「バーボン樽」とは??バーボン樽の個性がわかるおすすめのシングルモルト

現在、スコットランドをはじめウイスキーの熟成樽の主流となっているのがバーボン樽

バーボンウイスキーの熟成に使用されていた樽の事をバーボン樽と言います。

 

なぜバーボン樽が現在ウイスキーの熟成樽の主流となっているのか。

どういうフレーバーとなりやすいのか。

詳しく解説していこうと思います。

バーボン樽とは??

バーボン樽とはバーボンウイスキーを詰めていた空き樽のことを言います。

バーボン樽の特徴は、バニラ香やはちみつ、バナナのようなフレーバーが得られやすく、熟成樽自体の個性は穏やかです。

 

スコットランドをはじめ多くのウイスキーの熟成に使用されていて、特にスモーキーなタイプの原酒やライトな原酒の熟成に用いられることが多いように感じます。

バーボン樽は現在ウイスキーの熟成樽として主流となっています。

またカスクフィニッシュの前の熟成樽としても用いられることが多く、ほとんどのウイスキーでバーボン樽熟成の原酒が使用されているといっても過言ではありません。

 

なぜ主流になったのか?

バーボン樽が主流となった理由には3つの理由があると思います。

  1. リーズナブルに樽を仕入れられる
  2. シェリー樽が入手困難に
  3. 汎用性が高い

 

バーボン樽が主流となった背景には、バーボンウイスキーで新樽の使用が義務化されたことでリーズナブルになったこと、シェリー樽が入手困難となったこと、バーボン樽はバランスが良く汎用性が高い原酒が作れることが大きいでしょう。

リーズナブルに樽を仕入れることができる

 

禁酒法が明けてから、アメリカでは粗悪なウイスキーが多く流通していしまいました。

そういったウイスキーを取り締まるために、「連邦アルコール法」が制定されます。

 

連邦アルコール法では、新樽の使用が義務です。

バーボンウイスキーが作られるたびにバーボンの空き樽ができるため、リーズナブルに入手可能となりました。

そのため、多くの蒸留所がバーボン樽をメインに使うようになったわけです。

 

現在、スコッチウイスキーの9割ほどがバーボン樽で熟成されているとも言われています。

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シェリー樽が入手困難に

 

過去の記事(シェリー樽熟成のウイスキーとは??おすすめのシェリー系ウイスキー)でも書きましたが、シェリー酒を樽で輸送することは禁止されています。

もともとシェリー樽は、イギリスへシェリー酒を運搬する際に使用していたワンウェイ樽でした。

 

当時は港にシェリーの空き樽が余っていたそうで、そこにウイスキー(当時は密造酒)を隠したことがウイスキーの樽熟成のはじまりとも言われています。

 

ところが、現在シェリー酒に関する法律でシェリー酒を樽で運搬することが禁止されたため、シェリー樽が入手困難となりました。

現在ではシェリーシーズニングという方法で、蒸留所がシェリー樽を独自に入手し使用しています。

コスト面を考えて、リーズナブルなバーボン樽が主流となったのでしょう。

 

原酒の個性を生かしやすい

 

バーボン樽は、樽の個性が比較的穏やかです。

シェリー樽の場合、深みやコクが出るものの樽の主張が強く原酒とのバランスが難しい傾向があります。

バーボン樽熟成を主軸としたウイスキーの方が一般受けしやすいと言えるでしょう。

 

ライトでスムースな原酒の特性がそのまま生かされ、スモーキーなタイプの原酒ならスモーキーなクセを強調することができるのではないでしょうか。

例えば、グレングラントグレンモーレンジィの熟成樽のほとんどはバーボン樽です。

スムースでクセがなく、フルーティなフレーバーが楽しめるかと思います。

 

さらに、クセの強いことで有名なラフロイグは、バーボン樽熟成にこだわりを持っています。

 

バーボン樽熟成はバランスが良く仕上がることが多いので、カスクフィニッシュを行う際にも使いたい樽の個性ともマッチしやすいのだと思います。

カスクフィニッシュしている銘柄の多くは、バーボン樽熟成の原酒を使用しています。

バーボン樽の特徴

 

バーボン樽は、バニラ香はちみつ、バナナのようなフレーバーとなりやすく、ライトな酒質となりやすい傾向があります。

飲みやすく、原酒の個性が残りやすいことが特徴と言えるでしょう。

バーボン樽の特徴はバニラ香やはちみつ、バナナといったフレーバーが連想させられることとライトな酒質となりやすい傾向があることです。 そのため原酒の個性やカスクフィニッシュの個性が活きやすいと言えるでしょう。

 

樽の影響は何回目に使用されたか左右されることが多いですが、バーボン樽の場合「チャー」という作業による焦がし加減による影響が大きくなります。

バーボン樽の特徴「チャー」とは??

