アイラモルトとは??スモーキーでクセの強いスコッチの聖地、『アイラ島』のウイスキーについて徹底解説!!

本日もお越し頂きありがとうございます。

クセの強いアイラモルトがやっぱり好きなウイスキー好き料理人Yaffeeです!

スコッチといえばクセの強くてスモーキーなお酒!!

そういったイメージが強いかと思います。

実際には穏やかでライトなスコッチの方が圧倒的に多いです。

しかし一度飲んだら忘れられない『アイラモルト』の存在感が大きいため、

多くの人にとって「スモーキーでクセの強いお酒がスコッチ」となっているのではないでしょうか。

ただアイラモルトって?

そもそもアイラって何?

アイリッシュとアイラどう違うの?

などなど『アイラモルト』に興味を持てても、意外と知らないことが多いと思います。

そこで今回は『アイラモルト』について解説していこうと思います。

アイラ島とは?

スコットランド西側にある島々をヘブリディーズ諸島といいます。

そのヘブリディーズ諸島最南端の島が『アイラ島』です。

人の手があまり入っていない美しい島で『ヘブリディーズ諸島の女王』と呼ばれていたります。

アイラ島は南北約40㎞、東西約32㎞、面積約637㎢で、淡路島より一回り大きいぐらいです。

人口も約3400人程度とかなり少なく、ウイスキーと観光がこの島の主な産業になっています。(ほかにも畜産と漁業は盛んだそうです。)

メキシコ湾流(暖流)の影響で、スコットランド本土より温暖な気候らしく、雪もあまり降らないそう。

ただスコットランド本土でもよく見られる不安定な天候はこの島でも見られるそう。

一日の中に四季がある』とまで言われていますww

アイラ島の歴史

アイラ島に人が住み始めたのが約1万年前の中石器時代といわれています。

だたアイラ島民の祖先をたどっていくと鉄器時代のケルト族にあたるそうです。

アイラ島は長いことヴァイキングの支配下にありました。そのため今でもヴァイキングの文化が色濃く残っています

また、アイラ島の約3割の地名はヴァイキング起源だといわれています。

アイラの歴史で特に注目なポイントは『ロード・オブ・ジ・アイルズ』と呼ばれる半独立国家の存在です。

ヴァイキング軍を退け、アイラ島を中心にヘブリディーズ諸島と本土の一部を支配下に置いた半独立国家

この国の創始者はヴァイキングとケルトの血が混ざったサマーレッド」です。

サマーレッドはスコットランド本土のアーガイル地方を拠点とした豪族で、父方はダルリアダ王国の血を引くプリンス、母方はノルウェーの貴族の娘だったそう。

サマーレッドとヴァイキング軍との戦いで最も有名なのが、アイラ海戦

サマーレッドは地元民の知恵とこの地の戦いに合った小回りの利く小型船でヴァイキング軍に対抗。

当時海戦において最強だったヴァイキング軍から大きな勝利をつかみます

ヴァイキング軍との戦いで勝利したサマーレッドは、アイラ島・ジュラ島そしてインナーヘブリディーズ諸島の覇権を取り戻すことに成功しました!!

その後スコットランド西の島々と本土の一部は、サマーレッドの子孫が代々支配することとなります。

その中でアンガス・オグという人物が歴史上特に有名。

この時は、島々のほかにスコットランド北部の一部と北アイルランドの一部を支配下に置いた強大国家でした。

彼は1314年、スコットランド史で最も語り継がれているバノックバーンの戦いに参戦。

スコットランド王ロバート・ブルースの右腕となってエドワード2世と戦ったそうです。

この時の活躍が認められ、スコットランド王から『ロード・オブ・ジ・アイルズ(島々の王)』の称号を得ます。(それ以前は『ロード・オブ・ジ・アイラ』だったそう。)

1493年に廃止されるまで、170年近く続きました。

その後スコットランド王ジェームズ4世の侵略によってこの制度は廃止。

サマーレッドから350年続いた『島々の王国』は幕を下ろすこととなりました

ただ『ロード・オブ・ジ・アイルズ』の称号は、スコットランド王家の称号となり、今英国王室のチャールズ皇太子に受け継いでいます

余談ですが、世界的なハンバーガーチェーンの『マクドナルドMacDonald』。

この名前の元をたどっていくとアイラ島の「サマーレッド」にたどり着くのだとか。

Macは「息子」という意味で、Donaldサマーレッドの孫(Donald)からきているそうです。

新しいことにチャレンジし続けるハングリー精神は、サマーレッド譲りなのかもしれないですね。

アイラ島のウイスキー『アイラモルト』とは?

