「ハイボールの起源」「100年ハイボール」と謳われるブレンデッドウイスキー『デュワーズ Dewar‘s』!!

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本日もお越しいただきありがとうございます。

いろいろなハイボールを試すことが好きなウイスキーを愛する料理人Yaffeeです。 (@TW0GPYU3yMS7N3o    

 

本日のテーマは「デュワーズ Dewar‘s」について!!

 

「ハイボールの起源」「100年ハイボール」と最近CMが流れる世界的にも有名なスコッチブレンデッドウイスキー。

 

メジャーな銘柄のスコッチブレンデッドウイスキーの中では、特にフルーティな味わいが特徴

飲みやすくバランスのいい味わいで、ハイボールや水割りにすると様々なお食事と合いやすいという魅力があります!!

 

また雑味が少ないので、飲み慣れていない方でもストレートが楽しめるかなと思います。

 

イギリスよりアメリカでの人気が高く、アメリカでベストセラーとなっているウイスキー

最近はアジア市場にも力を入れているらしく、日本市場でもどんどん見かけるようになってきました!!

 

今回はそんな「デュワーズ Dewar‘s」の魅力に迫っていこうと思います!

 

 

目次

デュワーズ Dewar‘sについて

 

デュワーズは1846年にスコッチランドのハイランドで誕生して以来、170年以上世界中で愛され続けているブレンデッドウイスキー。

 

そして、お酒を扱うプロのバーテンダー支持率No.1のスコッチブレンデッドウイスキーです。

特に「デュワーズ ホワイトラベル」は、ロングヒット商品!!

アメリカでスコッチといえば「デュワーズ ホワイトラベル」といっても過言ではないです。

 

バランスのいい味わい、そしてカクテルベースに使用したときにほかの材料を引き立てやすい特徴がこういった結果を生んでいるのだと思います。

 

ただそれだけではなく、デュワーズは「ハイボールの起源」ともいわれています。

 

それはなぜか。

 

「デュワーズ」のストーリーを語りながら、「ハイボールの起源」に触れていこうと思います!!

 

デュワーズ Dewar‘sのストーリー

 

デュワーズを生み出した「ジョン・デュワー&サンズ社」は1846年創業。

創業者ジョン・デュワーは、小さなワイン&スピリッツ商で修業を積んだ後、独立。

 

ジョンが始めた小さな家族経営の会社が、「デュワーズ」の始まりとなります。

 

そして「デュワーズ」を紐解く上で大切なキーワードがあります。

それは『3つの「D」』 です。

 

「デュワーズ Dewar‘s」に欠かせない『3つの「D」』

 

『3つの「D」』とは、

創業者ジョン・デュワー、そして二人の息子アレキサンダー・デュワー、トーマス・デュワーのこと!

 

折り重なった『3つの「D」』がデュワーズのロゴとなっています。

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創業者 ジョン・デュワー

 

ジョン・デュワーは1805年アバフェルディという街で農家の息子として生を受けます。

 

大人になり、ジョン・デュワーはスコットランドの主要都市パースにてワインとスピリッツの商売から始めました。

 

 

商売は軌道に乗りはじめます。

そして1846年、ジョンはウイスキーのブレンドすることで作ろうと決意。

自社ウイスキー造りにチャレンジします。

 

完成した『「デュワーさんの」スコッチブレンデッドウイスキー』はたちまち人気に!!

 

そしてのちの「デュワーズ」の礎となるブレンデッドウイスキーを作り上げました。

 

この時、ジョンの画期的なアイディアが人気の決め手となったそう!!

 

ジョンのアイディアとは……

 

  • ボトルにラベルを張って販売する。
  • ウイスキーをボトルで販売する。

実は、今では当たり前のウイスキーのボトル売りを初めてウイスキーで行った人がジョン・デュワーといわれています。

 

当時ウイスキーは樽から直で量り売りが基本でした。

そのため、購入者は容器を持ち込み店頭でウイスキーを詰めて購入するシステムだったそう(逆に今なら売れそうww)。

 

こういったシステムが、ウイスキーの不人気にもつながっていたそうです。

ただジョンは、ウイスキーをボトル売りを始めました。

これが人気となっていきます!!

