本日もお越し頂きありがとうございます。
ウイスキーを愛する料理人yaffeeです!
今回のお話は
「スパイス系のアロマ・フレーバーが楽しめるウイスキー」
について
ウイスキーの中には、スパイス系の香りが楽しめるものがあります。
よくあるフレーバーとしては、ジンジャーやブリニー(潮っぽさ)です。
それらをまとめて「スパイシー」と表現することが多いです。
またスパイスとは少し違った方向性となる刺激のあるアロマ・フレーバーなので、別ものとして考えてもいいと思います。
僕のブログでは「ソルティ」さでまとめた記事があるので、別ものとしてまとめていきます。
本日もお越し頂きありがとうございます!!ウイスキーを愛する料理人Yaffeeです。 (@TW0GPYU3yMS7N3o)今回のお話は「『潮感』感じるウイスキー」について! 『潮感』?[…]
ウイスキーに感じるスパイシーさとは??
- ジンジャー、カルダモン
- シナモン
- バニラ
- クローブ
- アニス、スターアニス
- ペッパー、黒コショウ、白コショウ
- ナツメグ
- クミン
などなど
ジンジャー、カルダモン
ウイスキーに感じるスパイス系フレーバーの中で、刺激的な香りの中では断トツに感じるのが「ジンシャー」や「カルダモン」系の香りです。
清々しさやさわやかさを感じる香りと体が熱くなるような辛みのある刺激がジンジャーやカルダモンの特徴。
ジンジャーは日本料理や中華調理には欠かせないスパイス。カルダモンはカレーなどによく使われます。
さわやかな刺激のある香りで、柑橘系フレーバーも一緒に感じると「ジンジャー(生姜)」っぽさを感じやすく、より乾いた感じだと「カルダモン」を感じやすいかなと思います。
シナモン
甘みを帯びたスパイス系の香りでよく感じるのが「シナモン」。
木の樽で熟成させるウイスキーには、同じく木であるシナモン(木の皮)を連想させる香りは出てきやすい傾向があります。
甘い香りの中にツンとする刺激があり、少し熱くなるような辛みも含んでいるのがシナモンの特徴。
リンゴや桃などフルーツに合わせることが多いスパイスです。
熟成を重ねたものや新樽、1stフィルの樽など樽のニュアンスが出てきやすいウイスキーに多いかなと思います。
バニラ
甘みを連想させるウイスキーには、ほぼ必ずと言っていいほど感じる「バニラ香」
バニラは芳醇かつ甘い香りが特徴で、ほのかにフローラルさも含んでいます。
デザートに使われることの多いスパイスで、乳製品と合わせることが多いです。
ウイスキー熟成中、樽からバニラの香り成分である「バニリン」という成分が抽出されています。
そのため、ウイスキーからバニラ香は感じやすいです。
ウイスキーとバニラのお菓子ってうまいよね。バニラの香りがするウイスキーってあったら一石二鳥だな!本日もお越し頂きありがとうございます!!ウイスキーを愛する料理人Yaffeeです。(@TW0[…]
特にアメリカンオークの樽を使ったウイスキーに多く、バーボンやテネシーウイスキー。
スコッチならバーボン樽熟成のウイスキーにバニラ香を感じるものが多いです。
クローブ
甘さを含んだ刺激のある香りが特徴のクローブ。
シナモンと系統的には近い、甘さと刺激を含んだ香りですが、クローブの方がより刺激的な香りがします。
香りが強く、そしてバニラと同じようにほのかにフローラルさもあるのがクローブの香りではないでしょうか。
西洋料理の煮込みには欠かせないスパイス。肉の出汁をとるときにはよく使われています。
ウイスキーではやはり樽由来の香りのことが多いと思います。
特に熟成年数の長いタイプに多いです。
アニス、スターアニス
甘く、独特の清涼感のあるさわやかな香りが特徴。
薬っぽい感じがあり、アニスの香り自体好き嫌いはっきりと分かれると思います。
中華の豚の煮込みなどによく使われています。
ウイスキーでもアニスの香りを感じるものは多々あります。
特に、バーボンやライウイスキーなどライ麦を使ったウイスキーに多いかなと思います。
ただウイスキーから「めっちゃアニス!!」ってほどアニスの香りを感じることはあまりないです。
もしかしたら、そういったウイスキーもあるのかもしれませんが、僕はほのかにアニスっぽい香りがいるな~程度しか感じたことはないです。
ペッパー、黒コショウ、白コショウ
つーんとした刺激のある香りとピリッとした辛みが特徴の胡椒。
黒コショウだとより刺激が強く、白コショウはまったりとしたニュアンスを感じるかなと思います。
胡椒は辛みのスパイスとして多くの料理に使われています。
ペッパーのニュアンスを感じるウイスキーは意外とあります!
