Yaffee's Whisky Blog

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『スコッチ』と『バーボン』、何が違うの?? 代表的な2種類のウイスキー、この「違い」を徹底解説!!


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本日もお越しいただきありがとうございます。

「違い」の分かるオトナになりたいウイスキー好き料理人Yaffeeです。

 

 

本日のテーマは「『スコッチ』と『バーボン』の違い」についてです。

 

ウイスキーの中でも『スコッチ』と『バーボン』って特に有名ですよね。

普段ウイスキーを飲まれない方でも『スコッチ』と『バーボン』は聞いたことある方、多いと思います。

 

ただその違いって知っていますか?

『スコッチ』と『バーボン』には明確な違いがあります。

 それは味わいや造られている国の違いだけではありません!!

 

 

そこで今回、ウイスキー好きへの初歩として『スコッチ』と『バーボン』の違いについて解説していこうと思います!!

 

 

 

はじめに……

 

 

ウイスキーを覚えたての頃、『スコッチ』と『バーボン』って言葉は知っていても違いが判らないってことあると思います。

 

自分も覚えたての頃は、

『スコッチ』とは?

『バーボン』とは?

って状態でした。

 

(ウイスキー好きになる前までは、そもそも『バーボン』がウイスキーってことすら知りませんでしたww。)

 

ただその違いは、明確!!

違うポイントがわかると、『スコッチ』も『バーボン』もより楽しめるようになったと思います!

 

そもそも『スコッチ』とは?『バーボン』とは?

 

 

そもそも『スコッチ』と『バーボン』がどういうウイスキーなのか。

その特徴から理解するとわかりやすいかなと思います。

 

 

『スコッチ』とは?『バーボン』とは?

 

スコッチランドで造られているウイスキー『スコッチウイスキー』

 

アメリカで造られているウイスキーの一部『バーボンウイスキー』

 

 

大雑把に説明するとこのような感じです。

 

ただし!!

実は、『スコッチウイスキー』『バーボンウイスキー』と呼ぶためには条件があります!!

 

スコッチウイスキーの条件……

水、イースト菌、大麦麦芽のみを原料とすること!

(麦芽以外の穀物もOK。ただジャンルが変わります。)

 

スコットランドの蒸留所で糖化・発酵・蒸留を行うこと!

(モルトを作る作業と熟成は蒸留所じゃなくてもOKです!)

 

・アルコール度数94.8%以下で蒸留すること。

 

700ℓ以下のオーク樽で熟成させること。

 

スコットランド国内の保税倉庫で3年以上熟成させること。

 

水とスピリッツカラメル以外の添加はNG

(カラメルはあくまで色調節のためです。)

 

・アルコール度数40%以上で瓶詰すること!

 

 

 

上の条件を満たさないと「スコッチウイスキー」と呼ぶことができません。

そして、スコッチには3つのタイプのウイスキーがあります。

 

それは、

 

大麦麦芽100%で作られる「モルトウイスキー」

 

様々な穀物原料の「グレーンウイスキー」

 

それらをブレンドした「ブレンデッドウイスキー」

 

です。

 

詳しくはこちらの記事をご参照ください!

www.yaffee.work

 

そして『バーボンウイスキー』は実はアメリカンウイスキーの一つのジャンルにすぎません。

アメリカンウイスキーと呼ぶための条件があり、さらに『バーボン』と呼ぶための条件があります。

 

アメリカンウイスキーの条件

 

アメリカ国内で造られていること。

 

穀物が原料であること!

 

190プルーフ(アルコール度数95%)以下で蒸留すること。

 

オーク樽で熟成させること。

(コーンウイスキーは必要なし)

 

・アルコール度数40%以上でボトリングすること。

 

 

 

バーボンウイスキーの条件

 

アメリカンウイスキーの条件をすべて満たしていること

 

・穀物原料で、うち51%以上はトウモロコシを使うこと。

 

160プルーフ(アルコール度数80%)以下で蒸留

 

内側を焦がしたオークの新樽に125プルーフ(アルコール度数62.5%)以下で樽詰め、熟成させること。

 

・ボトリングの際、水の添加はOKだが、カラメルの添加はNG

 

 

以上の条件を満たさないと『バーボンウイスキー』と名乗ることができません。

 

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

www.yaffee.work

 

 

『スコッチ』と『バーボン』の違い

 

 

上の条件を見ても違いが判ると思いますが、その違いを詳しく解説していこうと思います!!

 

 

No.1 原料の違い!!

 

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まず、スコッチとバーボンでは、原料が違います。

 

といっても同じ穀物原料です。

 

スコッチの「モルトウイスキー」は大麦麦芽が原料!!