 

「チャー」とは、上の写真のように樽の内側をバーナーであぶることを言います。

樽の内側が焦げることで、樽材成分が活性化。

  • バニラ香(バニリン)
  • スパイス香(フェノール類)
  • カラメル香
  • トースト香

などがウイスキーに付与されやすいです。

チャーには1~4までグレードがあり、基本3・4あたりの強い焦がし加減のグレードがバーボン樽で使用されています。

表面がごつごつしていることからアリゲーターチャー(ヘビリーチャー)と呼ばれています。

 

バーボン樽の個性がわかるおすすめウイスキー

「バーボン樽」のウイスキーは多いですが、わざわざ「バーボン樽熟成」と書いてあるウイスキーは意外と少ないです。

 

ボトラーズのウイスキーでは「バーボン樽」だけのシングルカスクがありますが、今回はオフィシャルボトルから「バーボン樽」の特徴がわかりやすい銘柄をピックアップさせて頂きました!

 

ぜひ「バーボン樽の個性」を知りたい方は参考にしていただけたら嬉しいです。

 

グレンモーレンジィ オリジナル
4.5

本場スコットランドで最も人気のあるモルトウイスキー。

柑橘系のフルーツの香りに、なめらかで繊細な舌触り。
バニラやはちみつの甘いニュアンスも楽しめ、ほのかなスパイス感と後味のミントの爽やかさがより一層深い「香りの冒険」へと誘います。

飲み方を選ばないのも魅力の一つです!!

価格帯

3000~4000円

アルコール度数

40%

容量

700ml

特徴

「完璧すぎるウイスキー」

原産国

スコットランド

yaffee

実は、僕が一番人におすすめしているウイスキー(笑)。

スコッチウイスキーの飲みごたえがありつつ万人受けしやすいバランスのいい味わい
鴨料理とグレンモーレンジィオレンジハイボールの相性は抜群です!!

アロマ 4.7
フレーバー 4.1
余韻 4.7
Glenmorangie(グレンモーレンジィ)
¥4,888(2023/10/04 21:54:46時点 Amazon調べ-詳細)

ここがポイント
  • バーボン樽へのこだわりが強いスコッチ
  • 「デザイナーズカスク」で有名
グレンリベット 12年
3.7

世界トップクラスのシェアを誇るモルトウイスキーで、ライトで繊細な味わい。
華やかでバランスのいい飲み口。

スペイサイドの特徴がしっかり現れているシングルモルト。
シトラスや青リンゴのようなフレッシュなフルーツのフレーバーが楽しめる一本です。
「スペイサイド」を知るには、適任なシングルモルトウイスキーだと思います!!

価格帯

3000~4000円

アルコール度数

40%

容量

700ml

特徴

シングルモルトの原点

原産国

スコットランド

yaffee
フレッシュなシトラス感とバニラ香が特徴!!
ストレートでも飲みやすいですが、ハイボールも最高な一本です!!
アロマ 3.7
フレーバー 3.7
余韻 3.7

 

ここがポイント
  • バーボン樽の特徴がわかりやすい
  • バニラ香やはちみつのニュアンスがハイボールでも楽しめる

 

 

クラガンモア 12年
4.3

スコッチモルトウイスキーの聖地「スペイサイド」の代表クラシックモルトシリーズの一つが「クラガンモア」です。

昔から一般よりもウイスキーを取り扱うプロの間で特に人気の銘柄となっています。

フローラルな香りに優しいモルトの甘み。
そして余韻のほのかなスモーク。
バランス感抜群の一本です。

価格帯

3000~4000円

アルコール度数

40%

容量

700ml

特徴

スペイサイド代表クラシックモルト

原産国

スコットランド

yaffee

かなりバランスがいい一本。

ストレートもうまいですが、ハイボールにしても爽やかな印象を楽しめます!