余韻の中から感じたり、アロマの時点で胡椒のニュアンスをひろったり……。
どちらかというとスコッチモルトウイスキーを飲んでいるときに感じることが多いと思います。
ナツメグ
独特の甘い香りにほのかな苦みがナツメグの特徴。
ハンバーグによく使われるスパイスです!
アニス同様「めっちゃナツメグ!!」っていうウイスキーはあまりありませんが、ほのかにいるな~というウイスキーはあります。
なかなかナツメグの香りをキャッチするのは難しいですが……。
クミン
カレーのスパイスとしては欠かせないクミン。
独特の刺激的な芳香のあるスパイスで、ほのかに苦味があります。
こちらもアニスやナツメグ同様にがっつり感じるウイスキーはほとんどありません。
ほのかに奥の方にクミンの香りを感じる……かな~??ぐらいの香りです。
しかも感じたとしてもクミンと同じ香りというよりは、「似ている」「近い」といった印象だと思います。
スパイス系のアロマ・フレーバーが楽しめるウイスキーは食事に合いやすい!
ウイスキーに感じるスパイス系アロマ・フレーバーでがっつりととがって感じるものはあまりありません。
ほのかに香る、連想させられる程度の香りがほとんどです。
そのぐらいのスパイス香となると食事にも合いやすくなります!
例えば、ジンジャー系フレーバーを感じるウイスキーに「リンゴと豚肉」を使った料理を合わせてみたり、
ペッパー系のスパイス感を感じるウイスキーに牛肉を合わせたり……。
スパイスを使った料理からヒントを得てペアリングしてみると合わせやすいと思います!!
本日もお越し頂きありがとうございます。僕にとってフードペアリングは永遠の課題だと思うウイスキーを愛する料理人Yaffeeです。 (@TW0GPYU3yMS7N3o) 今回のお話は、「[…]
ウイスキーからスパイス系フレーバーはどういうときに感じる??
ウイスキーから感じるスパイス系フレーバーの多くは樽由来だと思います。
ただ、香りは多くの成分の総合バランスで感じるもの。
例えば、〇〇という香り成分=「シナモン」ではないです。複雑に様々な香り成分が作用して「シナモン」の香りを作り出しています。
そして、ウイスキーから感じる「シナモン」などスパイスの香りも必ずしも「シナモン」と全く同じ香り成分が作用しているわけではありません。
別の香り成分も作用して「シナモン」の香りを連想させます。
スパイス系フレーバーでも、必ずしも樽が作用しているわけではありません。
様々な要因がウイスキーからスパイス香を感じさせています。
中にはアルコールの刺激がうまい具合に作用してスパイスの刺激感を連想させるものもあると思います。
そしてスパイス系の香りは、まずグラスに注いだウイスキーのアロマ(鼻で感じる香り)から拾うことと余韻の中から感じることが多いと思います。
- 樽由来の香りが多い!
