悲劇の事故から一度は消えたバーボン。開拓者のウイスキー『ブレットバーボン Bulleit Bourbon』

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ウイスキーを愛する料理人Yaffeeです。 (@TW0GPYU3yMS7N3o
 

 

 

 

今回のお話は

「ブレットバーボン Bulleit Bourbon」

について

 

先日家飲み用に『ブレットバーボン Bulleit Bourbon』を購入しました。

バーボン好きの中ではかなり人気の高いバーボンで、
海外ではジムビームやフォアローゼス、ワイルドターキーに並ぶ勢いのあるウイスキーです。

 

僕も好きなバーボンの一つですが、そういえばこのバーボンのストーリーについてあまり知らなかったなと思い調べてみました。

すると自分が想像していたよりはるかに深いストーリーで、さらに面白いキャラクターのバーボンでした!!

 

そこで今回はテイスティングレビューとともに『ブレットバーボン Bulleit Bourbon』の深いストーリーとこだわりについてみていこうと思います。

バーボン片手に楽しんでいただけたら嬉しいです!!

目次

『ブレットバーボン Bulleit Bourbon』のストーリー

 『ブレットバーボン Bulleit Bourbon』の始まり

 

『ブレットバーボン Bulleit Bourbon』は1830年代ケンタッキー州ルイヴィルでタバーン(酒場+宿屋の形態の飲食店)の主人だったオーガスタス・ブレットがつくったバーボンです。

 

オーガスタスの夢はユニークでほかにない味わいのバーボンウイスキーを作ること

それだけが彼が抱いたたった一つの夢でした。

度重なる実験の末、彼は理想のバーボンを作り出すことに成功します。

そのヒントとなったのが、彼の母国フランスのブランデー造りだったそう。

その知識を生かして作られたバーボンはたちまち人気となり、以降1860年まで30年間製造されていました。

 

ところが、1860年。

オーガスタスはケンタッキー州からニューオーリンズ州へバーボンを運ぶ途中に行方不明となってしまいます。

ブレットバーボンの作り方は彼しか知りませんでした。

『ブレットバーボン Bulleit Bourbon』は彼とともにこの世から姿を消すこととなってしまいます

 

『ブレットバーボン Bulleit Bourbon』の復活

 

オーガスタスの死から127年たった1987年。

オーガスタスのひ孫にあたるトーマス・E・ブレットJr.(愛称:トム・ブレット)が古くからブレット家に伝わるバーボンのレシピを復活させようとブレット・ディスティリング社(非蒸留業者)を創設します。

トム・ブレットはもともと企業弁護士として長年働いていた人物。

ブレット家のバーボンを復活させると言い出した時には周囲からの猛反対があったそうです。

トム・ブレットはそんな周囲の反対を押し切って、オーガスタスの作っていたバーボンを復活させました

 

ところが、当時のオーガスタスがつくっていたバーボンは2/3がライ麦、1/3がコーンの今でいうライウイスキーだったそう

 

現在の連邦アルコール法では「バーボン」と名乗ることができません

(今リリースされているブレットバーボン ライ Bulleit Bourbon Ryeが近かったと思います。)

そこで限界までライ麦を使ったハイ・ライ・バーボンを作り、彼のレシピに近いバーボンを作り上げたそうです。

(大体2/3がコーン、1/3がライ麦だそうです。)

その原酒を6年以上熟成させ、ブレットバーボンは作られました。

 

ただブレット・ディスティリング社は蒸留所を持たない会社。

これらの蒸留は現バッファロートレース蒸留所に委託蒸留を行っていたそうです。

 

 『ブレットバーボン Bulleit Bourbon』の転機

創業してすぐに転機が訪れます。

1997年カナダの大手シーグラム社が資金援助し、パートナー契約を結ぶことができました

これを機にフォアローゼズに委託蒸留しています。

シーグラム社とパートナー契約を結んだことで、ブレットバーボンの販路は世界へと広がっていきました。

この時にボトルデザインやラベルが変更となり、ラベルの『Bulleit Bourbon』の下に「Frontier Whisky(開拓者のウイスキー)とつけられるようになります。

 

またやや斜め貼り付けた斬新なラベルもこの時に考案されました

2000年に入り、ブレットバーボンは今現在のディアジオ社所有のブランドとなります。

以降徐々に販売数を増やしていたブレットバーボンは今日のトップブランドとしての地位を確立していきます。

 

アメリカ全土のバーテンダーからの人気が高く、特にカリフォルニア州で絶大な人気を誇っているそうです。

またディアジオ社の販売戦略とトム・ブレットの人柄と努力が相まって世界的にも人気なブランドへと成長していきます。

もちろんその中にはハイクオリティなフォアローゼズの原酒も大きく貢献していたと思います。

 

2013年まではフォアローゼズがブレットバーボン唯一の供給源だったそうです

ただ今現在の供給元がどこかは非公開となっています。(スティッツェル・ウェラー蒸留所が有力?オリジナルの蒸留所の話もあります。)

 

供給元について様々なうわさが出ていますが、高品質なハイ・ライ・バーボンを作り続け、50年先も100年先も変わらない味に挑戦していくそうです。

ブレットバーボンはバーボンのブランドとしてディアジオ社から絶大な信頼があります。

 

それがブレットバーボンのビジターセンターの建設です。

またブレットバーボンの蒸留所建設の話はどこかで聞いたような気がします。

(今現在ブレットバーボンの蒸留所が稼働しているのか?それとも建設中なのか?すみません正直情報をキャッチできていないです。)

ブレットバーボンは僕の中でもともと味が好きだっただけのバーボンでした。

 

ただブレットバーボンのストーリーを知って、そのストーリーやこだわり、

そしてインタビューでのトム・ブレットの言葉に感動し、よりブレットバーボンが好きになりました。

 

ぜひトム・ブレットのインタビュー記事やストーリーとともにこのバーボンの味わっていただきたいなと思います。

【テイスティングレビュー】ブレットバーボン Bulleit Bourbon

 

アルコール度数

 

45%

 

熟成年数

 

NA

 

アロマ

 

はちみつと木材の香りにややスパイス。あとの方にペッパーミントのような清涼感も感じる。

 

評価

 

81/100

 

コメント

 

最初にスパイスのアタックとアルコールの刺激が来る。

 

そこからシナモンやペッパーのスパイス感、はちみつの甘み、程よい酸味と渋みがあり、だんだんと爽やかなミントとトーストしたような香ばしい余韻が心地よく伸びる。

 

アルコールのアタックはやや強い(個人的にはちょうどいいアルコールの厚みで、好きなレベルww)のでストレートだと好みは分けると思うが、全体的にはすっきりとした甘みのある飲みやすいウイスキーなのでロックやハイボールなどがおすすめかもしれない。

 

アップルパイとかタルトタタン豚肉のグリルハンバーグポークジャッキーとかが合いそうかな。って思います。

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

 

今回のお話いかがだったでしょうか。

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また今回の記事が、面白かった、ためになったと思っていただけたら嬉しいです。

また次回もよろしくお願いいたします。


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この記事を書いた人

香りづけに使用したことからウイスキーにどっぷり嵌ってしまった料理人です。
調理師の仕事をしつつ、ウイスキーと料理の魅力を紹介するためにブログ・メディアを作成。
様々な視点からウイスキーを解説しています。

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