あの有名な雷鳥をくれ。『フェイマスグラウス The Famous Grouse』!そのストーリーと特徴を解説

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本日もお越し頂きありがとうございます!!

一度狩猟をやってみたいなって密かに思っているウイスキーを愛する料理人Yaffeeです。 (@TW0GPYU3yMS7N3o
 

 

今回のテーマは「フェイマスグラウス The Famous Grouse」についてです!!

 

『雷鳥』が目印の、本場スコットランドで最も売れているブレンデッドウイスキー!!

一時期、英国No.1銘柄の「ベル」を抜いてNo.1 になったこともあります!!

 

 

 

全世界で見たら6番目に売れているスコッチブレンデッドウイスキーで、日本だと特にバーで飲むハイボールに使われることが多い銘柄かなと思います。

 

 

フレッシュな果物とドライフルーツのニュアンスが楽しめるバランスのいいウイスキー

 

そのブレンドのキーモルトにはあの「シングルモルトのロールスロイス」で有名な『マッカラン』が使われているそう。

マッカランの芳醇さとバランスのいい味わいが楽しめることが魅力だと思います。

中には「マッカランよりフェイマスグラウスの方が好き。」って方もいるぐらいです!

 

今回はその「雷鳥」の魅力について、ご紹介していこうと思います!!

 

 

 

フェイマスグラウス The Famous Grouseのストーリー

 

フェイマスグラウスを開発した「マシュー・グローグ社」は1800年に創業しました。

創業者のマシューは、当時貴族領地の管理人をやっていたそう。

ワインと食料雑貨を扱っていた店の経営者の娘と結婚。

これを機にその事業を継ぐこととなります。

 

ただ当時はワインを中心に扱っていたそう。やがて自社のブランドのウイスキーも手掛けるようになり、一気に事業拡大しました。

 

そして1897年、「フェイマスグラウス」の原型ともなるブレンデッドウイスキーを創業者の孫・マシュー・グローグが生み出します。

ただし、リリース当初は「ザ・グラウス・ブランド」という名で売っていました。

 

当時、夏のスコットランド・ハイランド地方は英国紳士たちにとって人気の高い場所だったそう。

ゴルフやサーモンフィッシング、鹿狩り、そして雷鳥狩りが盛んで、それを楽しみに多くの観光客が訪れていたそうです。

こうした上流階級の方をターゲットに「雷鳥」のブランドでウイスキーをリリースしたらヒットするのでは?と考えた創始者マシュー・グローグ。

 

雷鳥(グラウス)の名を使った「ザ・グラウス・ブランド」としてブレンデッドウイスキーをリリース。

たちまち、人気となっていきます。

 

さらに「雷鳥」はスコットランドの国鳥でもあり、スコットランドの人たちからも支持される銘柄に!!

 

雷鳥を使ったマシューのアイディアが功を奏し、「ザ・グラウス・ブランド」が名物となりました。

 

ただこの「ザ・グラウス・ブランド」がこのブランド名で呼ばれることはなかったそう。

観光客はみな「あの有名な雷鳥(フェイマス・グラウス)をくれ」というようになったそうです。

 

このように頼まれていることを聞いたマシューは、直ちにブランド名を「ザ・フェイマスグラウス」に変更

これにより英国中に知れ渡りました!!

 

ネーミングの力ってすごいですね!!

 

1970年代までグローグ家の経営が続いていましたが、相続税の問題が持ち上がったそう。

それによりハイランド・ディスティラーズ社(現・エドリントン・グループ)への身売りを余儀なくされます。

 

ただ、ハイランド・ディスティラーズ社に売却されたことで、世界的なブランドへと成長していきます。

ハイランド・ディスティラーズ社所有のブランドとなってから20年で、売り上げは飛躍的に伸びたそう。

今では年間300万ケースを販売するブランドとなり、グローバルブランドのトップ10常連のウイスキーにまで成長しています。

 

 

フェイマスグラウス The Famous Grouseのこだわりの製法

 

実は、ブレンドに使われているキーモルトのウイスキーはカティーサークに類似しているそう。

 

フェイマスグラウスのキーモルト

 

ハイランドパーク

 

マッカラン

 

グレンロセス 

 

タムデュー

 

 

カティーサークが、

ハイランドパーク、マッカラン、タムデュー、グレンロセス、ブナハーブン

なので、ほとんど同じですよね。

 

中でもフェイマスグラウスは「ハイランドパーク」と「マッカラン」がメインだそう。

 

シェリー樽の芳醇で濃厚なドライフルーツのニュアンスを大事にしているようです。

 

ただフェイマスグラウス最大の特徴は、ブレンドした原酒を1年間シェリー樽に詰めて後熟を行うこと!!

 

ここがカティーサークとの大きな違いとなっています!!

 

 

 

フェイマスグラウス The Famous Grouseのラインナップ

 

フェイマスグラウス ファイネスト

 

フェイマスグラウスの最もスタンダードなボトル。

 

ライトで飲みやすい味わいでバランスがいいですが、その中に芳醇さや濃厚さを感じるのが特徴

ドライフルーツやフレッシュフルーツなどスペイサイドモルトの果物感を存分に感じつつ、後味はややドライというのも魅力だと思います。

 

ハイボールや水割りが特にオススメ!

飲み疲れず、飲み飽きない。

そんな一杯です!!

 

 

 

フェイマスグラウス スモーキーブラック

 

スモーキーなアイラモルトをブレンドしたフェイマスグラウス。

桃やリンゴのニュアンスにドライフルーツやジャムの濃厚さ。そして優しいピートのスモーキーな香りが広がります。

 

スパイシーな味わいもあり、ハイボールや水割りにすると食事中でも楽しめる一杯になるかなと思います!!

 

フェイマスグラウス スノーグラウス

 

フェイマスグラウスのグレーン原酒だけをブレンドしたかなり珍しいウイスキー

冷却ろ過を行い、冷凍しても濁りが出ないように仕上げているそう。

 

熟したフルーツ感、ややカカオやラムレーズンのような芳醇さが特徴

 

特にうまい飲み方が、冷凍ウイスキー!!

舌を覆うようなクリーミーな味わいを楽しむことができます。

実はメーカーも、ウォッカのように冷凍で楽しんでもらうことを推奨しています。

ぜひよかったら試してみてください!!

 

最後に…… 

 

最後までお読みいただきありがとうございます!!

今回のお話いかがだったでしょうか!

 

フェイマスグラウスの名前が、グラウスのウイスキーをお買い求めの観光客たちが「あの有名な雷鳥(フェイマスグラウス)をくれ」と言っていたことが由来だったのですが、

その言葉を聞いてすぐにネーミングを変更したマシューのフットワークには見習わないといけませんね!!

 

 

本当にウイスキーのストーリーは人生を豊かにするなーってウイスキーを傾けながら常々思いますw!

 

こういった人生を豊かにするブランドの情熱があふれるようなストーリー、これからも拾っていきないなと思います!!

 

それでは『良い』ウイスキーライフを!!

 

 


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この記事を書いた人

香りづけに使用したことからウイスキーにどっぷり嵌ってしまった料理人です。
調理師の仕事をしつつ、ウイスキーと料理の魅力を紹介するためにブログ・メディアを作成。
様々な視点からウイスキーを解説しています。

コメント

コメント一覧 (1件)

  • id:shiho196123 さん>コメントありがとうございます!
    どうなんですかね。。
    スコットランドの方では、いいのかもしれないですね。

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