アロマ 4.2
フレーバー 4.2
余韻4.4

ここがポイント
  • はちみつ系の甘いフレーバーが楽しめるスコッチ
  • 原酒の奥深さにバーボン樽の特徴が良くマッチしている

 

クライゲラキ 13年
4.4

デュワーズの主要原酒の一つ「クライゲラキ/クライゲラヒ」

オイルヒーティングという特殊な麦芽乾燥方法を採用。
要は油を燃やした熱で麦芽を乾燥させる方法です!!
この方法により、程よく硫黄香が残るそう。

他にも屋外ワームタブ冷却器を採用。
複雑でヘビータイプのモルトウイスキーを造っています。

価格帯

4000~5000円

アルコール度数

46%

容量

700ml

特徴

デュワーズの重要モルトの一つ

原産国

スコットランド

yaffee

かなり特殊なスペイサイドモルト!!

華やかさはあるけど、濃厚で複雑。
硫黄系フレーバーがバランスよく入っているので、かなり奥深さを感じます。

アロマ 4.2
フレーバー 4.5
余韻 4.5

ここがポイント
  • はちみつとバニラのフレーバーとナッツのような印象が心地よい
  • 個性的な製法の特徴がバーボン樽により活かされている

 

 

キルホーマン マキヤーベイ
4

アイラ島にできた比較的新しい蒸留所のシングルモルト!!

スモーキーかつ爽やかなフルーティさのある味わいが特徴。

個人的には、爽快感のあるアイラモルト!!
ストレートでもこの爽快感が美味いウイスキーですが、ハイボールにするとより爽快感が弾けます!!

飲むと明るくなれるようなアイラモルト!
ハッピーな一日の終わりにぜひ!!

価格帯

4500~5500円

アルコール度数

46%

容量

700%

特徴

爽快感のあるアイラモルト

原産国

スコットランド

yaffee
アイラモルトの中でかなりフレッシュなフルーティさが楽しめるウイスキー!!
どちらかというとライトでやや穏やか目なスモーキーフレーバーが心地よい余韻を与えてくれます!!
アロマ 3.7
フレーバー 4.3
余韻 4

ここがポイント
  • 短期熟成のため、樽のニュアンスは少なめ
  • 程よいスモーキーさとバニラ香は楽しめる一本

 

 

ラフロイグ 10年
4.5

「LOVE or HATE  好きか、嫌いか」

好みがはっきりと分かれる、最強にクセの強いシングルモルト。
正露丸のような癖になるスモーキーなクセがあり、その奥にいるバナナ系な甘みがファンを虜にする一本。

スモーキーなアイラモルトの中では、肉系のおつまみと合いやすい一本です!!
特に炙りベーコンがオススメ!!

価格帯

3000~4000円

アルコール度数

40%

容量

700ml

特徴

英国王室御用達のクセの強いシングルモルト

原産国

スコットランド

yaffee

アイラ最強のクセのあるウイスキー!!

好きか嫌いかはっきりと分かれるウイスキーですが、ハマってしまうと抜け出せません。。

アロマ 4.5
フレーバー 4.5
余韻 4.5
ここがポイント
  • いち早くバーボン樽に注目した蒸留所の定番ボトル
  • 原酒由来の強烈なクセとバーボン樽のバナナのようなフレーバーが楽しめる

 

グレングラント 18年
4.8

『シンプルであること』をモットーに掲げるグレングラント蒸留所。
その18年物のシングルモルトは、バーボン樽熟成のみを使用した熟成感とライトテイストが一体となった一本。

スペイサイドらしい華やかなフローラル感にアーモンドと熟したリンゴ。
キャラメルとはちみつの甘みにバニラとナッツの芳醇なアフターフレーバー。

世界中から評価されているウイスキーです。

価格帯

15000~17000円

アルコール度数

43%

容量

700ml

特徴

イタリアNo.1 のスコッチ『グレングラント』の18年物

原産国

スコットランド

yaffee

「秀逸」の一言に尽きるウイスキー!!

熟成からくるまろやかさがありつつライト。
バランスがよくまとまっていて、余韻も長く心地よいです。

アロマ 4.8
フレーバー 4.9
余韻 4.7
グレングラント
¥18,844(2023/10/04 12:50:47時点 Amazon調べ-詳細)
ここがポイント
  • 18年熟成で主にバーボン樽を使用した一本
  • スムースさとバニラ香、フルーティさ、熟成感のバランスがいい

 

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