがあります。

 

この違いが判ると、ウイスキーがより興味深く楽しめるのではないでしょうか。

ということで今回は、ウイスキーの入門編「世界5大ウイスキー」についてまとめていきます!!

 

世界5大ウイスキーとは??

 

ウイスキーには、主要産地が5つあります。

その5つが「世界5大ウイスキー」といわれているものです。

世界5大ウイスキー
  • スコッチウイスキー
    産地……スコットランド
  • アイリッシュウイスキー
    産地……アイルランド
  • アメリカンウイスキー
    産地……アメリカ
  • カナディアンウイスキー
    産地……カナダ
  • ジャパニーズウイスキー
    産地……日本

この5種類のウイスキーはそれぞれに製法・特徴が異なります。

そして最近増えているこの5種類以外の国造られているウイスキーは、この5大ウイスキーの製法(主にスコッチ)が基準になっていることが多いです!!

5大ウイスキーの特徴

スコットランド(スコッチウイスキー)

スコッチウイスキーは、スコットランドで作られているウイスキー。

スコッチウイスキーの種類は大きく3種類あります。

【スコッチウイスキーの分類】

  • モルトウイスキー
  • グレーンウイスキー
  • ブレンデッドウイスキー

それぞれに違いがありますが、その前に スコッチウイスキーと呼ぶためには、細かいルールが法律で決められています。

スコッチウイスキーの法律
  • 水・イースト・麦芽(モルトウイスキー)又はその他の穀物(グレーンウイスキー)のみを原料とすること。
  • スコットランドの蒸留所で糖化・発酵・蒸留を行うこと
  • アルコール度数94.8%以下で蒸留すること
  • 容量700ℓ以下のオーク製の樽で熟成させること
  • スコットランド国内の保税倉庫で3年以上熟成させること
  • 水とスピリッツカラメル以外の添加は禁止。

この法律をすべてクリアして、初めてスコッチウイスキーと呼べます。

そしてさらに細かく見ていくと、ブレンデッドウイスキーやグレーンウイスキーはスコットランド以外でもボトリングできますが、シングルモルトはスコットランド国内でボトリングしないといけません。

また、シングルモルトはポットスチル(単式蒸留器)で蒸留させないといけないというルールがあります。

 

この基準は、世界中で造られている多くのウイスキーの自主基準のベースにもなっています。

 

スコッチウイスキーで、最も売れているのはブレンデッドウイスキー

ブレンデッドウイスキーは、飲みやすくバランスの取れた万人受けしやすいウイスキーです。

詳しくは

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そのブレンデッドウイスキーの核となるのが、様々な個性のある麦芽100%のモルトウイスキー

そしてモルトウイスキーでも一つの蒸留所だけで造られるもの『シングルモルトウイスキー』といいます。

 

シングルモルトウイスキーは、蒸留所ごとの個性が楽しめるウイスキーです。

スコッチシングルモルトウイスキーというと「けむい」・「クセの強い」・「正露丸」といった個性が挙げられると思いますが、実はそういったウイスキーはスコッチのごくわずか。

 

一言に「シングルモルトウイスキー」といっても個性は様々です。

  • 華やかで万人受けのライトなモルトウイスキー
  • 「薬品」、「正露丸」といった個性の強いマニア向けスモーキーなモルトウイスキー
  • 味わいの濃い濃厚なモルトウイスキー

などなど

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そしてスコッチウイスキーには、モルトウイスキーほかにグレーンウイスキーがあります。

これは穀物原料に近代的な蒸留器の連続式蒸留機というもので造られたウイスキー

酒質自体の個性が少ないので、ほとんどはブレンデッドウイスキー用にモルトウイスキーの引き立て役となることが多いです

 

時々シングルグレーンとして出回ることがありますが、ごくまれです。

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アイルランド(アイリッシュウイスキー)

アイリッシュウイスキーはスコッチウイスキーより歴史が長いともいわれています。

ただどっちが起源かは議論が絶えないようです。

スコッチブレンデッドウイスキーができるまでは、アイリッシュウイスキーのほうが人気でした。

それは当時スコッチのモルトウイスキーより飲みやすかったためです。

 

しかし飲みやすいスコッチブレンデッドウイスキーの誕生やアメリカの禁酒法、それ以外にも政治的影響などがあり、一時は風前の灯火でした。

ここ最近新しい蒸留所がたくさんでき、息を吹き返してきています。

【アイリッシュウイスキーの分類】

  • モルトウイスキー
  • グレーンウイスキー
  • アイリッシュポットスチルウイスキー
  • ブレンデッドウイスキー

アイリッシュウイスキーにもスコットランド同様に法律があります。

アイリッシュウイスキーの法律
  • 穀物類を原料とすること。
  • 麦芽に含まれる酵素によって糖化させる
  • 酵母によって発酵
  • アルコール度数94.8%以下で蒸留すること
  • 木樽で熟成させること
  • アイルランド共和国または、北アイルランドの倉庫で3年以上熟成させること