発芽させた大麦100%で作られます。

そのため、「個性が強い」ことが特徴

その強い個性からブレンデッドウイスキーの味わいを構成するウイスキーにもなっています。

 

 

また「グレーンウイスキー」はトウモロコシや小麦、大麦などと糖化用の大麦麦芽が原料です。

グレーンウイスキーは基本的にブレンデッドウイスキー用。

「安価・少ない個性」というところが重視されます。

 

 

対して「バーボン」はトウモロコシを51%以上使用が義務

トウモロコシやその他穀物の特徴を残した製法を採用しています。

 

そのため、バーボンは原料の比率が重要

 

基本的に

トウモロコシを60~70%ほど、

その他の穀物(ライ麦が多いです。ほかは小麦などが使われます)、

糖化用の大麦麦芽。

 

その3つの比率で違いを出すことが多いです。

 

トウモロコシが多いと甘くまろやか

ライ麦が多いと、スパイシーでドライ

小麦が多いと、マイルドでソフトな舌触り

 

となりやすいです。

 

ちなみに……

 

【トウモロコシ比率の高いバーボン】

 

ヘブンヒル(トウモロコシ78%)

 

バファロートレース(80%)

 

アーリータイムズ(79%)

 

など

 

【ライ麦比率の多いバーボン】

 

フォアローゼス(20~35%)

 

ブレットバーボン(原料の1/3程度)

 

など

 

【小麦を使用したバーボン】

 

メーカーズマーク(16%)

 

 

【『ウイスキー目線の穀物』について詳しく知りたい方はこちらの記事をご参照ください】

 

www.yaffee.work

 

 

 

 

No.2 製法の違い!!

 

「スコッチモルトウイスキー」と「バーボンウイスキー」は全然違う製法が採用されていますが、

実は「スコッチグレーンウイスキー」と「バーボンウイスキー」ほとんど同じ製法を行っています

ただ違うポイントがあり、そのいくつかのポイントで大きく味わが変わります!

そのポイントの中で、特に大きいポイントは3つあります。

 

POINT

1.サワーマッシュ方式

2.酵母

3.蒸留アルコール度数

 

 

サワーマッシュ方式

 

バーボン独自の製法である「サワーマッシュ方式」

 

ウイスキー造りが盛んなケンタッキー州やテネシー州の水はほとんどが「ライムストーンウォーター」という硬度の高い水です。

この「ライムストーンウォーター」はややアルカリ性です。

 

酸性である蒸留廃液(蒸留したときに残った液体:バックセット)を仕込み水に混ぜるのが「サワーマッシュ方式」!

これには2つの利点があります!

 

1.バクテリアなどの雑菌が繁殖しにくい環境を作れる!

 

糖化中や発酵中、酵母などの必要な菌以外が繁殖してしまうと、

雑味が生まれたり腐ってしまったりします。

 

バックセットを入れることで、雑菌の繁殖を抑えることができるそうです!

 

2.酵素や酵母が働きやすくなる!

 

でんぷんから糖分を作る酵素糖分からアルコールを作る酵母

 

この酵素や酵母はアルカリ性では働きにくいです。

やや酸性にしてあげることで、酵素や酵母が働きやすくなるそうです。

 

硬水の中でも硬度の高い地域だからこその方法みたいですね!

軟水の多いスコットランドでは、行う必要がないそう。

 

今では「サワーマッシュ方式」を行っていないバーボンの蒸留所の方が圧倒的に少ないです。

 

 

酵母

 

バーボンは特に酵母へのこだわりが強いそう。

 

蒸留所ごとに独自酵母を培養していることが多いです。

多いところだと数百種もの酵母を所有していたりするそう。

 

対してスコッチのグレーンウイスキーは「少ない個性」が求められているため、

アルコールをいっぱい作ってくれる酵母”が選ばれることが多いです。

 

 

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蒸留アルコール度数

 

実は製法の中で最も大きい違いがここ!!

 

バーボンは、80%以下で蒸留することが義務となっています。

ただ実際には60~70%ぐらいで蒸留することが多いです。

 

それは……

原料由来のフレーバーを残したいから!!

 

トウモロコシの甘みやまろやかさ。ライ麦のスパイシーさなど、

高いアルコール度数まで蒸留してしまうとこういった味わいやフレーバーを残すことができません

 

そのため60~70%ぐらいのアルコール度数で蒸留されます。

 

対して、スコッチグレーンウイスキーは「個性が少ない方がいい」ため、

80~94.8%(ウイスキーと呼べる上限)のアルコール度数で蒸留されます。

 

この違いが、大きく味わいを左右しています!!

 

No.3 蒸留器の違い!!

