本日もお越しいただきありがとうございます。
寒いのは大の苦手ですが、寒い時に温かい飲み物を飲むのが大好きなウイスキー好き料理人yaffeeです。
今回のテーマは「ホットで楽しむお湯割りウイスキー」についてです!!
だんだん寒くなっていくこの季節。
ホッと落ち着くような温かい飲み物がうまいですよね!
晩酌でも、お湯割りを飲むようになる人増えてきたのではないでしょうか??
しかし、
お湯割りといえば、「焼酎のお湯割り」!!
ホットで楽しむお酒なら「熱燗」!!
これらがなじみ深いと思います。
熱燗や焼酎のお湯割りも魅力的ですが、「ウイスキーのお湯割り」やホットで楽しむウイスキーというのもかなり魅力的です!!
ホッと体を温めながら、癒される優しい味になります!
ただ、ホットで楽しむウイスキーってあまりなじみがないですよね。。。
そこで今回、
『ホットで楽しむウイスキー』の注意点やこだわりたいポイント、
お湯割りにオススメなウイスキー
ホットで楽しむウイスキーの様々な飲み方
‥
などなど
をご紹介させていただきます!!
ホッと癒しながら体を温めるホットなウイスキー。
ゆっくり癒されたい時に、楽しんでみてください!!
HOT温まる「ウイスキーのお湯割り」について
お湯割りにこう作るべき、こう混ぜるべきなど、
難しい注意点はありません。
ただ一つ。
温度だけはこだわってください!!
まず人の味覚で「おいしく感じる温度の方程式」というものがあります。
それは「体温±25~30℃」です。
仮に36℃ピッタリの体温だったとしたら、
温かいものなら61~76℃、
冷たいものなら11~6℃
がおいしく感じやすいということ。
お湯割りやホットで楽しむお酒は60~90℃の範囲内がよいとされています。
ただし、個人的には60~70℃ぐらいがうまいと感じるものが多いです。
60℃ぐらいが味わいや香りのバランスがよく、
70℃ぐらいが飲みごたえや温かさが程よくなります。
対して80℃以上では、やや雑味が現れてきやすく、
50℃以下では、温度が中途半端すぎて「お湯割り」の良さを感じられないです。
「60~70℃の温度」で強くおいしさ、うまみを感じるものもあるので、
自分なりの「適温」が見つけられるとより面白いかなと思います!!
また、ウイスキー:お湯=1:3ぐらいの割合がオススメ!
そのぐらいの割合がアルコール感と味わいのバランスがいいように感じます。
そして「お湯が先か、ウイスキーが先か」も、
お湯割りの場合、特に問題はないかなと思います。
ウイスキーとお湯は混ざりやすいです。
勝手に混ざっていきます。
そのため、ステアの必要もあまりないですし、どっちが先かもあまり気にしなくていいと思います。
ただしいて言うなら、
「香りを生かしたければ、お湯にウイスキーを入れる。
一体感を楽しみたいならウイスキーにお湯を注ぐ。」
のがいいかなと思います。
なぜ温度で味が変わるの!?
なぜ温度によって味の感じ方が変わるか、疑問に思う方いらっしゃると思います。
温度によって味が変わる理由を知るには、大きく3つのポイントがあると思います!!
その3つのポイントとは……
基本5味のバランスの変化
基本5味と呼ばれる「塩味・酸味・甘味・苦味・旨味」は、温度によって感じやすい味わいが変わってきます。
基本的に、
塩味や酸味は温度が高くなると感じにくくなり、
甘味や旨味が感じやすくなります。
体温近い温度で甘味が最も強くなるそう。
また味覚の相乗効果や抑制効果、対比効果などまで考えていくとかなり複雑。
バランスによっては、
例えば冷たい方が塩味との相乗効果で、旨味を感じやすくなったりします。
この基本5味に注目して、様々な温度で試してみると面白いのではないでしょうか!!
香り成分の揮発
当然香り成分というのは、揮発性のものが多いです。
揮発しやすい成分というのは、温度が上がるとより感じやすくなります。
そのため揮発成分の多いウイスキーは、特にお湯割りで変化するお酒だと思います。
そして実はアイラモルトなどのピートの効いたクセの強いスモーキーフレーバーは、特に変化するかなと思います!!
お湯割りにするとストレートほど感じにくくなります。
そしてその陰に隠れていた香り成分が強調されます!!