- まず、アロマの中にいないか探してみる。
- 余韻から探してみる。
- アルコールの刺激と相まって「スパイス感」を連想させられる時がある。
オススメのスパイス系ウイスキー
ほぼライ麦100%使用した熟成年数表記のあるウルトラプレミアム ライウイスキー「ホイッスルピッグ」の10年物。
カナダ産のライウイスキー原酒を使い、ライ麦の個性を最大限に生かしたライウイスキーです。
価格帯 | 10000円以上 |
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アルコール度数 | 50% |
容量 | 700ml |
特徴 | ウルトラプレミアムライウイスキー |
原産国 | アメリカ(原酒はカナダ) |
アロマ | 3.7 |
フレーバー | 4 |
余韻 | 4 |
ウィリアム・グラント&サンズ社がローランドに持っている蒸留所(アイルサベイ)の原酒を使用した一本。
沿岸部の熟成庫で10年以上熟成させたノンピートタイプの原酒が使われています。
価格帯 | 3000~5000円 |
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アルコール度数 | 40% |
容量 | 700ml |
特徴 | 沿岸部で熟成させたアイルサベイ |
スムース&イージーだからこそソルティさとスパイシーさを感じやすいのかもしれません。
アロマ | 3.2 |
フレーバー | 3.2 |
余韻 | 3.2 |
塩っぽさとスモーキーな香り。そして柑橘系の甘いアロマ。
力強いモルトウイスキーですが、ドライフルーツの甘いやさしさ。
最後にペッパーの余韻が、広がっていきます。
まるで、海のように心の広い男のようなウイスキーです!!
価格帯 | 3000~4000円 |
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アルコール度数 | 45.8% |
容量 | 700ml |
特徴 | 海が育んだシングルモルト |
原産国 | スコットランド |
力強くしっかりとした潮感を感じる男性的なウイスキー!
特に胡椒を入れたペッパーハイボールがおすすめ!
ペッパーハイボールとカルパッチョなどの魚介類は特に合います!!
アロマ | 4.7 |
フレーバー | 4.4 |
余韻 | 4.4 |
ワシントン州シアトルを拠点に誕生したシングルモルト蒸留所「ウエストランド」。
開拓者が最後に行きついたの街であるシアトル。
そのスピリッツをウイスキーに変えたような革新的なモルトウイスキー!!
ビターチョコと香ばしいパンからバニラ、オレンジ、はちみつといったフレーバーが続く一本です。
価格帯 | 7000~9000円 |
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アルコール度数 | 46% |
容量 | 700ml |
特徴 | アメリカに誕生した革新的なシングルモルト |
原産国 | アメリカ |
バーボンのような芳醇さがあるけど全然違う。モルト・酵母・樽にこだわった全く新しい「シングルモルトモルト」だと思います。
アロマ | 4 |
フレーバー | 4.7 |
余韻 | 4.5 |
あのジョニーウォーカーでグローバルマーケティングディレクターだった人が手掛けたボトラーズウイスキー「コンパスボックス」
中でもスパイスツリーはフレンチオークとアメリカンオークを組み合わせたオーダーメイドカスクを使用した一本。
キーモルトは「ハイランドの山猫」だそうです。
価格帯 | 7000~8000円 |
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アルコール度数 | 46% |
容量 | 700ml |
特徴 | 斬新なかっこいいボトルのウイスキー |
原産国 | スコットランド |
思わずジャケ買いしたいウイスキーですが、お味もかなり美味しいです!
アロマ | 4 |
フレーバー | 4 |
余韻 | 4 |
ディアジオ社がリリースしているスコッチモルトウイスキーの生産地ごとまとめたシリーズ「クラシックモルト」シリーズの一つ!
西ハイランド代表となっています!
飲みやすいですが、味わい深くハーブのような香りにスモーキーフレーバーが楽しめるウイスキーです!!
価格帯 | 6000~7000円 |
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アルコール度数 | 43% |
容量 | 700ml |
特徴 | クラシックモルト「西ハイランド代表」 |
原産国 | スコットランド |
アロマ | 3.9 |
フレーバー | 4.1 |
余韻 | 4 |
ドライフルーツとスパイス感のあるウイスキー。
軽いスモーキーさと繊細な潮感、そしてフレッシュな味わいが特徴。
バランスがよく、飲みやすい一本です!!
価格帯 | 5000~6000円 |
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アルコール度数 | 46.3% |
容量 | 700ml |
特徴 | マル島唯一の蒸留所トバモリーのノンピートタイプ |
原産国 | スコットランド |
ピリピリとした潮感とスパイス感。そして爽快感のあるウイスキー!!
特にハイボールにするとわかりやすいかなと思います!!
アロマ | 3.8 |
フレーバー | 3.8 |
余韻 | 3.5 |
ペッパーミントの爽やかな印象に、チョコレートや焼き菓子のニュアンスが特徴。
アーモンドとクリーミーなフレーバーが同調し、『アーモンドミルク』のような味わいを楽しむことができます!!