 

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製法が違うと、その要となる道具も変わってきます。

 

スコッチでは、

モルトウイスキーはポットスチルという伝統的な単式蒸留器

グレーンウイスキーでは近代的な連続式蒸留機が使われます。

 

単式蒸留器は蒸留ごとに一回一回清掃、詰め替えが必要な蒸留器。

蒸留回数が少ない分、「個性を残しやすい」特徴があります。

 

対して連続式蒸留機は何十層もの層のある蒸留機で、モロミから蒸留液を流れ作業で連続的に得ることができます。

その層ごとでおよそ単式蒸留一回分の蒸留できる構造になっています。

 

そのため「原料由来の個性が残りにくい」です。

 

対してバーボンは、

連続式蒸留機が主流

 

ただし、

スコッチグレーンウイスキーでは最新式のピュアなアルコールが得やすい設備が採用されていますが、

バーボンでは「ビアスチル」と「ダブラー」という2塔式の比較的個性が残りやすい連続式蒸留機が使われています

 

この蒸留機で低いアルコール度数の蒸留を行うことで、リッチでパワフルなバーボン味わいを生み出しているそうです。

 

 

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No.4 樽の違い!!

 

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スコッチとバーボンの圧倒的な違いが『樽』!!

 

スコッチは基本的に一度ほかのお酒が入っていた樽が使われることが多いです。

それは、新樽では「樽の個性が出すぎてしまう」ため。

 

スコッチは3年以上の熟成が義務となっていますが、10年以上熟成させることが多いです。

10年以上もの熟成を行う時、新樽では「樽の味」が前面に出すぎてしまうそう

そのため、何かで使用していた樽が使われることが多いです。

 

他にも、

何かで使用していた樽を使うことで、前に使っていたお酒の個性を得ることができます。

その多くは、シェリーワイン、マルサラワイン、ワイン、ブランデー、ラムなどですが、

今最も多いのが、バーボンの空き樽!!

 

それには2つの理由があると思います!

 

2つの理由

1.バーボンは新樽の使用が義務!!

 

バーボンウイスキーは必ず、新樽で熟成させないといけません。

そのためバーボンを仕込めば仕込むほど、樽が増えていきます

 

バーボンの熟成を終えても、その樽はまだまだ使えるものがほとんど。

 

そのため、バーボンの空き樽の価格が低くなっていきます

つまり、バーボン樽を使えば、原価が安くなるということです!

 

2.バランスのいい味わいになりやすい!!

 

バーボンの空き樽をスコッチの熟成に使うことで、バニラやはちみつといった華やかで優しい味わいになりやすい傾向があります!

そういったバーボン樽熟成のウイスキーにすることで、バランスがとりやすいそう。

 

さらにシェリー酒の空き樽やワインの空き樽で熟成させた原酒とブレンドするときでも、バランスがとりやすくなると思います。

 

対して、

バーボンは力強さと樽からのフレーバーが重視されているため、「内側を焦がした新樽」の使用が義務です。

 

これには「禁酒法(1920~33年)」後に、粗悪なバーボンが流通してしまったために決められたそう。

この新樽からのフレーバーがバーボンの個性ともなっています。

 

 

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No.5 歴史の違い!!

 

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アメリカで蒸留酒が盛んに作られるようになったのは1700年以降。

 

スコッチやアイリッシュより歴史が浅いです。

 

さらにアメリカでウイスキーを造り始めたのがスコットランドやアイルランドからの移民。

彼らが、地元の名産ウイスキーを新天地でも作ろうと試行錯誤して誕生したのが、トウモロコシ原料のバーボンです。

 

ウイスキー造りが盛んとなったケンタッキー州やテネシー州は、トウモロコシの栽培が盛んでも大麦は育ちにくい環境でした。

 

そのため、この地の身近な穀物・トウモロコシを原料にウイスキーを造ろうとします。

こうしてできたのがバーボンです。

ちなみにこの多くはアイルランドからの移民だったそう。

そのため、バーボンではアイルランドと同じ「Whiskey」の綴りが多いです。

 

そして麦を求めた人たちはカナダへと移住していきました。

そのほとんどがスコットランド系移民だったそう。

そこからカナディアンウイスキーにスコッチと同じ「Whisky」のものが多くなったそうです。

 

ただバーボンにもスコットランド系の移民の家系が始めた蒸留所もあり、そういったところは「Whisky」表記になっています

(EX:メーカーズマーク、アーリータイムズなどなど)

 

 

ぜひ「e」に注目してみてください!!

こういった歴史も見つつ、ウイスキーを傾けるのもいいですね!

 

最後に……

 

 

最後までお読みいただきありがとうございます!!

今回のお話いかがだったでしょうか?

 

『スコッチ』と『バーボン』で飲み比べてみると全然味わいが違うと思います。

 

原料・製法・歴史などなど、

様々な要因がその「違い」を作っているのです。

 

こういったお話を見つつ、ウイスキーを傾ける休日というのも面白いのではないでしょうか?

ゆったりとした家飲みの「肴」として楽しんで頂けていたら幸いです。

 

それでは「良いウイスキーライフ」を!

また次回もよろしくお願いいたします!!

 

 

 


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