 

スコッチと違うところは、アイリッシュポットスチルウイスキーというジャンルがあることです。

ポットスチルウイスキーは、麦芽(モルト)100%ではなくほかの穀物もまぜて、単式蒸留器で蒸留されて造られたウイスキー(ほかにも細かいルールはあります)。

またグレーンウイスキーと区別するために、大麦麦芽と未発芽の大麦はそれぞれ30%以上使用、その他の穀物は10%未満と定められています。

シリアルの香りが強く、少しスパイシーなのがポットスチルウイスキーの特徴となっています

 

そしてアイリッシュウイスキーの場合、ブレンデッドウイスキーは、

モルトウイスキー、グレーンウイスキー、アイリッシュポットスチルウイスキー

の中どれか2つ混ぜられていればブレンデッドウイスキーとなります。

そのためスコッチよりバリエーションは豊富です。

 

細かく見ていくとアイリッシュウイスキーは樽に使える材質の指定されていないなど法律の違いはありますが、もっと知りたい方は過去の記事をご参照ください。

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アメリカ(アメリカンウイスキー)

アメリカンウイスキーというとあまりピンとこないと思いますが、バーボンならわかるのではないでしょうか。

バーボンはこのアメリカンウイスキーの一つです。

【アメリカンウイスキーの分類】

  • バーボンウイスキー
  • テネシーウイスキー(テネシーバーボンとも言います。)
  • ライウイスキー
  • ウィートウイスキー
  • モルトウイスキー
  • コーンウイスキー
  • ブレンデッドウイスキー

などなど

このほかにもウイスキーと呼ぶことができるものはあります。

ただ主なアメリカンウイスキーの分類というとこんな感じになります。

それぞれ分類ごとに細かいルールがありますが、アメリカンウイスキーと呼ぶためには、以下のように定義されています。

アメリカンウイスキーの法律
  • 穀物類を原料
  • アルコール度数95%以下で蒸留すること
  • オーク製の樽で熟成させること(コーンウイスキーは必要なし)
  • 40%以上でボトリングされたもの

 

そしてこの定義の範囲内で、分類別にさらに細かいルールが定められています。

 

中でも一番有名なバーボンウイスキーの主原料はコーンです。

コーンを51%以上使わないとバーボンウイスキーと呼ぶことができません。

ほかにもオーク製の内側を焦がした新樽でしか作れなかったりと規制が多いように思いますが、

モルトウイスキーが51%以上モルトを使っていれば名乗れるなど緩い面もあります。

 

今のアメリカンウイスキーは緩い面を利用して、多くのクラフト蒸留所が新しいウイスキー造りにチャレンジしています。

詳しくは……

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カナダ(カナディアンウイスキー)

カナダのウイスキーというと日本だと「カナディアンクラブ」くらいだと思います。

知っていて「クラウンローヤル」か「アルバータ」くらいではないでしょうか。

日本にはメジャーどころ以外まず入ってきていません。

ファン自体も少ないので、なかなか難しいところではあると思います。

ほとんどがアメリカで消費されています。

【カナディアンウイスキーの分類】

  • フレーバードウイスキー
  • ベースウイスキー
  • カナディアンブレンデッドウイスキー

 

アメリカンウイスキーの法律
  • 穀物類を原料
  • 酵母によって発酵
  • カナダで蒸留すること
  • 700ℓ以下の木樽で3年以上熟成させること(コーンウイスキーは必要なし)
  • 40%以上でボトリングされたもの

アメリカで消費されている理由としては、アメリカ禁酒法後の流れがあります。

詳しく見たい方は禁酒法の記事をご参照ください。

詳しくは……

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フレーバードウイスキーは、味わいとしてはバーボンに近いようですが、スコッチのモルトウイスキーのような存在。

味わいの骨格となるウイスキーです。

 

対してベースウイスキーは、スコッチのグレーンウイスキーに近い味わいの下地となるウイスキーです。

 

そして製品のほとんどはこの二つをブレンドして造られるカナディアンブレンデッドウイスキー。

中でもカナディアンクラブは「プレブレンディング」という独特の製法を採用していて、蒸留したてのそれぞれの原酒をブレンドして樽詰め、熟成させます。

ここからあのマイルドな味わいが生まれるのかもしれないですね。

他の製品を見てもカナダのウイスキーは五大ウイスキーの中で一番ライトといわれています。

全体的に軽やかでマイルドな味わいが特徴です。

 

