Yaffee's Whisky Blog

ウイスキー好きの料理人が書くウイスキー中心のブログ。

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【ウイスキー初級向き】ウイスキーはネコに支えられている!?意外と知られていないウイスキーとネコの関係

 

 

ウイスキー ネコ



 突然ですが皆さん、「ウイスキーキャット」という言葉はご存じですか?

 

実はウイスキーとネコは深いつながりがあります。

ということで今回は「ウイスキーは猫に支えられている」をテーマに見ていこうと思います。

 

 

ウイスキーキャットとは?

 

元々はウイスキーキャット穀物を食べにくるネズミや小鳥を駆除するための「害獣駆除員」

 

ウイスキーの蒸留所にとって原料を食べるネズミや小鳥は天敵。ネズミや小鳥のハンティングにたけていながら、穀物モルトには全く興味のないネコが原料を守る役に最適でした。

そして番ネコとして蒸留所で飼われていたネコ のことをウイスキーキャット といいます。(「ウイスキーキャット」以外には「ウイスキーマウザー」とか単に「マウザー:マウスを狩るもの」とも呼ぶようです。)

 

現在では

 

穀物の管理が徹底されていること

・ネズミ自体蒸留所にあまり出ないよう衛生管理をしていること

・製造のラインの衛生上の問題

 

などから

 

「害獣駆除員」としてのウイスキーキャットはいなくなりましたが、今でも多くのウイスキー蒸留所で「PR大使」 としてネコたちが活躍しています。

 

cask cat



 

ギネスにも認定されているウイスキーキャット

 

世界一ネズミを捕まえたネコとしてギネスブックにも載っているネコは

現存する最古のスコッチ蒸留所「グレンタレット蒸留所」のウイスキーキャット、メスネコの「タウザー」 。(名前から強そう!!)

 

なんでも生涯で28899匹 のネズミを捕まえたそう。

 

ギネスブックの記録はタウザーによる自己申告

 

どうやってネズミを数えたかというと、

 

実はタウザーの自己申告 !!

 

タウザーはネズミを捕まえると蒸留所のスタッフに見せに来ていたそうです。ネコは捕まえた獲物を主人に見せる習性があるみたいです。毎日捕まえてくるので蒸留所のスタッフがカウントし始めました。

記録した時から数えて28899匹となったそう。

ただ、実際にはもっと多かったと思います。

 

この記録によってタウザーだけでなく蒸留所も一躍脚光を浴びます。

栄誉をたたえて蒸留所にはタウザーの銅像が建てられ、今でもこのタウザーに引き付けられて蒸留所には観光客が来るそうです。

 

タウザーとエリザベス2世は同じ誕生日!?

 

偶然にもタウザーはエリザベス2世と同じ誕生日の4月21日生まれ

タウザーが23歳(人間の歳に換算して161歳、タウザーにとっては最後の誕生日となってしまいました。)の誕生日にエリザベス2世のもとへ「同じ日に生まれたグレンタレット蒸留所のタウザー」という宛名でバースデーカードが送りました。その後日「161歳の誕生日おめでとう」と記された返信が返ってきたそうです。

 

(参照Wikipedia

 

現在でもグレンタレット蒸留所では「PR大使」としてネコを飼い続けているそう。ネコ好きの方はぜひチェックしてみてください。

 

ネコにまつわる蒸留所

 

グレンタレット蒸留所

 

タウザーの話でも出ましたが、もっと詳しくご紹介します。

 

創業 1775年

オーナー会社 アート&テロワール

仕込み水 ロッホタレット

生産地区分 南ハイランド

 

 

意味は「タレット川の谷」という意味。現存する最古の蒸留所で、密造酒時代を入れると1717年からウイスキーを造っていったそうです。ブレンデッドウイスキー「フェイマスグラウス」のキーモルト としても有名ですが、生産量は少なく職人気質の残る蒸留所だそうです。中でもマッシュタン(糖化槽:糖化するときのタンク)はスコットランド唯一の手動で、職人が木の棒でかき混ぜる原始的なスタイルだそうです。

 

