
本日もお越しいただきありがとうございます。
ウイスキーを愛する料理人Yaffeeです。
今回のお話は
「ウイスキーの飲み方『トワイスアップ』」
について!!
ウイスキーには様々な飲み方があります。
主な飲み方だけでも……
- ストレート
- ロック
- ハイボール(ソーダ割り)
- 水割り
- お湯割り
- トワイスアップ
……
その中でも今回紹介するのは「トワイスアップ」!!
ウイスキーの主な飲み方の中で、特にわかりにくいのがトワイスアップだと思います。
トワイスアップは、常温のウイスキーと水を一対一で割った飲み方です。
アルコール度数が抑えられる分、ウイスキーのポテンシャルがわかりやすいことが特徴。
ウイスキーのブレンドを行うブレンダーや蒸留所の方が品質をチェックするためによく飲まれる飲み方です。
アルコール度数が20~30%程度となることにより、アルコールの刺激に隠れていた香りや味わいが発見しやすくなります。
作り方は、常温のウイスキーと水を同量ずつ割るだけで簡単ですが、かなり奥深い楽しみ方ができます。
なのでウイスキーの香味をより深く堪能したい方におすすめな飲み方だと思います。
今回は、そんなウイスキーのトワイスアップについて……
- 水割りとどう違うのか。
- なぜ奥深いのか。
- トワイスアップのこだわりポイントとは?
- トワイスアップにおすすめのウイスキー、水、グラスとは?
などについて解説していきます!
今回の記事でわかること……
- トワイスアップとは?
- 水割りとの違い
- トワイスアップの魅力
- トワイスアップにおすすめの銘柄
「トワイスアップ」とは?
常温のウイスキーと水を同量ずつ割った飲み方「トワイスアップ」。
英語では「Twice up」で直訳すると「2倍に割った」という意味だと思います。
トワイスアップは、ウイスキーの香味がわかりやすい飲み方といわれています。
ストレートではアルコールの刺激に隠れて感じることができなかった香りや味わいも、トワイスアップなら感じることがあります。
そのため、ウイスキーの蒸留所の方やブレンドを担当する方などが品質チェックのためにトワイスアップで飲んだりしているそうです。
トワイスアップは、ウイスキーと水を割るだけの飲み方です。
一体ウイスキーの水割りとは何が違うのでしょうか?
まずは、そこから解説していこうと思います。
トワイスアップと水割りの違い
トワイスアップと水割りは同じくウイスキーを水で割った飲み方です。
ところが、明確に違う部分が2つあります。
それは……
- トワイスアップは常温だが、水割りは基本冷えている。
- トワイスアップは同量の水で割るが、水割りはウイスキーの2~3倍ぐらいの水で割る。
基本的に、水割りは氷を入れて冷やして飲みます。ところがトワイスアップは、常温で飲まれる飲み方。
冷やすか、冷やさないかの違いは大きいです。
冷やすことで、口に入ったときの感覚として「冷え」を楽しむことができますが、「冷え」を追求すると香りは感じにくくなる傾向があります。
料理人は、温製スープの味と冷製スープの味を微妙に変えています。
それは、温度によって味や香りが変わるからです。
特に香りは、温かい方が感じやすいです。
トワイスアップは、ウイスキーの「香り」を特に重視した飲み方。
アルコールの刺激を抑えて本来の香りをわかりやすくした飲み方なので、常温が大事なポイントとなります。
対して、水割りは飲み方としての楽しみ方が重視されているので、香り+「冷え」による触覚的楽しみが大事なポイント。
重視する箇所の違いが大きいと思います。
また、水の割合の違いも大きいです。
基本トワイスアップは同量の水です。ただし水割りは、2~3倍ぐらいの水で割ります。
水割りはアルコールの刺激を特に感じにくくさせる優しい飲み方かなと思います。
個人的には、トワイスアップはウイスキーの香りを楽しむ飲み方ですが、水割りは水とウイスキーのカクテルだと思っています。
水割りはこだわり方によって味わいが大きく変わります。だれが作ったかでも味わいの違いが出るほど繊細なものです。
ただトワイスアップは常温のウイスキーと水を割るだけの飲み方なので、作り方の違いなどが出にくいです。
トワイスアップは奥深い
前記したようにトワイスアップは、常温のウイスキーと水を割っただけの飲み方です。
一体トワイスアップのどこにわざわざ飲み方として名前があるほどの奥深さがあるのでしょうか?
その理由は、ウイスキーの香りが特に楽しめるところだと思います。
トワイスアップは、ストレート同様に蒸留所ごとの違いが分かりやすいです。
中にはストレートより香りが感じやすい子ともあります。
ウイスキーはアルコール度数が40%以上もあるお酒です。
香りを感じさせる成分は、アルコールに溶けていることが多いそう。
アルコールに溶けている状態では、香りとして感じることは難しくなります。
ところが、水で割りアルコール度数を下げることでアルコールに溶けていた香りが一気に解放されます。
特にアルコール度数が46%以上のウイスキーがわかりやすいです。
ウイスキーファンはよく「アルコール度数の高い方がうまい」というけど、それって本当? 本日もお越し頂きありがとうございます。ウイスキーを愛する料理人Yaffeeです。 (@TW0GPYU3yM[…]
ただアルコール度数が46%以上だからすべてがトワイスアップにすると香りがよくなるわけではありません。
蒸留所ごと、銘柄ごとのポテンシャルに左右されます。
中には香りがただ薄まるだけのものもあります。
一つの銘柄のウイスキーをストレートとトワイスアップを比べて、飲んでみると面白いです!