アイラ島で作られるモルトウイスキーが『アイラモルト』

よく初心者の中で混雑しがちなのがアイラウイスキーとアイリッシュウイスキー、アイランズウイスキーだと思います。

アイラウイスキーはアイラ島

アイリッシュウイスキーはアイルランドのウイスキー。

そしてアイランズウイスキーはスコットランドのアイラ以外の島々で作られているウイスキーのことです。

アイラ島でウイスキー造りが盛んになった理由には

・スコットランドの中でも温暖な気候が大麦の生育に適していたこと。

島の1/4がピート層で、ピートがふんだんに手に入ったこと。

・手つかずの自然、良質な水に恵まれていたこと。

・島だったため密造がしやすかったこと。

などなど様々な条件がそろって、『ウイスキーの聖地』となっていきました。

アイラモルトの特徴はピート(泥炭)で燻した独特のスモーキーさと潮感

アイラ島は1/4ほどがピート層で覆われていて、そのピートには海藻類が含まれているそう。

海藻類の含まれたピートにはヨウ素が入っていて、そのピートを使うことにより独特のヨード香、消毒液のような香り、正露丸のような香りが生まれています

またアイラ島の蒸留所はキルホーマン以外が海辺に建っています。

潮のフレーバーが熟成中のウイスキーにもついていくそう。

するともう一つのアイラの特徴、フレッシュな潮感が生まれます。

ただし、アイラ島の海辺近くの熟成庫だけで熟成させているモルトウイスキーはなかなかに潮感が強すぎるそう。

ほとんどの蒸留所がスコットランド本土に原酒をもっていって熟成。

やや潮感の穏やかなウイスキーになるようブレンドし、製品化していることが多いそうです。

ほかの地域にはない独特なピート香と潮のフレーバーを楽しめるのが『アイラモルト

この唯一無二な香りや味わいから

スコッチのブレンデッドウイスキーでアイラモルトの入っていないものはない。

とまで言われています。

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【最新】アイラ島の10のモルト蒸留所

アードベッグ Ardbeg

1815年創業の熱狂的なファンの多いモルトウイスキー

熱狂的なアードベッグファンのことを『アードベギャン』といったりします。

ピートの度合いを測る目安、フェノール値は50~55ppmと結構高め。

ただそれでもそこまで飲みにくくないのは原酒自体の重さがやや少なく、甘みが強めだからだと思います。

今でこそ世界的なアイラモルト人気を支える銘柄ですが、過去には何度もオーナーが変わり経営難に苦しめられた時期も……。

アードナッホー Ardnahoe

2017年、アイラ島9番目となった新勢力の蒸留所!!

このオーナー会社はボトラーズの大手企業の『ハンターレイン社

そして製造コンサルタントは『ウイスキー業界の伝説の男、ジム・マッキューワン

フェノール値40ppmのアイラのピーデッド麦芽を使い、伝統的な木製の発酵槽、独特なポットスチル。

さらに現在稼働中のアイラの蒸留所の中では、ここだけにしかない伝統的な屋外ワームタブ方式の冷却装置を使うそうです。

今一番楽しみなアイラの蒸留所です。

ボウモア Bowmore

アイラモルトの女王』とも謳われるウイスキーを造っている蒸留所。

スモーキーながら気品のある味わいが特徴で、

シングルモルトは『最後にはボウモアにたどり着く』といわれています。

スモーキーな香りとクセがありつつも飲みやすいウイスキーで、初心者にもおすすめなアイラモルトだと思います。

ブルックラディ Bruichladdich

ウイスキー界にテロワールの考え方を持ち込んだアイラの革命児』。

伝説の男、ジム・マッキューワン』の名をより広めたのがこの蒸留所再建の時です。

ブルックラディは独創的な作り方とマーケティングアイディアで多くのファンを獲得!!