フルーティかつ芳醇なウイスキー が多く、初心者から飲みなれた方まで幅広い支持を得ています。

 

 

クライヌリッシュ蒸留所

 

設立 1819年 蒸留所建設 1967年

オーナー会社 ディアジオ

仕込み水 クラインミルトン川

生産地区分 北ハイランド

 

シンボルは「山猫」ということで「山猫のウイスキー としてウイスキーファンに浸透しています。

この蒸留所はスタッフォード伯爵(後のサザーランド公爵)という人物が余剰大麦の消費と密造防止の為に1819年に設立しました。1925年にDCL社(後のディアジオ)が買収。当時から銘酒として人気の高かったようです。1967年に新しい蒸留所を隣に建設。そっちをクライヌリッシュと名乗り、もともとあった方はブローラと名乗ります。そしてクライヌリッシュはノンピート、ブローラはピートの効いたスモーキーなモルトを作るようになります。しかし1983年ブローラ蒸留所は多くのファンを残しながらも閉鎖。アイラの「ポートエレン」と並ぶ「幻のウイスキー」となります。

一方残ったクライヌリッシュのほうは大きく発展していきます。シングルモルトのラベルにはサザーランド公爵の副紋章「山猫」が描かれて販売されています。

またジョニーウォーカーの原酒としても有名で、ジョニーウォーカーゴールド」の主要モルト です。

最近発売されたジョニーウォーカーゲーム・オブ・スローンズのコラボ銘柄「ソング・オブ・アイス」はこのクライヌリッシュの比率がかなり高いように感じます。

シルクのような滑らかさとスパイシーさ、オレンジピールのような深い香りなどなど、飲んだ人を虜にしてしまう魅力的なウイスキーです。ハイランドと海沿いモルトの特徴を併せ持つオールラウンドなモルトボトラーズ業者からも人気高くバトラーズ商品が多いです。

 

 

ウッドフォードリザーブ蒸留所

 

バーボンから

 

創業 1812年

オーナー会社 ブラウンフォーマン

 

ケンタッキー州最古の蒸留所といわれていて、バーボンでは珍しいポットスチルによる3回蒸留、発酵槽は木製など「手造り・小規模・高品質」 にこだわりを持っています。薫り高く深いコクがありながらも並外れたまろやかな味わいはそのまま飲むプレミアムバーボンとしての地位だけでなく、カクテルベースにも高いシェア を誇っています。

 

この蒸留所にいた「エリヤ」という名のネコ。実はハンティングのスキルは得意ではなかったそう。それは蒸留所に来てくれた観光客があまりの可愛さに食べ物をあげてしまうから。ネズミは捕まえなくても、愛くるしい姿で観光客を魅了し、マスコットキャラとしてPR活動を頑張ってくれた みたいですね。2014年に老衰のため亡くなったときにはSNS上で多くのファンが#RememberingElijahのハッシュタグをつけて悲しみその写真を共有しあっていました。

 

 

 

猫がラベルに描かれたウイスキー

 

ラッキーキャットシリーズ

本坊酒造さんが個性的なネコたちをモチーフに同社のブレンデッド技術を駆使して造られるブレンデッドウイスキー 。今までに5種類ほどリリースされていて(2020年4月現在)のはそれぞれネコの性格をイメージした味わいとなっています。

例えば一番新しい「ハナ」は優しくおっとりし性格をオロロソシェリカスクでフィニッシュをかけ、ブラウンシュガーやメープル、黒糖といったフレーバーで表現しています。

また第4弾の「メイ」は臆病ながらエキセントリックで甘えん坊な性格だったそうで、梅酒カスクで追後熟を行うことで青梅のフレーバーとライトな口当たり、甘さと苦みを併せ持つことで表現したそうです。

 

限定販売のためリリースされるたびに即完売してしまいます。

ぜひ新作がリリースされたときは試してみてください。

 

 

www.hombo.co.jp

 

ネコ

 

やはりネコはかわいい(笑)

見ているだけで癒されますよね。

 

ネコ好きの皆さんが、猫の手を借りて作られるお酒・ウイスキーのエピソードと一緒に嗜んでもらえたら幸いです。

ネコ

 


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