本日もお越し頂きありがとうございます。
いつかはスペインに行ってみていなって思っているウイスキー好き料理人Yaffeeです。
今回は「スペイン育ちのモルトウイスキー『アブダクテッド Abducted』」のテイスティングレビューです。
『アブダクテッド Abducted』について
「アブダクテッド Abducted」はスペインの長い歴史と伝統を持つ老舗ボデガ“サンチェス・ロマテ社”がリリースしているモルトウイスキーです。
「アブダクテッド Abducted」=「誘拐された」という意味で、スコットランドで蒸留されたばかりのニューメイク(熟成しウイスキーになる前の透明な原酒)をスペインへ『誘拐』。
スペイン・へレスで3種類のシェリー樽(ペドロヒメネス、オロロソシェリー、アモンティリチャード)に詰めて熟成させたウイスキーです。
その熟成方法は、シェリーと同じくソレラシステムだそうです!!
1781年に創業し、1887年からシェリーブランデーのソレラを設置。
伝統製法を現在まで守っている“サンチェス・ロマテ社”のシェリーブランデーのノウハウが詰められた異色のモルトウイスキー。
それがスコットランド生まれスペイン育ちのモルトウイスキー「アブダクテッド Abducted」です。
『アブダクテッド Abducted』テイスティングレビュー
アルコール度数
40%
熟成年数
NA
色
透明感のある褐色
アロマ
最初は味醂のようなややゴム臭のある硫黄系な香りが強い。
ただ嗅いでいくとデーツ、チョコ、黒蜜といった甘く芳醇な印象が強くなる。
評価
71/100
コメント
複雑で、良くも悪くもシェリー感がはっきりとしたウイスキー!
まず口に含んだ瞬間にシェリー樽由来の硫黄感とデーツやレーズンのような甘味が広がる。
そこからしっかりとした渋み。
チョコレートの芳醇さにスパイシーな刺激。濃いシェリー樽の苦味。
その複雑な味わいの奥に若い原酒のニューポット臭が密かにいる。
最後には、ハイカカオなビターチョコレートを食べた後のような苦味が残る。
味わいの複雑さから見ると余韻は短い。
どこかはかなく終わる。
ただビターな味だけは舌の上に残り続けている。
加水するとより硫黄臭が増す。
ただレーズンの香りも強くなる。
しかし、甘みは感じにくくなってしまう。
水で薄まったというよりフレーバーがぽっかりと空いたというような印象が強い。
口に含んでフレーバーを感じた後、いきなり消えビターな舌に残る味わいだけ復活する。
加水前の方がフレーバーは充実いている。
正直、良くも悪くもシェリー感の強いウイスキー。
好みを分けるかなと思います。
ただ、「シェリー樽熟成のウイスキーってどんな味??」ってことを知るためには、今まで飲んだウイスキーの中で一番適しているかな。
後は、現行のマッカランが好きな方には、オススメな一本です。
最後に……
最後までお読みいただきありがとうございます。
今回のお話いかがだったでしょうか?
良くも悪くもシェリーなウイスキー「アブダクテッド」。
デイリーウイスキーにしても、ちょっといいことがあったときに飲むウイスキーとしても個人的には微妙かなって思ってしまいました。
ただ、たまに『シェリー全開!!』なウイスキーも飲みたいときがあるので、棚に並べるストックとしてはちょうどいいかなと思います。
『シェリー全開!!』が楽しみたかったら「シェリー酒飲めよ!」って話なのですけどね。。(笑)
そんな『シェリー全開!!』なウイスキーの出会いにも感謝しながら、今日もウイスキーを楽しもうと思います!!
それでは良いウイスキーライフを!!
また次回もよろしくお願いします!!
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