今ではモルトファンには特に人気の高い銘柄となっています。

ブナハーブン Bunnahabhain

海の男たちに愛されたアイラモルト

ブナハーブンはライトなピート感と潮の香りが特徴的なモルトウイスキー

かつてはカティーサークの原酒として有名でした。

その当時はアイラのモルトながらノンピートタイプを作っていましたが、今ではややピートの効いたライトピートタイプになっています。

近年のスモーキーなアイラモルトブームに乗ったためだそうです。

さらに最近シェリー樽原酒の比率を上げ、ライトながらやや甘みのあるモルトウイスキーへと変わってきています!

ちょっと前のブナハーブンで物足りないと思っていた方!

ぜひ現行のブナハーブンを試してみてください!!

面白い発見ができると思います。

カリラ Caol Ila

アイラ最大の生産量を誇る優等生なアイラモルト

スモーキーでピート香もしっかりしつつも飲み疲れないライトさが魅力

昔はオーナー会社が同じのラガブーリンの陰に隠れた知る人ぞ知る蒸留所でした。

2002年のシングルモルトリリース後、すぐに人気な銘柄になっていきます。

カリラ蒸留所について詳しく知りたい方はこちらへ!!

キルホーマン Kilchoman

快進撃を続けるアイラの新勢力

2002年にアイラ8番目の蒸留所として誕生したキルホーマン。

新しい蒸留所ながら、若い荒々しさはあまり感じられずフレッシュなピート香に柑橘のような爽やかなフレーバーが特徴だと思います

キルホーマンはフロアモルティングを始めたことにより、ついに『100%アイラウイスキー』を作れるようになった蒸留所です。

麦芽は自社畑ピートは蒸留所近くのものを使用。

それらを自家製麦し、糖化・発酵・蒸留・熟成して自分たちの手でボトリングまで行っています。

『100%アイラウイスキー』と謳えるのはキルホーマンだけ!

最近ウイスキー界でブームになっているクラフト蒸留所の先駆けともいえるキルホーマン。

今後のリリースも楽しみですね。

ラガブーリン Lagavulin

スモーキーでピーティーなアイラモルトを世界中に広めた『アイラの巨人』。

この蒸留所の作るウイスキーはスモーキーでクセのあるフレーバーに重厚感のあるリッチな味わいが特徴

まるで葉巻のような飲みごたえのあるウイスキーです。

その風味は紅茶のラプサンスーチョン(正山小種)にもたとえられています。

ディアジオ社の『クラシックモルトシリーズ』のアイラ代表であり、

年間約220万本も売り上げているウイスキー

これはラフロイグに次ぐ、アイラ島第2位の販売数です。

若く荒々しい味わいを取り除くには長い熟成が必要だったそう。

最近まで最もスタンダードなボトルが『16年』でした。

ただ200周年記念の時に『8年』がリリース。

好評により、『8年』が通年リリースされるようになりました!

『8年』は若いニュアンスもありますが、重厚感あるリッチなテイストのしっかりと楽しめると思います。

ラフロイグ Laphroaig

Love ro Hate(好きか嫌いか)』。

アイラの代名詞とも言えるスモーキーでかなり癖の強いタイプのシングルモルト

その販売量は年間370万本!!

単純計算で1日に1万本売れていることになりますww

それだけ熱狂的なファンが多い銘柄だと思います。

アメリカではじめて売られたアイラモルトがラフロイグであり、

禁酒法(1920~33年)の時はあまりのクセの強さに「」として販売することが認められていたそう。

好きか嫌いかはっきりと分かれるモルトウイスキーだと思います。

挑戦してみたい方はぜひ試してみてください!!

ポートエレン Portellen

幻のアイラモルト』と呼ばれるシングルモルト。

多くのファンに惜しまれつつも、閉鎖されてしまった蒸留所

今では蒸留設備がすべて取り除かれ、アイラモルトを陰から支えるモルトスター(製麦工場)となっています。

アイラのほとんどの蒸留所にその麦芽を卸している工場です。

この蒸留所のウイスキーはまだ時々バーなどにあったりしますが、

もう二度と手に入らないということで「一杯1万円以上」もする貴重なモルトウイスキーとなっています。

ところが、最近になって『ディアジオ社がポートエレンを復活させる』とのニュースが入ってきました!!

小規模生産で復活させるそうで、現在準備中なのだとか。

『幻のモルトウイスキー』の復活が楽しみです。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

今回のお話いかがだったでしょうか。

また今回の記事が、面白かった、ためになったと思っていただけたら嬉しいです。

また次回もよろしくお願いいたします。


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