ウイスキーから感じる「潮」のアロマ・フレーバーとは? ~「潮感」が特徴的なウイスキー~

本日もお越し頂きありがとうございます!!

ウイスキーを愛する料理人Yaffeeです。 (@TW0GPYU3yMS7N3o

今回のお話は

「『潮感』感じるウイスキー」

について!

 

『潮感』??ウイスキーで??

とウイスキーを飲みなれていない多くの方が思うのではないでしょうか。

 

また『潮のフレーバー』ってなんだ。と思う方も多いと思います。

 

僕も、これが『潮感だ!』という正解を持っているかわかりません。

というのも人から紹介される『潮感』には様々なものあると感じたからです。

 

そこで今回、僕が『潮感』と感じるのはどういうフレーバーか、『潮感』感じるウイスキーの銘柄などについて詳しく解説していこうと思います。

ウイスキーの中でもわかりにくいフレーバー『潮感』について、少しでもわかりやすくなっていただけたらうれしいです!!

ウイスキーの『潮感』とは???

冒頭でも書いたように、『潮感』は結構わかりにくいフレーバーです。

 

ウイスキーでしょっぱい味?と僕も思っていました。

『潮感』のほかに「ソルティ」、「ブリニ―」といった表現を使います。

また人によっては「ヨード」香の中にも『潮感』を感じる人もいるそうです。

 

ウイスキーに『潮』の香りが付く理由

そもそもウイスキーになぜ『潮』のフレーバーがつくのか不思議ですよね?

ウイスキーにつく『潮感』は、ほとんどが熟成中につく香りです

 

ウイスキーを樽で熟成させるとき、木製の樽独特の現象が起きます。

それは『が呼吸すること

温度や湿度・気圧の変化によって、木材はわずかに膨張したり収縮したりします。

 

すると樽内部の空気がやや漏れ、外気と交換されることがあるそう。

その時の外気が海辺の潮の香りを含んだ空気だったら、長い熟成でウイスキーにその香りが移っていくことがあるそうです。

 

また中には「塩」の味わいも含まれていくこともあるらしいです。

他にも麦芽の乾燥時に『潮』のフレーバーがつくことがあります。

例えばアイラのスモーキーなウイスキーなどの「ヨード」香を生み出しているピートには「海藻」が含まれています。

そのピートを使うことで「」の香り、「海水の乾いた」香りを生み出していることもあるそうです。

 

ほかにも、ウイスキーの仕込み水にソルティなニュアンスがついていることがあるそう。

これがウイスキーにソルティな味をつけているという明確な要因はわかっていません。

 

ただ、『潮感』を感じさせるウイスキーがあるのは事実。

様々な要因が重なって、ウイスキーに『潮感』がもたらされるようです。

 

2つのタイプの『潮感』

人から『潮感』感じるウイスキーを紹介されたり、調べて飲んでみたりしてやっとこういうフレーバーや感じ方が『潮感』なのかなとわかるようになりました。

 

そこで思ったのが『潮感』には2タイプあるなと感じました。

 

それは

香りで感じる潮感

刺激で感じる潮感』 

です。

 

『香りで感じる潮感』は、磯っぽい香りや「海辺の潮を含んだ空気」のような香りを感じるウイスキーだと思っています。

簡単に言うと香りをかいだ時に感じる潮感のこと。

 

海の近くに行ったときに感じる香りです。

個人的に、この香りにスモーキーフレーバーがついた感じが『ヨード』、スモーキーさのないものを『ソルティな香り』と分けています。

この香りが特に楽しめるのが

ボウモア 12年』 かなと思います。

スモーキーな香りとフルーティな香りの中に、やや磯っぽい香りや海辺の空気感があると思います。

それに対して『刺激で感じる潮感』とは、

ウイスキーを飲みこんだ後、舌やのどの奥にやや感じるピリピリ感のこと

『潮』というより『塩』に近いのかもしれないです。

 

やや刺激的ですが、スパイスのピリピリ感やアルコールのヒリヒリする感じとは違う味わいを感じられると思います。

この感じを人によって『ブリニ―』と表現していると思います。

 

この味わいが特に楽しめるのが

タリスカー 10年』 ではないでしょうか。

飲んだ時に舌を刺激する胡椒のフレーバーの後、のどや舌の奥の方に塩のピリピリ感が感じられると思います。

 

他にもジャパニーズなら『余市』が特にこういったピリピリ感のある「潮感、ソルティ」なウイスキーだと思います。

 

僕個人の感覚で『潮感』を2タイプに分けました。

ところが、この二つは同時に感じられることに多いです。

 

そのためこの二つの感覚を合わせて『潮感』ということもあるのではないかと思います。

わかりにくいフレーバー『潮感』ですが、この2つの感覚に注目してみるとわかりやすくなるかもしれません!!