 

そしてジョンには、二人の息子がいました。

2人には、それぞれジョンの才能がより磨かれて引き継がれました。

 

ジョンの死後、二人の息子が後を継ぎます。

 

アレキサンダー・デュワーとトーマス・デュワー

 

兄アレキサンダーにはウイスキーの製造、ブレンダーとしての才能 。

そして弟トーマスは、柔軟なアイディアを打ち出す才能ずば抜けた営業のセンスが引き継がれました。

 

兄アレキサンダーは、ブレンドに必要なモルトを生産するためにアバフェルディ蒸留所を建設

アバフェルディ蒸留所建設に選んだ地は、父ジョン・デュワーの生まれた町でした。

それは、「ブランドの故郷」という意味と「美しい自然」、そして「交通の便の良さ」が決め手となったそうです。

 

後にアバフェルディ蒸留所の原酒がデュワーズのキーモルトとなり、デュワーズにとって最も大切な蒸留所となっていきます。

今では、アバフェルディ蒸留所にデュワーズのビジターセンターがあります。。

 

そしてしゃべりがうまく、演出家な弟トーマスはデュワーズをロンドンで売り込むことから始めます。

 

1886年にロンドンで開かれた博覧会ではバグパイパーを登場させたり、テムズ河の畔にド派手な電飾の広告塔を立てたりと……。

トーマスは、ユーモアなアイディアに富んだスコッチの「スーパーセールスマン」 でした。

 

特にロンドンの博覧会では、ほかのブースが霞むほどの演出だったそうです

 

その後トーマスは1890年代の鉄道業を中心に勢いのあったアメリカ市場に目を向けます。

 

人を惹きつけるのがうまいトーマスは交友関係が特に広かったそう。

『鉄鋼王』と呼ばれていた実業家アンドリュー・カーネギーと親交が深かったそうです。

 

また当時のアメリカ大統領ベンジャミン・ハリソンにデュワーズを樽でプレゼント。

(カーネギー伝いで知り合いに。)

 

そして「ホワイトハウスで愛飲されているウイスキー」として、デュワーズの名を全米中に轟かせました。

 

また禁酒法解禁の時は、沖にデュワーズを積んだ船を待機

解禁と同時に上陸させる演出をしたそう

(アメリカ人が絶対好きなやつw!!!)

この演出によりさらに人気を博したのだとか……。

 

トーマスのずば抜けたセールス力と行動力が「デュワーズ」を世界ブランドにしたといってもいいと思います!!

 

トーマスの一言が「ハイボールの起源」!?

 

「ハイボールの起源」には実は大きく3つの説があります。

その1つとして、当時の新聞にトーマスがハイボールを考案したという記事があります。

 

記事の内容は

 

”ある日トーマスは友人たちとバーでスコッチを楽しんでいました。その時トーマスがスコッチの炭酸割りを頼んだら、背の低いグラスで提供されたそう。

 

トーマスはこのスコッチの炭酸割を作ったバーテンデーを呼び

 

「背の高いグラスにしてほしい。そのほうがもっと楽しめる。(ハブ・ア・ボール)」 と言いました。”

 

そこから、背の高いグラスで楽しむウイスキーの炭酸割りを「ハイボール」と呼ぶようになったそうです。

 

もともとボール(Ball)には球体の意味以外に「楽しむ、ダンス」といった意味もあります。

 

つまり、この説だとハイボールは「もっと楽しもう」とか「思いっきり楽しもう」といったニュアンスになると思います。

 

ウイスキーは楽しむお酒。

ハイボールのもともとの意味が「楽しもう」という意味ならロマンを感じますね!!

 

このような歴史のある「デュワーズ」。

ただ、1998年にバカルディ社が買収するまではやや下火傾向だったそう。

 

バカルディ社がテコ入れをし、販促強化。そしてアジア市場の開拓などどんどん革新していきました。

そしてさらに知名度、人気の高まりを見せています。

 

 

ちなみに家飲み需要が増えている今、様々な企画などを打ち出していますのでぜひ注目してみてください!!

 

デュワーズ Dewar‘sのこだわりの製法

 

デュワーズの特徴は、卓越したバランスの良さとフルーティな味わいだと思います。

 

その味わいを造っているのが「デュワーズの5つの柱」です

 

デュワーズの5柱

 

  • アバフェルディ

「デュワーズ」の原酒確保のために建てられた蒸留所。

リンゴ系のフルーティさにナッツ、そしてはちみつ感が特徴のウイスキーです。

 

  • オルトモア

「第一級の食前酒」と謳われている隠れた銘酒。

青梅のような爽やかなフルーツ香に、フローラルなニュアンス、優しい舌触りが特徴です。

 

  • ロイヤルブラックラ

「王のためのウイスキー」といわれる「王室御用達」のシングルモルト。

熟したブドウやドライフルーツといった濃厚で芳醇な特徴のあるウイスキーです。

 

  • クライゲラキ

元々はラガブーリンで修業したピーター・マッキーがホワイトホースの原酒確保のために建てた蒸留所。

フレッシュフルーツのニュアンス、そしてほかのウイスキーにはない唯一無二の存在感があるウイスキーです。

 

  • マクダフ(デヴェロン)

蒸留所名とブランド名が違うややこしく珍しい蒸留所。

穏やかな味わいの中にフルーティでフローラルなニュアンスが含まれているバランスのいいモルトウイスキーです。

 

 

これらの原酒をブレンドし、特徴を生かしながら「デュワーズ」としての味わいを造っていきます。

 

そして、デュワーズといえば「ダブルマリッジ製法」

時間をかけて熟成させた様々な原酒をブレンド。

そしてブレンドした原酒を、再び樽に入れて熟成させます。

 

この製法のことを「ダブルマリッジ製法」といいます。

手間と時間をかけた「ダブルマリッジ製法」によって、デュワーズのなめらかな質感、バランスのいい味わいを生み出しているそう。

 

この「ダブルマリッジ製法」がデュワーズのこだわりとなっています!!