実はこのスモーキーフレーバーは、蒸留の時の後よりに強く出てくるフレーバー。
そういった重たいニュアンスのフレーバーはお湯割りでは、少し弱くなるのかもしれないですね。
「油分」の感じ方
蒸留酒で油分というとあまりピンとこないと思います。
ただ、ごく少量含まれている「油分」が大きく味わいに影響していると思います。
焼酎のお湯割りがうまい理由の一つに、「油分」が関係しているそうです。
焼酎は基本1回蒸留で作られます。
そのため、ほかの蒸留酒に比べて「油分」が多いです。
こういったお酒を温めると、「油分」がまろやかな「うまみ」として感じるようになるそう。
さらに「油分」が温まると原材料の香りも立ちやすくなります。
わかりにくい方は焼肉を思い出してください。
放置された「冷え冷えの肉」より「焼き立ての肉」の方がうまみを感じますよね。
そして脂身の食感も全然違うと思います。
同じように、アイラモルトやバーボンで水割りやハイボールを作るとき、バーテンダーの方は「冷やしすぎ」に注意しているそうです。
冷やしすぎたアイラモルトやバーボンは雑味が出てきて、舌触りも悪くなります。
これを逆転させると、
反対に温めると「油分」の舌触りがよくなり、味がなじみやすくなると思います。
料理でもそうですが、温度によって感じる「油分の感じ方」は味わいを大きく左右ポイントです。
この油分に注目すると驚きのある面白くおいしいお湯割りに出会えるかもしれないですね!!
お湯割りは特に料理と合いやすい!?
実は「お湯割り」はフードペアリングの面で考えても、かなりフードと合わせやすい飲み方。
冷え冷えのカクテルや水割りより、お湯割りの方が料理とのバランスがとりやすいです。
それには先ほど出た「基本5味のバランス」や「香り」・「油分」が関係してきていると思います。
食中酒やおつまみとともに楽しむ「お湯割り焼酎」は定番かもしれませんが、そういったシーンで楽しむ「お湯割りウイスキー」もかなりオススメです!!
お湯割りがうまいおすすめのウイスキー!
ここまでさんざん僕の理論にお付き合いいただきありがとうございます。
ただ「基本5味」だとか「油分」だとか、正直小難しくてよくわからないですよね。。。
そこでもっとわかりやすく「味わい」として
『コクのある味わい』
『ナッツっぽいニュアンス』
『厚みのある味わい』
こういった味わいを頼りに試してみると、おいしいお湯割りに出会いやすいと思います!!
個人的には、すっきりとしたスムースな味わいのグレングラントも癒し系なお湯割りになりかなり好みです。
ところが、「お湯割り」としてインパクトがあるわけではないです。
お湯割りでかなり化けるウイスキーというより、お湯割りでも無難においしいウイスキーって感じです。
そのため今回はこういったウイスキーは(泣く泣く)除外させていただきました。
最終的には「好み」です。
「オススメ」はしますが、自分好みの「お湯割り」を見つけるのが一番だと思います!!
ラフロイグ 10年、アードベッグ TEN、ラガブーリン 16年
「キルダルトン三兄弟」と言われているアイラモルトを代表する3銘柄。
このシングルモルトは特にスモーキーフレーバーとオイリーで重ためなニュアンスを感じるウイスキーだと思います。
こういったウイスキーを「お湯割り」にしてみると、かなり厚みとリッチなフレーバー。そしてうまみと甘みが増幅されやすいです!!
ストレートではクセが強くて合う食事を選びますが、お湯割りなら食中酒としても親しみやすくなると思います!!
クラガンモア 12年
軽やかさと複雑さが共存するウイスキー。
このウイスキーをお湯割りにすると、最初に浅めのカラメルのような甘く芳醇な香りが広がって、そこからナッツフレーバー。
最後にスモーキーなフレーバーが鼻から抜けていきます。
クラガンモアの所々で感じるポイントのフレーバーがすごく強調され、味わいに厚みが出ているように感じます!!
これは寒いときオススメな一杯です!!
「お湯割り」を作る気に便利なオススメ『電気ケトル』
山善の「YKG-C800」!!
断トツでこの電気ケトルがおすすめです!!
10℃単位で温度調節ができ、保温機能付き。
そして注ぎ口もお湯を細く注ぎやすいデザインとなっているので、コーヒーのドリップの時にもそのまま使えます!!
