本日もお越し頂きありがとうございます。
どちらかといえばバーボン樽のスコッチの方が好きなウイスキーを愛する料理人Yaffeeです。 (@TW0GPYU3yMS7N3o)
今回のお話は、
「バーボン樽のシングルモルト」
について!!
実は私、バーボン樽のウイスキーがすごく好き。
なぜかというと、
まずライトで華やかな、バニラやはちみつが何とも言えない甘いフレーバーを感じさせるのものが多いからです。
さらに蒸留所の個性もわかりやすい・そして何より安いウイスキーが多いことがバーボン樽の魅力ではないかなと思います。
もともとスコッチは、「シェリー樽」から熟成させることが始まったといわれています。
yaffeeウイスキーが好きになると、時々めっちゃシェリーなウイスキーが飲みたくなる時ありますよね~ 本日もお越し頂きありがとうございます。シェリー樽熟成の濃厚なウイスキーは定期的に飲みたく[…]
ところが今現在スコッチをはじめアイリッシュ・ジャパニーズ・ニューワールドでもウイスキーは「バーボン樽」が主流。
90%以上はバーボン樽が使われているだそうです。
今回はそんなバーボン樽について深く見ながら、バーボン樽の特徴がわかりやすいウイスキーをご紹介していこうと思います!!
バーボン樽とは??
バーボン樽とは、もともとバーボンを詰めていた樽のこと。
スコッチやアイリッシュウイスキーなどは、基本樽からの成分が出やすい「新樽」は使用するケースは少ないです。
何か別のお酒が入っていた樽で熟成させることがほとんど。
その中でも今現在の主流は「バーボン樽」
バーボンの熟成に使用していた樽が、スコッチやアイリッシュなどの熟成に使われます。
もともとシェリー樽が主流だったといわれているスコッチでなぜバーボン樽が主流となったのか。
その理由から探っていこうと思います。
なぜバーボン樽が主流になったのか?
バーボン樽が主流となった理由には2つの理由があると思います。
- バーボンの製法に「新樽の使用」が義務化されたこと
- シェリー樽の価格高騰
バーボンの製法に「新樽の使用」が義務化されたこと
禁酒法が明けてから、アメリカでは粗悪なウイスキーが多く流通していしまったそう。
そういったウイスキーをとりしまるために、「連邦アルコール法」が制定されました。
その「連邦アルコール法」では、「新樽の使用」が義務となっています。
結果、バーボンは作れば作るほど新樽と作らなくてはいけなくなってしまいました。
そしてバーボンの熟成に使っていた樽が余るようになってしまいました。
そのため、バーボンの空き樽は比較的、安く入手可能に。
多くの蒸留所がバーボン樽をメインに使うようになりました。
そして今ではスコッチの約90%以上がバーボン樽熟成だと言われています。
シェリー樽の価格高騰
シェリー樽の時の記事でも書きましたが、今シェリー酒を樽で輸送することが禁止となりました。
もともとシェリー樽のコストは高かったそうですが、
ウイスキーにとっては「シェリーを樽で輸送することの禁止」はよりシェリー樽の価格を高騰させる結果となりました。
今シェリー樽は、スペインのボテガ(醸造所であり、熟成庫)でウイスキーメーカーが用意・または依頼した樽にシェリー酒を詰めて「シーズニング」という方法でシェリー樽を作っています。
そして今現在、シェリー樽熟成のウイスキー自体の価格も高騰中。。
そのため、安価に手に入る「バーボン樽」がより主流となっていったのだと思います。
バーボン樽の特徴
バーボン樽は、バニラ香やはちみつ、バナナのようなフレーバーとなりやすい傾向があります。
特にバーボン樽は、シェリー樽ほど濃厚な樽のニュアンスというよりライトな印象が強いです。
飲みやすく、蒸留所の個性も残りやすいのがバーボン樽の特徴。
バーボン樽ももちろんもともと入っていたバーボンも大きく左右しますが、それよりも「チャー」という作業がバーボン樽の大きな特徴となっています。
バーボン樽の特徴「チャー」とは??
「チャー」とは上の写真のように樽をバーナーであぶること。
こうすることで樽の内側が焦げ、樽材成分が活性化。
「バニラ香(バニリン)」や「スパイス香(フェノール類)」、「カラメル香」、「トースト香」などが生まれるといわれています。
「フェノール」と聞いて、「スモーク」と思ったウイスキーオタクの方へ。
ウイスキーのスモーク香を図る数値として「フェノール値」を基準となることが多く、ウイスキーラバーにとって「フェノール」と聞くと「スモーク」と思いがちだと思います。
ただ「フェノール類」は「スモーク香」だけではありません。
「フェノール」の中にも様々な種類があります。
そしてこのチャーにはグレードがあります。
1~4まであって、バーボンでは基本3・4あたりの強いグレードが使われています。
このような樽は、表面がごつごつしていることから「アリゲーターチャー(ヘビリーチャー)」と呼ばれています。
バーボン樽の個性がわかるおすすめウイスキー
「バーボン樽」のウイスキーは、かなり多い!!
