本日もお越し頂きありがとうございます!
本日のテーマは、「ウイスキープロフェッショナルの予想問題」です。
ウイスキープロフェッショナルの受験される方は、結構ウイスキープロフェッショナルの試験って難しいですよね。。
テキストや過去問題集だけでは、不安って思う方多いと思います。
そこで今回、「ウイスキープロフェッショナル」に向けて「製造」に集中した模擬問題を作ってみました!
試験を受けようと思う方は参考にしてみてください。
普段は過去問や教本を中心に勉強してください。。
試験は受ける気ないけど、気になるって方は面白半分に是非やってみてください。
ちなみにプロフェッショナル向きに問題は選択式ではないです。
なので、記述形式で問わせていただきます。
- 1 ウイスキープロフェッショナル予想問題
- 1.1 問題
- 1.2 解答
- 1.2.1 問1.大麦の英語名は?
- 1.2.2 問2.モルトウイスキー視点で麦芽(モルト)とは何か?一行で答えてください。
- 1.2.3 問3.大麦の古代品種ベア種のアルコール収量は?
- 1.2.4 問4.現在の優良品種とされている(オプティック、コンチェルト、オデッセイ)のアルコール収量は?
- 1.2.5 問6.収穫直後の大麦が発芽しない(させない)期間を何といいますか?
- 1.2.6 問7.浸麦槽のことを英語で書いてください。
- 1.2.7 問8.浸麦時の温度は?
- 1.2.8 問9.麦芽の粒径で基本的にハスク:グリッツ:フラワー=2:7:1となっている理由は?
- 1.2.9 問10.基本的に麦芽の芽の長さが2/3~5/8になったのを発芽終了の目安にしますが、その理由は?
- 1.2.10 問11.ウイスキーの定義を答えてください。
- 1.2.11 問12.発酵性糖類とは?
- 1.2.12 問13.非発酵性糖類とは?
- 1.2.13 問14.ワンステップインフュージョン法とは何か?
- 1.2.14 問15.ワンステップインフュージョン法とデコクション法の利点は何?
- 1.2.15 問16.麦芽1tに得られる麦汁はおよそどのくらい?
- 1.2.16 問17.糖化温度によって味わいが変わるのはなぜでしょう?
- 1.2.17 問18.バーボンには発酵槽に泡切り装置がついていないのはなぜでしょう?
- 1.2.18 問19.ウイスキーなどで有名な酵母の主な製造会社を2つ挙げてください。
- 1.2.19 問20.オフフレーバーの元として有名なもの2つ挙げてください。
- 2 最後に……
ウイスキープロフェッショナル予想問題
問題
問1.
大麦の英語名は?
問2.
モルトウイスキー視点で麦芽(モルト)とは何か?一行で答えてください。
問3.
大麦の古代品種ベア種のアルコール収量は?
問4.
現在の優良品種とされている(オプティック、コンチェルト、オデッセイ)のアルコール収量は?
問5.
製麦の目的を3つ挙げてください。
問6.
収穫直後の大麦が発芽しない(させない)期間を何といいますか?
問7.
浸麦槽のことを英語で書いてください。
問8.
浸麦時の温度は?
問9.
麦芽の粒径で基本的にハスク:グリッツ:フラワー=2:7:1となっている理由は?
問10.
基本的に麦芽の芽の長さが2/3~5/8になったのを発芽終了の目安にしますが、その理由は?
問11.
ウイスキーの定義を答えてください。
問12.
発酵性糖類とは?
問13.
非発酵性糖類とは?
問14.
ワンステップインフュージョン法とは何か?
問15.
ワンステップインフュージョン法とデコクション法の利点は何?
問16.
麦芽1tに得られる麦汁はおよそどのくらい?
問17.
糖化温度によって味わいが変わるのはなぜでしょう?
問18.
バーボンには発酵槽に泡切り装置がついていないのはなぜでしょう?
問19.
ウイスキーなどで有名な酵母の主な製造会社を2つ挙げてください。
問20.
オフフレーバーのもととして有名なもの2つ挙げてください。
解答
問1.大麦の英語名は?
「barley」です。「malt」は違います。
問2.モルトウイスキー視点で麦芽(モルト)とは何か?一行で答えてください。
僕なら「大麦を発芽させ、粒中に十分な酵素を活性化させたもの。」と答えます。
試験用の答え方は人とそれぞれでいいですが、「発芽」・「酵素」・「活性化」は入れたほうがいいと思います。
問3.大麦の古代品種ベア種のアルコール収量は?
「260LPA/麦芽トン程度」
LPA/麦芽トンという単位は覚えましょう。LPAはリッター・ピュア・アルコールの略です。
簡単に言うと「麦芽1tから100%アルコール換算で、〇〇ℓのアルコールができます。」という値
仮に50%のアルコールを造っているとしたら520ℓのウイスキーを造っているということです。
問4.現在の優良品種とされている(オプティック、コンチェルト、オデッセイ)のアルコール収量は?
「410~430LPA/麦芽トン程度」
2020年時点では、このぐらいです。
覚えましょう。
問5.製麦の目的を3つ挙げてください。
- 大麦中に胚芽を発芽させ、でんぷんを糖に、たんぱく質をアミノ酸に変えるための酵素を大麦中に十分に生成・活性化させる。
- 大麦中のでんぷんとたんぱく質が温水に溶けやすい状態にする。
- 加熱乾燥時に特有の香りをつける。
です。
ここも言い回しは自分の文でOK。
ただし、1.は「発芽」・「酵素」「生成・活性化」は重要かと思います。
2.は「溶けの良い」・「溶けやすい」が重要です。
3.はつまり「ピート燻製によるスモーキーフレーバーの付加」です。しかし「ピート燻製による」という言葉を使うと断定的になりやすいのであえて伏せた文章のほうが、点が取りやすいと思います。
問6.収穫直後の大麦が発芽しない(させない)期間を何といいますか?
