イタリアでNo.1のスコッチモルトウイスキー グレングラント Glen Grant蒸留所

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ウイスキーの魅力を配信したい料理人ウイスキーブロガーです。

ウイスキーが好きすぎるあまり「ウイスキー文化研究所認定ウイスキープロフェッショナル」を取得
2021年に開催されたTWSC(東京ウイスキー&スピリッツコンペティション)の審査員を務めさせて頂きました。

当ブログで料理人目線のウイスキーの魅力をお伝えしていこうと思います!

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今回のテーマは「グレングラント蒸留所」について!!

 

グレングラントは、イタリアで一番売れているスコッチシングルモルト!

青リンゴのような爽やかなフレーバーと優しいシリアルの甘み。そしてライトな味わいが特徴

グレングラント 10年  (出典:楽天)
グレングラント 10年  (出典:楽天)

バランスがよく、初心者でも親しみやすいシングルモルトウイスキーです。

 

今回はグレングラントについて特徴やストーリー、ラインナップをご紹介していこうと思います!!

 

グレングラント Glen Grant 蒸留所について

グレングラント蒸留所は、”スコッチウイスキーの聖地”『スペイサイド』にある蒸留所。

スペイサイドの中でもローゼス地区にあり、この地区を代表する銘柄の一つとなっています

グレングラントの名は、ウイスキー蒸留所の中ではかなり独特

 

なぜかというと人の名前が由来の蒸留所だからです。

大雑把にグレングラントを訳すと「グラントさんの谷」という意味。

 

ほとんどの蒸留所名は、その土地の名前や地名にちなんだものが多いです。

ところが、グレングラントは創業者であるグラント兄弟からその名がつけられました。

 

スコッチの蒸留所の中では、初めて人の名前が付けられた蒸留所だそう。

今でも人の名前が使われている蒸留所はあまりないです。

 

現在、カンパリ社がこの蒸留所を所有。

日本では、人気バーボン『ワイルドターキー』と同じく、CT Spirits Japan(株)が輸入・販売を行っています。

 

グレングラントGlen Grantのストーリー

 

グレングラントのストーリーには、創業者グラント兄弟と兄の息子メジャー・グラントによって
今の世界的ブレンドの地位を確立していきました!!

 

グレングラントGlen Grantを築き上げた人物

 

グレングラントは1840年ジェームズとジョンのグラント兄弟が創設しました

 

弟ジョン・グラントは穀物商の傍らアベラワー蒸留所(当時密造酒だった時)で蒸留技術を学び、
ウイスキー造りのエキスパート。

そして兄ジェームズ・グラントは法律家・政治家として活躍していました。

 

中でも兄ジェームズは、スペイサイドに鉄道を敷いた功績が認められ、貴族になっています。

yaffee

後にこの鉄道を使ってグレングラントは世界に向けてシングルモルトを販売しました。

ここからグレングラントは
『シングルモルトをスコットランド以外で初めて発売した蒸留所』
といわれています。

 

グレングラント蒸留所の立ち上げ時、兄ジェームズは事務・行政部門 弟ジョンは製造担当だったそう。

この2人の専門的な知識が、今日のグレングラントの礎を築いていきました。

 

ただ、最もグレングラントに革新をもたらしたのは、2代目で兄シェームズの息子
シェームズ・(ザ・メジャー)・グラント!!

 

メジャー・グラント

メジャー・グラントは釣りや世界旅行、ハンティングとが大好きな典型的なカントリージェントルマン

常にツイードスーツに身を包み、立派なセイウチ髭をたくわえていたのだとか。

一説によると、スコットランドで初めて車を所有した人物だそう。

ロールスロイスを乗り回していたそうです。

 

 

その姿から周囲から「大佐(The Major:ザ・メジャー)」といわれていたそうです。

彼は食事に誘った客を、食後に領地内の峡谷に案内。

岩陰に隠れた金庫からグレングラントとグラスを取り出し、みなにウイスキーをふるまったのだとか。

客がチェイサーが欲しいといったら仕込み水にもなっている近くの小川から自分のグラスに汲ませて飲ませたという話があります。

yaffee
よっぽど自分の父の作ったウイスキー、
そしてそのウイスキーが生まれる仕込み水に誇りを持っていたんでしょうね!