ですが、わざわざ「バーボン樽熟成」と書いてあるウイスキーは意外と少ないです。
ボトラーズのウイスキーを見ていくと「バーボン樽」だけのシングルカスクなど出会うことは多いと思いますが、
今回はオフィシャルボトルから「バーボン樽」の特徴がわかりやすい銘柄をピックアップさせて頂きました!
ぜひ「バーボン樽の個性」を知りたい方。試してみてはいかがでしょうか??
バーボン樽の味わい深さがわかりやすい一本ならコレ!!
本場スコットランドで最も人気のあるモルトウイスキー。
柑橘系のフルーツの香りに、なめらかで繊細な舌触り。
バニラやはちみつの甘いニュアンスも楽しめ、ほのかなスパイス感と後味のミントの爽やかさがより一層深い「香りの冒険」へと誘います。
飲み方を選ばないのも魅力の一つです!!
価格帯 | 3000~4000円 |
---|---|
アルコール度数 | 40% |
容量 | 700ml |
特徴 | 「完璧すぎるウイスキー」 |
原産国 | スコットランド |
実は、僕が一番人におすすめしているウイスキー(笑)。
スコッチウイスキーの飲みごたえがありつつ万人受けしやすいバランスのいい味わい。
鴨料理とグレンモーレンジィオレンジハイボールの相性は抜群です!!
アロマ | 4.7 |
フレーバー | 4.1 |
余韻 | 4.7 |
厳選したオーク材を24か月天日乾燥させ、樽に加工。そして「ジャックダニエル」を詰めて熟成させてから「グレンモーレンジィ」で使用されているそう。ん!?ジャックダニエルは「バーボン」じゃなくて「テネシー」じゃないの?と思った方こちらの記事をご覧ください。
バーボン樽の特徴がわかりやすい一本ならコレ!!
世界トップクラスのシェアを誇るモルトウイスキーで、ライトで繊細な味わい。
華やかでバランスのいい飲み口。
スペイサイドの特徴がしっかり現れているシングルモルト。
シトラスや青リンゴのようなフレッシュなフルーツのフレーバーが楽しめる一本です。
「スペイサイド」を知るには、適任なシングルモルトウイスキーだと思います!!
価格帯 | 3000~4000円 |
---|---|
アルコール度数 | 40% |
容量 | 700ml |
特徴 | シングルモルトの原点 |
原産国 | スコットランド |
ストレートでも飲みやすいですが、ハイボールも最高な一本です!!
アロマ | 3.7 |
フレーバー | 3.7 |
余韻 | 3.7 |
特にバニラ香とはちみつ感は感じやすい銘柄ではないでしょうか??
複雑ながらバーボン樽の特徴もしっかりと現れている一本ならコレ!!
スコッチモルトウイスキーの聖地「スペイサイド」の代表クラシックモルトシリーズの一つが「クラガンモア」です。
昔から一般よりもウイスキーを取り扱うプロの間で特に人気の銘柄となっています。
フローラルな香りに優しいモルトの甘み。
そして余韻のほのかなスモーク。
バランス感抜群の一本です。
価格帯 | 3000~4000円 |
---|---|
アルコール度数 | 40% |
容量 | 700ml |
特徴 | スペイサイド代表クラシックモルト |
原産国 | スコットランド |
かなりバランスがいい一本。
ストレートもうまいですが、ハイボールにしても爽やかな印象を楽しめます!
アロマ | 4.2 |
フレーバー | 4.2 |
余韻 | 4.4 |
スペイサイドらしさもありつつ、一匹狼のように異彩なを放つモルトを作っている蒸留所。
このクラガンモアもまたバーボン樽の特徴がわかりやすい銘柄だと思います。
蒸留所の個性とバーボン樽のバランスが楽しめるおすすめはコレ!!
デュワーズの主要原酒の一つ「クライゲラキ/クライゲラヒ」
オイルヒーティングという特殊な麦芽乾燥方法を採用。
要は油を燃やした熱で麦芽を乾燥させる方法です!!