 

日本(ジャパニーズウイスキー)

世界5大ウイスキーの中で最も新しい新参者です。

竹鶴政孝さん、鳥井信治郎さんなど日本の本格ウイスキーの道を切り開いた人たちがスコッチウイスキーを踏襲して作ってきました

そのためスコッチウイスキーに似ているものが多いです。

 

しかしほかの5大ウイスキーと違って法律の規制が少なく、ほかに比べて自由なウイスキーが造れる利点があります。

【ジャパニーズウイスキーの分類】

  • モルトウイスキー
  • グレーンウイスキー
  • ブレンデッドウイスキー(ワールドブレンデッドも含みます)

 

ジャパニーズウイスキーの自主基準
  • 穀物類を原料、日本国内で採水された水を使用
  • 糖化・発酵・蒸留を日本の蒸留所内で行うこと
  • アルコール度数95%以下で蒸留
  • 木製の樽で3年以上熟成させる。
  • 40%以上でボトリング。

 

日本のウイスキーで共通して感じるニュアンスは「繊細さ」だと思います。

個性もありつつ飲みやすくもあり、絶妙なバランスのウイスキーが多いです。

 

スコッチを踏襲して今の地位を築いたジャパニーズウイスキーですが……

  • ニッカのカフェモルト、カフェグレーンのようにスコットランドではできない商品をリリースしたり、
  • 富士御殿場蒸留所のようにバーボンやカナディアンの技術を取り入れたり、
  • 静岡蒸留所の薪焚きポットスチルや三郎丸蒸留所さんの鋳物スチルにように独自の実験をしてみたり

新しいことにチャレンジし、それがまた世界から評価されています

 

日本人の先人たちが海外に示してきた「職人気質」な部分があるからこそ、新しいことが期待にかわるのかもしれないですね。

 

今の日本の酒税法にはボトリング時の最低アルコール度数がありません。

 

つまりコンビニなどでハイボール缶をウイスキーの品目のまま販売することができます

 

手軽な缶ハイボールや居酒屋などでビールサーバーからハイボールが出てくる樽詰めハイボールなどは独自の文化といってもいいと思います。

yaffee
樽詰めハイボールは普通においしいですから、ここは面白くいい文化だと思います。
ただ缶ハイボールは、炭酸飲料みたいなレモンの香料の香りを感じるときがあるのでがっかりするものもありますが……。

 

ジャパニーズウイスキーの問題

 

国内生産の原酒しか使ってはいけないというルールがないので、ワールドブレンデッドウイスキーというのも作れます。

 

それ自体は全く問題なく、いいウイスキーもたくさんあります。

しかし!!

国内生産の原酒がほとんど入っていないのにジャパニーズウイスキーとして販売することもできてしまうということは問題になっています。

過去にそのような製品が「ジャパニーズウイスキー」として世界的な賞を取って大きな問題になりました。

 

また麹を使い焼酎と同じ製法で造った原酒を樽熟成してウイスキーとして販売する製品もあります。

yaffee
特にアメリカで販売されているジャパニーズウイスキーに多いようです

ここも業界内では問題になっています。

 

美味しければ問題はないのですが、安さからこういったウイスキーを初めて飲んでウイスキーが苦手になってしまう人がいるのも事実。

 

僕のブログでは本格的なウイスキーを造っている蒸留所を応援したいと思っております。

これからもジャパニーズウイスキーは特に厳選してご紹介していきます。

 

世界5大ウイスキー以外のウイスキー

 

現在、世界的なクラフトウイスキーブームが来ていて、世界中でクラフト蒸留所が建設され、ウイスキーが造られ始めています。

その多くのベースとなっている技術がスコッチウイスキーのモルトウイスキーです。

その中でそれぞれが独自のウイスキーを造っています。

 

特に抜きに出ている蒸留所は台湾のカヴァラン蒸留所だと思います。

 

カヴァラン蒸留所に関しては今度まとめます。

5大ウイスキーの産地でも多くのクラフト蒸留所ができていますが、

それ以外の国でも同じようにクラフト蒸留所が建設、稼働しています。

 

そしてその蒸留所で造られた原酒たちがリリースされる日を心待ちに熟成中です。

もうリリースの始まっているクラフト蒸留所もあります。

 

ウイスキーの新しい時代、楽しみですね!

ぜひウイスキーの基本となっている世界5大ウイスキーをそれぞれ味わってみてから、ウイスキー新興国の新しい風も感じてみてはいかかでしょうか!!

 

それでは良いウイスキーライフを

また次回もよろしくお願いします!!


 

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