本日もお越し頂きありがとうございます。
ウイスキーを愛する料理人Yaffeeです。 (@TW0GPYU3yMS7N3o)
日常の作った料理とウイスキーを一緒に楽しもうというシリーズ。
今回の料理は、
『ずんだシベリア』
多分ですが、20・30代ぐらいを境に「シベリアって?」ってなると思います。
そこで、まず「シベリアとは?」について解説させていただきます!
羊羹や餡子をカステラでサンドした和菓子。
発祥や由来など謎の多い和菓子です。
ただ明治時代~大正初期に誕生したといわれています。
冷蔵庫が普及していなかった当時、
「シベリア」という涼しげな名前がヒット。
「子供が食べたいお菓子 No.1」
だったそうです。由来として有力なのは、シベリアの永久凍土をイメージして作ったという説。
他にもシベリアへ従軍する和菓子職人が考えた説、羊羹で雪原を走るシベリア鉄道を表現したという説などなど……。
ジブリ映画「風立ちぬ」にも登場し、「昔懐かしのお菓子」として話題となりました。
ふわふわとしたカステラの食感に、甘く濃厚でひんやりとした羊羹が絶妙にマッチした甘味好きにはたまらない一品です!
今回は、ずんだ餡を頂きましたので、ずんだ餡でシベリアを作ってみようと思いました!!
『ずんだシベリア』の材料
【カステラ】
材料 | 分量 |
---|---|
卵 | 2個 |
きび糖 | 50g |
強力粉 | 60g |
はちみつ | 20g |
味醂 | 20g |
【ずんだ羊羹】
材料 | 分量 |
---|---|
ずんだ餡 | 200g |
水 | 100g |
寒天 | 2g |
きび糖 | 65g |
ただ、『シングルグレーン富士』とペアリングさせる場合は、きび糖の方が合いやすいと思います。
『ずんだシベリア』の作り方
まずカステラを作ります。
もしカステラを作ることがめんどくさいって方は、カステラは購入してください!!
市販のカステラでも十分おいしくできます!
【カステラ】の作り方
まず、卵・きび糖を混ぜ、泡立てていきます。
強力粉はふるっておきましょう。
この時湯煎にかけながら泡立ててください。
卵が泡立つ原理は、
たんぱく質の空気変性です。
温めることで空気変性をより早くすることができます!
ベストはお湯の温度が60℃ 生地が40℃前後。
それ以上の温度では、卵が固まってしまう恐れがあります。
(卵の凝固温度は65℃程度からなので、40℃ぐらいを守っていればほどんど失敗することはありません。)
写真ぐらいもったりとするまで、泡立てていきましょう!
もち上げた生地で「の」の字が書ければOKです!!
そしたら、味醂とはちみつを温め、溶かしてから生地に混ぜます。
味醂とはちみつをカステラに入れる理由として、もちろん香りや味の面もあります。ただ最も大きい理由は、「生地がしっとりとするから」です。
味醂やはちみつには「転化糖」という糖分が含まれています。この「転化糖」には、糖分を抑えつつ甘みを足す効果の他に、保水性があります。つまり、転化糖を加えると生地の水分量が多くなり、しっとりと仕上がるのです!
そして、ふるっておいた強力粉を入れ、混ぜていきます。
この時下から掬い上げるように混ぜるとうまく混ざりやすいです!!
ここをいかにスピーディーに混ぜるかがポイント!!
粉物を入れると卵の気泡はつぶれていきます。
ここでゆっくり混ぜてしまうと気泡がつぶれてしまうので、
手早く混ぜるとふわっふわのカステラが味わえます!!
粉っ気がなくなるまで混ざったら、型に流していきます。
今回使ったのはパウンドケーキの型。
キッチンペーパーが足りなくて一部アルミホイルで代用しました。(笑)
生地がちゃんとはがれるか心配でした。
型に流したら、「トン」っと一度底をたたいてから
箸などで細長いものを指し、ジグザグに筋を書くようになぞります。
そして170℃まで余熱で温めておいたオーブンで10分焼いていきます。
10分経ったら、140℃まで落とし35分焼きます。
そして焼きあがったら、温かいうちにラップでくるみます。
ラップでくるんで蒸らすことが、「しっとり」のポイント!!
ここで全体に水分をいきわたらせます。
ラップでくるんで、最低3時間ほどおいておけばカステラは完成です!!
【ずんだ羊羹の作り方】
羊羹のベースは、こちらの記事で作った羊羹のレシピを参考にしました!!
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ただずんだ餡を羊羹にする場合、ずんだ餡の緑色が活かさないといけないかなと思います。
ずんだの緑色は火を通しすぎるとくすんでしまいます。
そのため、作り方は少し変えました。
まず、水・きび糖・寒天を入れてしっかりと沸かします。
そして全体量は半分以下になるまで煮詰めていきます。
そしたらずんだ餡を入れ、すぐに火を止めてしっかりと混ぜていきます。
混ざったらずんだ羊羹のベースは完成!
カステラを半分にカット。
カステラを焼いたときの型にラップをひいて、
半分にしたカステラ→ずんだ羊羹→カステラの順番に入れ、しっかりと押し付けます。
同じ型が2個ある場合、上からもう一個の型を重しとして乗せて置くといいと思います。
冷蔵庫で冷やして固まったら完成!
1~2日経つとよりカステラ部分がしっとりとしてきます。
『ずんだシベリア』を実食
今回のカステラのレシピで作るとかなりふわっふわで少しもちっとした食感が楽しめます。
そして羊羹の歯切れのよく舌に広がるテクスチャーとずんだのクセのある香りが絶妙です!!
ただ、あまり火を通してない分ずんだ餡の香りはかなり強く、苦手な方にはきついと思います。
逆に好きな人には好きな味と香りです!
このお菓子なら、ちょっと濃いめの味わいのウイスキーが合いやすいかなと思いました。
『ずんだシベリア』
×
『シングルグレーン 富士』
をペアリング
濃い味わいのウイスキーの中でも、
クセが強いアイラモルトのようなウイスキーではずんだの香りは消されてしまうと思います。
かといって繊細なウイスキーでは、ずんだの香りに負けてしまい変にアルコール感が目立ってしまいました。
うちのストックの中で一番合ったウイスキーが「ジングルグレーン 富士」!!
カステラの混ぜたきび糖の香りとシングルグレーン 富士のほのかな黒糖感がマッチ、アルコール感は目立ちにくいです。
また、始めにシングルグレーン 富士の香りが活きて、いつの間にかフッとずんだの香りが広がります。
そして最後にはお互いの爽やかな印象と上品な甘みが絡み合っていきます。
ずんだの個性とグレーンの味わいのハーモニーが絶妙です!!
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最後に……
最後までお読みいただきありがとうございます。
今回のお話いかがだったでしょうか。
実は、最近シベリアについて勉強する機会があり、そんなときに「ずんだ餡」を頂きましたので、作ってみようと思いました!!
実際作ってみたらかなり自分好みな味わい!!
春の爽やかな陽気の中では、かなりオススメなペアリングだと思います!!
ぜひご家庭でも試してみてください!!
それでは良いウイスキーライフを!!
また次回もよろしくお願いします!!

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