ウイスキーが苦手な方でも気軽にホットで楽しめる「ホット・ウイスキー・トディー」とは?
ウイスキーのホットカクテルとして有名なカクテルの一つかなと思います。
本場スコットランドでは、寒さから身体を守るホットドリンクとして古くから親しまれていました。
NHK連続テレビ小説の「マッサン」でもエリーが風邪の特効薬にこのドリンクを作っているシーンありましたよね。
このカクテルは、作り方は超簡単。
ですが、材料の組み合わせで無限の楽しみ方ができるカクテルだと思います!!
ぜひご家庭でも試してみてください!!
基本の「ホット・ウイスキー・トディー」
『材料』
ウイスキー 45ml
砂糖 1ティースプーン
熱湯 適量
『作り方』
耐熱性のタンブラーなどに砂糖を入れ、少量の熱湯で溶かします。
その後、ウイスキーを注ぎ、熱湯で満たします。
お好みでレモンスライス、クローブ、シナモンなどを添えれば完成。
砂糖の部分を「ジャム」に変えてみたり、「スパイス」を変えてみたらもっと様々な楽しみ方ができると思います。
特にオススメなのが、
こちらの記事で紹介した「リンゴとセロリのジャム」
このジャムと「ブルックラディ クラシックラディ」のホット・トディーは絶品です!!
良かったらぜひ試してみてください!!
他にもホットで楽しむウイスキーの飲み方!
「お湯割り」や「ホット・トディー」以外にも温かくして楽しむウイスキーの楽しみ方はたくさんあります。
もちろんコーヒーと割るアイリッシュコーヒーもおススメですが、僕が特におすすめしたいのが……
「温かいお茶割り」!!
ウイスキーの甘みとお茶の渋みや旨味とうまくマッチしやすいです!!
中でもオススメをご紹介させていただきます!!
『玉露』 × 『ウルフバーン オーロラ』
甘味とコクそして強いうまみが特徴の玉露。
40~60℃が玉露に最適な抽出温度。
この温度で抽出した玉露に、
潮感とくっきりとした味わい、ややレーズンのニュアンスが特徴のウルフバーン オーロラと合わせると……
まるで出汁トマトのような味わい!!
落ち着きとはっきりとしたトマトのようなうまみを感じる一杯になります!!
このカクテルは、静岡の「BAR NO’AGE」さんにて、尊敬するバーテンダーの井谷さんから教わった一杯です。
『煎茶』 × 『グレングラント 10年』
渋みと苦みの中にほのかなうまみや甘みのある煎茶。
特に抽出温度70℃で抽出した煎茶はうまみと甘みがよく出やすいです。
こうして抽出した煎茶にバニラ香や青リンゴ、桃そして穀物感が特徴のグレングラント10年を合わせると……
渋みや苦味が上品になり、桃とバニラのフレーバーが香りだちます!!
喧嘩することもなくきれいにまとまっている一杯!!
かなりオススメです!!
ちなみに今回使用したのは牧之原の大井川茶園「茶工場のまかない緑茶」という煎茶です。
ほかの煎茶ではどうなのか試してみたいですね!!
『ほうじ茶』 × 『グレンファークラス パッション』
抽出温度95℃
ほうじ茶はこのぐらいの温度の方が、香ばしい香りが引き立ちやすく美味いと思います!!
この温度で抽出したほうじ茶に、ドライフルーツと南国系なフルーツ感が両方楽しめる「グレンファークラス パッション」を合わせてみました!!
香り立ちと最初の味わいはかなりフルーティで甘め。
そこから徐々に香ばしさが出てきて、最後にはいつの間にか香ばしい香りが口いっぱいに広がり、鼻から抜けていきます。
これは冬の寝酒にオススメな最高な落ち着く一杯だと思います!!
最後に……
最後まで読んでいただきありがとうございます。
今回の記事いかがだったでしょうか。
だんだんと寒くなってきた時期。
ハイボールより温かい飲み物が飲みたくなってくるのではないかなと思い、綴っていきました。
僕も記事のため、久々にお湯割りをもう一度飲んでみたらこの優しい味わいに虜になってしまいそうですwww。
ぜひこれからの時期にお試しください!!
また次回もよろしくお願いいたします。
それでは『良いウイスキーライフ』を!!!
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