 

メジャー・グラントは自由奔放に人生を謳歌し、結婚と離婚を繰り返ていたそうです。

メジャー・グラントが2代目となるときにはずっと遊び歩いていた彼に不安の声はあったでしょう。

しかし!!

メジャー・グラントは単なる放蕩息子ではありませんでした。

 

自由奔放な生き方が自由な発想を生み、人々を魅了!

グレングラントの「今」を築き上げます

 

メジャー・グラントは大きく3つの改革を行いました。

  1. グレングラントの特徴であるライトでクリアな味わいを生み出した。
  2. スコッチ史上初、蒸留所に電気を導入!!
  3. 作るだけの蒸留所から「魅せる蒸留所」へ

 

 

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グレングラントの特徴であるライトでクリアな味わいを生み出した。

S8z11, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons

 

スチルの形を独自のストゥーパ型という形に変え、 すべてのスチルにピュアリファイヤー(精留器)を取り付けました

これにより、かなりライトで親しみやすいウイスキーを作り上げたのです!!

 

当時はスペイサイドというジャンルはなく、
ピーティーでヘビーなハイランドタイプのウイスキーを作るところが多かったそう。

 

メジャー・グラントは世界的に見たら、ライトなウイスキーが求められていると考えたそう。

そしてピートの効いたスモーキーでヘビーなウイスキーが求められていないことを世界を遊び歩いた経験から学んだといわれています。

 

軽く、エステリーですっきりしたウイスキーが大ヒット!!

 

またこの時にまだスコットランドでは珍しかったポットスチルの間接加熱もいち早く採用しています

スコッチ史上初、蒸留所に電気を導入!!

 

とりあえず新しいことを試すのが好きだったメジャー・グラントらしい改革。

1880年代後半にスコットランドとアイルランドの全てのウイスキー蒸溜所を訪問したアルフレッド・バーナードは、グレン・グラント蒸溜所を訪問した時に「14馬力と24馬力の2台の蒸気エンジンがあり、ダイナモ(発電機)を回して得られる電気を蒸溜所内とオーナーであるMajor Grant(グラント大佐)の邸宅の照明に使っている。北スコットランドの製造業で初めてのことである」と記している。
(引用:稲富博士のスコッチノートより)

 

これにより製品の安定性が増し、効率も改善されたそうです。

 

作るだけの蒸留所から「魅せる蒸留所」へ

 

メジャー・グラントはガーデニングの趣味もあったそう。

蒸留所の背後にヴィクトリアガーデンを作りました!!

 

ただそれが今まで造るだけだった蒸留所が、人に見せる蒸留所・人を招く蒸留所としても有名になっていきます。

 

 

 

このようなメジャー・グラントがもたらした数々の改革がグレングラントの今を作っています。

1931年に亡くなったメジャー・グラント。

彼がなくなった後には、「世界で最も有名なスコッチ蒸留所」の一つとなったグレングラントが残りました。

この功績をたたえて、グレングラントのオフィシャルスタンダード年数表記ナシ「ザ・メジャー・リザーブ」と名付けています。

yaffee

本当に残念なことに現在、「グレングラント ザ・メジャー・リザーブ」は終売となってしまったそう。。。。

また復活しないか切に願っています。
まだまだネットでは入手可能なようです。

 

ちなみにメジャー・グラントにまつわるストーリーがすぐ近くの蒸留所『グレンロセス』にもあります。

ぜひこちらの記事も合わせてお楽しみください!!

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その後のグレングラント

 

1898年、好調だったグレングラントは、お隣に「グレングラント No.2」という第2工場を建設します。

しかしウイスキー不況の影響で「グレングラント No.2」は1901年に閉鎖となってしまいます。

 

再開されたのは1965年。

再開と同時期に「グレングラント No.2」は「キャパドニック」と名付けられました

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そしてグレングラントは、グレンリベットと合併。

社名が「グレンリベット&グレングラント ディスティラリー」となります。

 

2001年にペルノリカール社がグレンリベットを買収。

2006年にイタリアのリキュール大手カンパリ社がグレングラント蒸留所を買収。

 

現在グレングラントはカンパリ社がスコットランドに所有する唯一の蒸留所となっています。

イタリアNo.1となった経緯

 

これには二つの経緯があります。

 

一つ目が先代ジェームズ・グラントが作った鉄道!!