 

よかったらウイスキーの中のこの感覚を探してみてください!!

 

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Yaffeeがオススメ!!『潮感』が楽しめるウイスキー

上で紹介した『ボウモア 12年』、『タリスカー 10年』以外に『潮感』が楽しめるウイスキーをご紹介していこうと思います。

ウイスキーの『潮感』を味わってみたい方、ぜひ試してみてください!!

プルトニー

スコットランドの本土で北端に近いウィックという町で作られているシングルモルト。

少し前までスコットランドの本土最北端の蒸留所でした。

このシングルモルトの特徴はなんといっても

圧倒的……圧倒的『潮感』!!!

 

そしてバニラやはちみつのような優しい甘みも楽しめると思います。

『潮』の香りとピリピリ感が存分に楽しめる爽やかなウイスキー!!

このことから海のモルトといわれています。

 

ストレートでは、優しい甘みと「潮」の香りが楽しいウイスキーですが、ハイボールにすると特に爽やかな香り・味わいを楽しめます!!

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トバモリー10年

トバモリーはスコットランドの西側の島「マル島」で作られているシングルモルト。

この蒸留所ではノンピートの『トバモリー』とヘビーピートの『レダイグ』の2タイプのウイスキーを造っています。

 

両方とも『潮感』『ソルティさ』をたのしむことができますが、中でも『トバモリー』は特に海辺の爽やかなモルトって印象のウイスキーです。

爽やかな潮感に、飲みごたえある荒々しい刺激。

そしてややスモーキーなフレーバーが特徴

このスモーキーさ・ピート感は仕込み水に由来するものだそうです。

ピート層を通った湧き水を使うため、ピートの香りがやや製品にも残るのだとか。荒々しくも、飲みごたえが面白い一本!!

家飲み用にいかがでしょうか??

ボウモア ヴォルト

上でも紹介したボウモアの中でも、海に近く最も古い熟成庫で寝かせた原酒を使用したボトル

 

ボウモア製品の中で特に「ソルティさ」「潮感」が楽しめます!!

磯っぽさ、潮風のような香りに、フルーティな味わい。そして後に残るピリピリとした『塩』の刺激

『潮感』が特出しながらも、しっかりバランスよくまとまっているのはボウモアだからこそなせる業なのかもしれないですね。

絶対的な『潮感』を楽しみたい方はぜひ試してみてください!!

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タリスカー ストーム

スコットランドのヘブリディーズ諸島の中でも様々な伝説の残る神秘的な島「スカイ島」で作られているモルトウイスキー

その中でも上で紹介した「タリスカー 10年」よりもっと荒々しく、潮のフレーバーが強いと思うのがこの「タリスカー ストーム」!!

タリスカーの中でも「ノンエイジ」のタイプ。

多分ですが、タリスカーの特徴をより強調させるために「ノンエイジ」にしたのだと思います。

 

荒々しく、スパイシーでソルティな特徴のシングルモルトで、まさに「海の男」のようなウイスキーです。

ブナハーブン 12年

クセの強いことが特徴のアイラモルトの中で、「最も飲みやすい」シングルモルト!!

ライトな味わいに、レーズンやチョコレートのようなフレーバーと『潮感』が特徴

 

もともとノンピートで作られていたシングルモルトですが、今ではライトピートのシングルモルトとなっています。

さらにシェリー樽熟成の比率も増やし、ライトさの中に複雑みを感じられるようになっています!

ランベイ

アイルランドで作られているウイスキーで、フランスのコニャック大手「カミュ家」が手掛けたシリーズ。

アイルランドの中でもランベイ島で熟成した原酒が使われています。

ランベイ島は心地よい潮風吹き抜けるのどかな島だそう。ランベイ島の空気をふんだんに吸ったランベイ。

 

その製品にも優しく爽やかな「ソルティ感」がついていると思います!

味のまとまりも優しく飲みやすいので初心者にもオススメな『潮感』が楽しめるウイスキーです!

 

最後に……

最後まで読んでいただきありがとうございます。

今回のお話いかがだったでしょうか。

 

ウイスキーのフレーバーの一つ「潮感」。

なかなかわかりにくいフレーバーの一つですが、この潮感はシングルモルトなら個性・ブレンデッドウイスキーにはアクセントとして楽しめるフレーバーとなっています。

 

今回紹介したウイスキーは特に「潮感」を感じやすい一本です。

ぜひウイスキーの「潮感」を堪能してみてはいかがでしょうか??

 

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それではよいウイスキーライフを!

また次回もよろしくお願いいたします。

 

 

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