「ドーマンシー(休眠期間)」
この言葉はウイスキーだけだとあまり聞かない言葉だと思うので覚えておきましょう。
問7.浸麦槽のことを英語で書いてください。
「Steep」。
結構英語で答えなさいみたな文章が出てくることが多いので、基本用語は英語でつづりごと覚えてください。
メジャー蒸留所も綴りで問われることが多いです。
問8.浸麦時の温度は?
12~16℃程度
温度の問題は、何かしら出るので表でまとめるとわかりやすくていいです。
しかもこの手の問題はのちに蒸留所見学した時に結構知っていると面白いです。
問9.麦芽の粒径で基本的にハスク:グリッツ:フラワー=2:7:1となっている理由は?
「ハスクは外殻を多く含むため、麦汁の濾過時の濾材として必要である。粒径の小さいフラワーは、糖やエキス分を多く得ることができるが、不飽和脂肪酸などの香味の生成を阻害する成分も多く抽出されてしまうため、程よい粒径のグリッツの比率を多くする必要がある。」
長いですね。腕が痛くなると思いますが、これは出題頻度高いです。
「ハスクが濾過用、フラワーは嫌な成分までいっぱいでちゃう。だからちょうどいい大きさの多めにして。」といった内容が書けていればいいと思います。
問10.基本的に麦芽の芽の長さが2/3~5/8になったのを発芽終了の目安にしますが、その理由は?
「それ以上生育させてしまうとでんぷんや生成された糖が消費されてしまい、アルコール収率が悪くなるため。」
答えとしてはこれがいいのではないでしょうか。
大麦もこれからの成長の為に消費できない形で取っておいたエネルギー源のでんぷんを生成した酵素によって分解し、エネルギーにしていくわけですから成長させすぎちゃったら糖分が減っていくのは当たり前ですよね。
問11.ウイスキーの定義を答えてください。
「穀物を発芽させ生成した酵素によって糖化、発酵、蒸留を行い、木製の樽で貯蔵・熟成を行った酒類。」
みたいなことが書いてあるといいと思います。
基本の定義であるので、あえてコーンウイスキー(熟成しなくていいウイスキー)のことや日本の「麹ウイスキー」(麹で糖化したウイスキー)は書かなくていいでしょう。
特に麹ウイスキーは多分ウイスキー文化研究所が認めてないのでここは除外で。
問12.発酵性糖類とは?
「単糖から四糖までの糖類でα‐1.6結合を含まないもの。」
ここはこんな感じの文を覚えたほうがいいと思います。
問13.非発酵性糖類とは?
「四糖以上のデキストリンや二から四糖類でα‐1.6結合を含むもの。」
問14.ワンステップインフュージョン法とは何か?
「マッシュを一定の設定温度に保った状態で麦汁の抽出を行う方法。」
でいいと思います。ここは教本通りで、
問15.ワンステップインフュージョン法とデコクション法の利点は何?
ワンステップインフュージョンは短時間での処理が可能で、設備も簡便で済むためコストを下げることができる。デコクションは処理に時間がかかるが原料のたんぱく質を分解して濁りの少ない麦汁を得ることができる。
問16.麦芽1tに得られる麦汁はおよそどのくらい?
約5000~5500ℓ。
これを知ってからガロアのウイスキー蒸留所の記事読むときや蒸留所に行ったときにそれぞれの違いが分かりやすくて結構その後も得な情報だと思います。
問17.糖化温度によって味わいが変わるのはなぜでしょう?
「温度によって活性化する酵素が変わってくるため。温度が高いと発酵性糖類の比率が低く、非発酵性糖類が多く残るためフルボディになる傾向があるが、温度が低いと逆にライトな酒質となる傾向がある。」
多分αアミラーゼβアミラーゼの話もした方がいいとは思いますが、試験中どっちがどっちかわからなくなったらあえて書かない文章でまとめた方がいいです。
問18.バーボンには発酵槽に泡切り装置がついていないのはなぜでしょう?
「原料のトウモロコシには麦芽より多量の脂肪分が含ませているため、また固形分も一緒に発酵工程へ移されるため泡立ちにくいからだと考えられる。」
ここも試験のためには最後にあえて「考えられる」といった少し逃げた表現のほうがいいと思います。
問19.ウイスキーなどで有名な酵母の主な製造会社を2つ挙げてください。
「マウリ」と「ケリー」です
特にケリーは、もともとディアジオと同じDCL社。ケリーの「ピナクル」は結構いろんな蒸留所で使われているので酵母名まで覚えておいていいと思います。
問20.オフフレーバーの元として有名なもの2つ挙げてください。
「ジメチルスルファイド」、「ジメチルジスルファイド」
これも用語なので覚えましょう。
最後に……
最後まで挑戦していただきありがとうございます。
結果はいかがだったでしょうか??
エキスパートやウイスキー検定のように選択式ならまだわかりやすかった問題でも記述式だとなかなか難しいのではないでしょうか。
教本を見ながら、自分で問題を作って教本の文通りに解くという勉強方法も有効かもしれません。
今年は実施されるかどうかわかりません。
ただ勉強した事実は裏切らないので、勉強する価値はあると思います。
ぜひ頑張ってください。
それでは、良いウイスキーライフを!!