ぜひ試してみてください!!
トワイスアップのこだわりポイント
トワイスアップは、同量の水とウイスキーを割った飲み方です。
シンプルなだけに、こだわりポイントがはっきりとしているかもしれません。
- グラス
- 水
- ウイスキー銘柄
トワイスアップにおすすめなグラス
トワイスアップに最適なグラスは、基本的にストレートの時にこだわりたいポイントで紹介したグラスと一緒です!
ウイスキーテイスティンググラス
日本の蒸留所などでよく使われているテイスティンググラス。
サントリーやウイスキー文化研究所もこのグラスを愛用しています。
ウイスキーの香りを感じやすく、トワイスアップにしてもほど用容量!
僕もよく使っています!
スコットランドで愛用されているグレンケアン
本場スコットランドの蒸留所で広く使われているウイスキーテイスティング用グラス。
「グレンケアン」という名前のグラスで、脚が独特なちょっとかわいい形のグラス!
口が小さくなっているのでモルトの香りを感じやすく、多くのモルトファンから愛用されています。
国際基準のテイスティンググラス
なるべくチューリップ型の香りが逃げにくいグラスを選んだ方がいいでしょう。
その方が、ウイスキーの香りが楽しみやすくなります。
もしこう言ったグラスがないけどトワイスアップを試してみたい方は、ワイングラスがおすすめです!
トワイスアップにおすすめなウイスキー
トワイスアップは、アルコール度数を下げてウイスキーの香りや味わいを楽しみやすくした飲み方です。
アルコール度数40%のウイスキーのアルコール度数を下げて楽しむのも一つですが、トワイスアップが最も楽しめるのは変化があるものだと思います。
特に僕が変化が楽しめた銘柄を厳選!ご紹介させていただこうと思います!!
トワイスアップにおすすめなウイスキー銘柄
イタリア人気No.1 のスコッチシングルモルトウイスキー!!
青リンゴやシトラス、桃といったフルーティなニュアンスに、麦芽の優しい甘みが特徴。
スムースで飲みやすく、飲み慣れていない方にもオススメの銘柄です。
ハイボールにするとよりフルーティな香りが弾けます!!
価格帯 | 3000~3500円 |
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アルコール度数 | 40% |
容量 | 700ml |
特徴 | キング・オブ・フルーティ |
個人的に最も好きなオフィシャルスタンダードのシングルモルトウイスキー!!
かなりフルーティで青リンゴフレーバーが爽やかな印象を与えてくれます!
特にカルパッチョやカプレーゼといったイタリア料理の前菜と合わせたいウイスキーです。
アロマ | 4.2 |
フレーバー | 4.1 |
余韻 | 4 |
【トワイスアップにしたときの魅力】
- ほのかに甘くなる。
- 優しい口当たりになる。
- シリアルのニュアンスが強くなる。
18年以上の熟成を重ねたグレンリベットの原酒を使用。
1stフィルと2ndフィルのアメリカンオーク樽にシェリー樽熟成の原酒も使用しているそうです。
バランスのよくリッチなキャラメル香が特徴。
豊かでエレガントな晩酌が楽しめます!
価格帯 | 7000~8000円 |
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アルコール度数 | 40% |
容量 | 700ml |
特徴 | シングルモルトの原点 |
原産国 | スコットランド |
18年物のシングルモルトの中では断トツにコスパのいい一本!!
バランスがよく、飲みやすい味わいと芳醇な奥深さのあるウイスキーです。
アロマ | 4.9 |
フレーバー | 4.5 |
余韻 | 4.7 |
【トワイスアップにしたときの魅力】
- ストレートより香りがより感じる
- オレンジ感が強くなる
- バランスが崩れない
- 口当たりがマイルド
グレンモーレンジィのオフィシャルからリリースされた「ミックスして楽しむための」ノンエイジウイスキー!
気軽にミックスして楽しんでもらうために開発された一本で、軽やかなテイストとなっています。
価格帯 | 4000~5000円 |
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アルコール度数 | 40% |
容量 | 700ml |
特徴 | ミックスして楽しむためのグレンモーレンジィ |
原産国 | スコットランド |
アロマ | 3.2 |
フレーバー | 3.6 |
余韻 | 3.4 |
【トワイスアップにしたときの魅力】
- バニラフレーバーが強くなる
- パンのようなシリアル感が出てくる
- バランスがいい
- ペアリングにも向いていそう
南極探検の英雄時代の主役の一人「アーネスト・シャクルトン」をオマージュしたブレンデッドモルトウイスキー。
ハイランドモルトを中心に、オークニーのピートを使って100年前にシャクルトンが基地に置いていった「マッキンレー」を再現した一本です。
価格帯 | 3000~4000円 |
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アルコール度数 | 40% |
容量 | 700ml |
特徴 | 南極に残された100年前のウイスキーを再現 |
原産国 | スコットランド |
後味のほのかなスモーク香が心地いいです。軽やかだけど深みのあるウイスキーです!!