この方法により、程よく硫黄香が残るそう。
他にも屋外ワームタブ冷却器を採用。
複雑でヘビータイプのモルトウイスキーを造っています。
価格帯 | 4000~5000円 |
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アルコール度数 | 46% |
容量 | 700ml |
特徴 | デュワーズの重要モルトの一つ |
原産国 | スコットランド |
かなり特殊なスペイサイドモルト!!
華やかさはあるけど、濃厚で複雑。
硫黄系フレーバーがバランスよく入っているので、かなり奥深さを感じます。
アロマ | 4.2 |
フレーバー | 4.5 |
余韻 | 4.5 |
個性的な製法と独創的な味わいのウイスキーですが、バーボン樽の個性がわかりやすい銘柄でもあります。バーボン樽由来の甘い香りは残せつつ、原酒由来の個性もしっかりと感じるウイスキーです。
フレッシュな味わいと豊かな甘い香りが楽しめるおすすめはコレ!!
アイラ島にできた比較的新しい蒸留所のシングルモルト!!
スモーキーかつ爽やかなフルーティさのある味わいが特徴。
個人的には、爽快感のあるアイラモルト!!
ストレートでもこの爽快感が美味いウイスキーですが、ハイボールにするとより爽快感が弾けます!!
飲むと明るくなれるようなアイラモルト!
ハッピーな一日の終わりにぜひ!!
価格帯 | 4500~5500円 |
---|---|
アルコール度数 | 46% |
容量 | 700% |
特徴 | 爽快感のあるアイラモルト |
原産国 | スコットランド |
どちらかというとライトでやや穏やか目なスモーキーフレーバーが心地よい余韻を与えてくれます!!
アロマ | 3.7 |
フレーバー | 4.3 |
余韻 | 4 |
その「スモーキー」さと「ライトなフレッシュフルーツ」から「はちみつ」や「バニラ」といった印象を感じやすい銘柄となっています。
スモーキーでバーボン樽ウイスキーといえば、コレ!!
「LOVE or HATE 好きか、嫌いか」
好みがはっきりと分かれる、最強にクセの強いシングルモルト。
正露丸のような癖になるスモーキーなクセがあり、その奥にいるバナナ系な甘みがファンを虜にする一本。
スモーキーなアイラモルトの中では、肉系のおつまみと合いやすい一本です!!
特に炙りベーコンがオススメ!!
価格帯 | 3000~4000円 |
---|---|
アルコール度数 | 40% |
容量 | 700ml |
特徴 | 英国王室御用達のクセの強いシングルモルト |
原産国 | スコットランド |
アイラ最強のクセのあるウイスキー!!
好きか嫌いかはっきりと分かれるウイスキーですが、ハマってしまうと抜け出せません。。
アロマ | 4.5 |
フレーバー | 4.5 |
余韻 | 4.5 |
強烈な癖の中にバナナのようなフレーバーが感じられると思います。
18年以上のプレミアムなバーボン樽ウイスキーならコレ!!
『シンプルであること』をモットーに掲げるグレングラント蒸留所。
その18年物のシングルモルトは、バーボン樽熟成のみを使用した熟成感とライトテイストが一体となった一本。
スペイサイドらしい華やかなフローラル感にアーモンドと熟したリンゴ。
キャラメルとはちみつの甘みにバニラとナッツの芳醇なアフターフレーバー。
世界中から評価されているウイスキーです。
価格帯 | 15000~17000円 |
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アルコール度数 | 43% |
容量 | 700ml |
特徴 | イタリアNo.1 のスコッチ『グレングラント』の18年物 |
原産国 | スコットランド |
「秀逸」の一言に尽きるウイスキー!!
熟成からくるまろやかさがありつつライト。
バランスがよくまとまっていて、余韻も長く心地よいです。
アロマ | 4.8 |
フレーバー | 4.9 |
余韻 | 4.7 |
グレングラントといえば「バーボン樽」にこだわる蒸留所の一つ。
ですが、最近のリリースはバーボン樽にシェリー樽を少し入れています。
ただグレングラントの18年物は、バーボン樽のみ!バーボン樽で「18年」熟成をさせたらどうなるのか……
試してみたい方、ぜひのんでみてください
最後に……
最後までお読みいただきありがとうございます。
今回のお話いかがだったでしょうか??
この記事を書こうと思ってGoogle 検索をしたら、まったく記事がありませんでした。
そこで自分なりの「バーボン樽」について、まとめおすすめのウイスキーを書いてみました!!
皆様の参考になっていただけたら嬉しいです!!
それでは良いウイスキーライフを!!
また次回もよろしくお願いします!!
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