 

 

 

デュワーズ Dewar‘sのラインナップ

 

デュワーズ ホワイトラベル

 

熟成年数 NA

アルコール度数 40%

容量 700ml

参考価格 1000~1500円 

100年以上愛されるスコッチブレンデッドウイスキー。

アメリカでスコッチといえば「デュワーズ ホワイトラベル」といわれるほど。

 

スタンダードなブレンデッドウイスキーにしてはモルト比率が高く、バーテンダーの方からの支持の高いです。

 

スタンダードスコッチブレンデッドの中では、フルーティな香りが強く、スムースで華やかな味わいが特徴

 

ストレートからハイボール、カクテルと飲み方を選ばないところが特に魅力だと思います。

 

 

 デュワーズ12年

 

熟成年数 12年以上

アルコール度数 40%

容量 700ml

参考価格 2000~2500円

ダブルエイジング製法によるスムースで芳醇な香りが特徴のブレンデッド。

 

アバフェルディ中心の12年以上熟成の原酒を40種類以上もブレンド

もう一度樽に詰めて6か月熟成させているそう。

 

よりスムースな味わいと芳醇は香りに仕上がり、長く滑らかな余韻が広がります。

 

 

 

デュワーズ15年 

 

熟成年数 15年以上

アルコール度数 40%

容量 700ml

参考価格 4000~5000円

デュワーズ7代目マスターブレンダーで女性のステファニー・マクラウド氏が手掛けたデュワーズ。

 

12年物と同じように15年以上熟成の原酒をダブルエイジング製法で仕上げています。

 

女性ならではの感性で造られた甘く華やかな香りとスムースな味わいは、飲む人・シーン・飲み方を選びません。

 

スコッチウイスキーファンはもちろんまだウイスキーを飲み慣れていない人にこそ飲んでいただきたい逸品です。

 

デュワーズ 18年

 

熟成年数 18年以上

アルコール度数 40%

容量 700ml

参考価格 8000~9000円

こだわりのウイスキーの飲みたい方は、まずこのウイスキー!!

と声を大にして謳いたいほどのブレンデッドウイスキーです。

 

芳醇で甘美なフルーツ香アーモンドやバニラクリームのニュアンスやわらかく優しい甘み

それらが絶妙なバランスで調和させています。

 

ぜひストレートでゆっくりとこのウイスキーを楽しんでみてください。

心地よいひと時を味わえると思います。

 

デュワーズ 25年

 

熟成年数 25年以上

アルコール度数 40%

容量 700ml

参考価格 18000~19000円

最高に贅沢な一本。

 

7代目マスターブレンダーのステファニー氏がすげての工程から責任をもって作り上げたウイスキーだそう。

 

25年以上の希少なモルトを40種類以上ブレンド

ロイヤルブラックラで使用していた樽で「ダブルマリッジ製法」を行って造られています。

かなりモルト比率が高く、ブレンドも「ロイヤルブラックラ」が多めだそう。

 

華やかながら芳醇で、リッチ

折り重なる複雑なフレーバーが、深く長い「余韻の旅」へと誘います。

 

 

デュワーズ Dewar‘sのデータ

 

創業……1846年

創業者……ジョン・デュワー

オーナー会社……バカルディ社

キーモルト……アバフェルディ、オルトモア、ロイヤルブラックラ、クライゲラキ、マクダフ

 

最後に……

 

最後までお読みいただきありがとうございます。

今回のお話いかがだったでしょうか?

 

改めてまとめてみると「トーマス・デュワー」ってすごい人だなと思います。

この企画力、行動力は見習いたいですね。

 

ウイスキーのストーリーは本当にためになるものが多く、また飲みながら聞きたい話が多い!!

 

これからもこういったストーリーまとめていきたいと思います。

 

それでは良いウイスキーライフを!!

今後ともよろしくお願いいたします!!

 


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この記事を書いた人

香りづけに使用したことからウイスキーにどっぷり嵌ってしまった料理人です。
調理師の仕事をしつつ、ウイスキーと料理の魅力を紹介するためにブログ・メディアを作成。
様々な視点からウイスキーを解説しています。

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