価格帯 | 5000~6000円 |
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アルコール度数 | 40% |
容量 | 700ml |
特徴 | スコットランドで最も小さな蒸留所 |
夜の晩酌にはピッタリの一本です。
アロマ | 4.4 |
フレーバー | 4.3 |
余韻 | 4.5 |
閉鎖蒸留所初のオフィシャルボトル。
焚火のようなスモーキーフレーバーにシャインマスカットのような上品かつしっかりとした甘みが特徴。
かなり芳醇で味わいが深いです。
深く長い余韻が、心地よいひと時を味わせてくれます!
恋人たちが密会をしたヒミツの泉『キャパドニック』から名付けられた一本。
官能的で禁断のシングルモルト、味わってみてはいかがでしょうか??
価格帯 | 15000~17000円 |
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アルコール度数 | 48% |
容量 | 700ml |
特徴 | 恋人たちが密会をしたヒミツの泉が名前の由来 |
原産国 | スコットランド |
上品かつ高貴なフルーツからのスモーキーフレーバー。
バランスも良く、ストレートでぜひ飲んでもらいたいウイスキーです。
アロマ | 4.9 |
フレーバー | 4.8 |
余韻 | 5 |
イタリア初の本格モルトウイスキー。
リンゴやナシのフレッシュなフルーティさに砂糖漬けの生姜のようなスパイシーな味わいが特徴。
ハーブの清涼感やシュークリームのようなクリーミーさもあり、面白いウイスキーです!!
価格帯 | 5000~6000円 |
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アルコール度数 | 43% |
容量 | 700ml |
特徴 | イタリア唯一の本格モルトウイスキー |
原産国 | イタリア |
新しい蒸留所ですが、かなりしっかりとした味わいのウイスキーをリリースしていると思います。
結構スパイシーでモルティな味わいなので、穀物系のおつまみと合いやすいです!
アロマ | 4 |
フレーバー | 3.7 |
余韻 | 3.4 |
ラフロイグのノンエイジウイスキー!!
バーボン樽とシェリー樽の原酒が使われていて、クセの強いラフロイグの中では穏やかにまとまっている一本となっています!
価格帯 | 4000~5000円 |
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アルコール度数 | 40% |
容量 | 700ml |
特徴 | 好きか嫌いか |
原産国 | スコットランド |
ハイボールにすると特に飲みやすく、お値段的にもリーズナブル!!
ラフロイグ初心者にはおすすめの一本だと思います!
アロマ | 3.5 |
フレーバー | 3.4 |
余韻 | 4 |
キリンの富士御殿場蒸留所で造られた「シングルグレーンウイスキー」!!
この蒸留所はグレーンウイスキーへのこだわりが特に強いです。
スコッチタイプ、バーボンタイプ、カナディアンタイプの蒸留機を使い分け多彩な原酒を作っています。
カラメルのような濃厚なフレーバーに焦がした木。そして優しい舌触りが特徴。
まったりと楽しみたいシングルグレーンウイスキーです。
価格帯 | 5500~6500円 |
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アルコール度数 | 46% |
容量 | 700ml |
特徴 | キリンのシングルグレーンウイスキー |
原産国 | 日本 |
複雑で濃厚なグレーンウイスキー!!
キリンがリリースしているウイスキーの中で、この一本だけが『whiskey』と『e』の入る綴りとなっています。
また、瓶の底には富士山が!!
隠し要素の多いウイスキーです!!
アロマ | 4.4 |
フレーバー | 4.2 |
余韻 | 4 |
最後に……
最後まで読んでいただきありがとうございます。
今回のお話いかがだったでしょうか。
ウイスキーに感じるスパイス香。
なかなかわかりやすいほどスパイスを感じるものは少ないかもしれませんが、優しくほのかに香るスパイス香をウイスキーの中から探してみると面白いかもしれません!
そしてスパイス系ウイスキーはハイボールにしたときにおいしいものが多く、食事にも合いやすい傾向があります!
ぜひお食事と合わせてスパイス系ウイスキーのハイボールはいかがでしょうか。
それでは良いウイスキーライフを
また次回もよろしくお願いいたします。
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