アロマ | 4.6 |
フレーバー | 4.3 |
余韻 | 4.4 |
【トワイスアップにしたときの魅力】
- シリアルフレーバーが強くなる。
- やや酸味が強くなり、フレッシュな感じになる
- 甘さが感じやすくなる。
グレンフィディックの実験シリーズとしてリリースされた「ファイヤー&ケーン」
グレンフィディックとしては珍しいスモーキーなタイプの一本となっています。
また、内側を焦がしたラム樽でフィニッシュさせているため、黒糖のような甘い香りも楽しめます。
価格帯 | 6000~7000円 |
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アルコール度数 | 43% |
容量 | 700ml |
特徴 | スモーキーなグレンフィディック |
原産国 | スコットランド |
何処かBBQを連想させるウイスキーかなと思います。
アロマ | 4.3 |
フレーバー | 4.4 |
余韻 | 4.5 |
【トワイスアップにしたときの魅力】
- 甘みが強くなる。
- スモーキーフレーバーとのバランスがいい
- 余韻の長さがストレートの時とあまり変わらない。
閉鎖蒸留所初のオフィシャルボトル。
焚火のようなスモーキーフレーバーにシャインマスカットのような上品かつしっかりとした甘みが特徴。
かなり芳醇で味わいが深いです。
深く長い余韻が、心地よいひと時を味わせてくれます!
恋人たちが密会をしたヒミツの泉『キャパドニック』から名付けられた一本。
官能的で禁断のシングルモルト、味わってみてはいかがでしょうか??
価格帯 | 15000~17000円 |
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アルコール度数 | 48% |
容量 | 700ml |
特徴 | 恋人たちが密会をしたヒミツの泉が名前の由来 |
原産国 | スコットランド |
上品かつ高貴なフルーツからのスモーキーフレーバー。
バランスも良く、ストレートでぜひ飲んでもらいたいウイスキーです。
アロマ | 4.9 |
フレーバー | 4.8 |
余韻 | 5 |
【トワイスアップにしたときの魅力】
- ベリー系のフルーティさが強くなる。
- スモーキーフレーバーが感じやすくなる。
- 口当たりが優しい
- 余韻がさらに長くなる。
トワイスアップが高評価のレビューウイスキー
グレンフィディックやグランツを有するウィリアムグラント&サンズ社がリリースするシングルモルトウイスキー!
中身は、グランツなどのキーモルトにもなっている「アイルサベイ」という蒸留所の原酒だそうです。
中でもランドカスクはスモーキーなタイプの一本!スモーキーで深みがあります。
価格帯 | 3000~4000円 |
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アルコール度数 | 40% |
容量 | 700ml |
特徴 | アイルサベイのシングルモルト |
原産国 | スコットランド |
ただほかのフレーバーが少し弱いので、スモーキーさがうるさく感じるかも……。
アロマ | 3 |
フレーバー | 3 |
余韻 | 3.3 |
世界で一番売れているシングルモルト「グレンフィディック」
そのオフィシャルラインナップの中でも「実験」シリーズとなっている「エクスペリメント」の第一弾!!
2016年にリリースされた一本で、地元ビア醸造所とコラボしてできました!
IPAビールの樽で3か月追加熟成させた一本。
IPAの爽やかさが楽しめるグレンフィディックです!!
価格帯 | 6000~7000円 |
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アルコール度数 | 43% |
容量 | 700ml |
特徴 | グレンフィディックの実験シリーズ |
原産国 | スコットランド |
そしてホップの心地よくも爽やかな余韻が心地よい一杯です!!
アロマ | 4.7 |
フレーバー | 4.9 |
余韻 | 4.9 |
トワイスアップにおすすめな水
イギリスといえば硬水のイメージが強いと思いますが、スコットランドは軟水が多くウイスキーは軟水で作られていることが多いです。
そのため、ウイスキーにはどちらかというと軟水の方が合いやすい傾向があります。
ただ最終的には好み!
硬度が高すぎる水(コントレックスなど)は、ウイスキーの味わい・香りを損ねてしまいますが、中硬水ぐらいから軟水だったらウイスキーに合わせやすいです。
中硬水の水なら少しボディが強く、軟水なら優しい味わいになりやすいです!
ぜひいろいろな水を試してみてください!
最後に……
最後までお読みいただきありがとうございます。
今回のお話いかがだったでしょうか?
トワイスアップについてまとめてみましたが、作ってみたいと思える記事になったらいいなと思います。
トワイスアップは、グラス・ウイスキー・水があれば楽しめる飲み方なので、気軽に奥深く楽しんでみてください!!
それではよいウイスキーライフを!!
また次回もよろしくお願いします!!
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