 

この鉄道によってスコットランド以外で初のシングルモルトをリリースされました。

 

これが見事イタリアでヒット!!

ここからイタリアNo.1シングルモルトとなったというものです。

 

 

もう一つがたまたま説。

たまたま蒸留所に訪れたイタリア人が「グラングラント5年」を数ケース購入します。

そしてその人が母国イタリアで販売。

これがきっかけでイタリアでのシェアを伸ばしていったそうです。

 

僕は両方が重なってイタリアNo.1 となったのだと思います。

イタリアからグレングラント蒸留所に来た人も、
世界的にリリースされたグレングラントの味をどこかで飲んでいたと思います。

 

yaffee
だからこそ「グレングラント5年」を大量に買い、イタリアで売ろうと思ったのかもしれないですね。

今でもイタリアの中で「グレングラント5年」が一番のシェアとなっています。

 

日本だと「グレングラント5年」はなかなか手に入らないです。

イタリア優先販売だそう。。。

ちなみに熟成年数表記のない「ザ・メジャー・グラント」は7年熟成の原酒が多いそうです。

 

グレングラント GlenGrant  のこだわりの作り方

 

グレングラントの製法には2つのポイントがあります!!

  1. 製品よりも色の濃い仕込み水!
  2. ライトな酒質を作る独特な形のスチルと精留器

製品よりも色の濃い仕込み水!

 

グレングラントの仕込み水「グレングラント川」はピート層を通って湧き出るピート色の強い焦げ茶色の水

まるでコーヒーのような色をしているそうです。

出来上がるウイスキーにもピートの香りがごくわずかに残るといわれています。

 

yaffee

ピートのニュアンスを感じやすい人には、少し感じるかもしれませんね。

ちなみにこの仕込み水は グレングラントの製品より色が濃いそうです。

 

 

ライトな酒質を作る独特な形のスチルと精留器

 

メジャー・グラントの改革の一つであるユニークな形のポットスチル

そしてすべてのポットスチルに精留器が取り付けられていることがグレングラントの特徴です。

 

ポットスチルの形状や精留器は『還流』という現象を生みやすい構造になっています。

『還流』とは??

蒸留中に、ポットスチル内で気体となったアルコールなどの成分が再び液体となり戻っていく現象のこと
還流が起きやすいほど酒質は磨かれ、ライトでクリアな味わいとなっていく傾向があります。

 

 蒸留所のモットーは 、
「飾らないこと(simplicity )」

様々なこだわりを持っているグレングラント蒸留所。

その根本にあるのは、「飾らないこと」「シンプルであること」だそうです。

 

これはメジャー・グラントが2代目就任から100年以上も続くグレングラントのモットーだそう。

 

yaffee
世界中を飛び回り、
・美しいもの
・画期的なもの
・そして醜いもの
など様々なものを見てきたメジャー・グラント。
だからこそ『シンプルであることが一番』という考えに至ったのかもしれませんね。

グレングラント GlenGrant  のラインナップ

グレングラント アルボラリス
4.6

グレングラント蒸留所の180周年に発表されたノンエイジの新定番!!

ラテン語で「木漏れ日」という意味を持つアルボラリスは、グレングラント蒸留所のヴィクトリアンガーデンに差し込む木漏れ日からインスピレーションを頂いてできたウイスキーだそうです。

バーボン樽熟成の原酒ととシェリー樽熟成の原酒が使われています。
バランスがよく、フルーティでフローラルな特徴。
とても香り立ちのいいウイスキーです!!

価格帯

2000~3000円

アルコール度数

40%

容量

700ml

特徴

イタリアシェアNo.1のシングルモルト

原産国

スコットランド

yaffee

香り、最初の味わいは、2000円台のウイスキーの中では断トツ!!

お世辞抜きに美味しいウイスキーです!!

アロマ 5
フレーバー 4.7
余韻 4

 

グレングラント 10年
4.1

イタリア人気No.1 のスコッチシングルモルトウイスキー!!

青リンゴやシトラス、桃といったフルーティなニュアンスに、麦芽の優しい甘みが特徴。

スムースで飲みやすく、飲み慣れていない方にもオススメの銘柄です。

ハイボールにするとよりフルーティな香りが弾けます!!

価格帯

3000~3500円

アルコール度数

40%

容量

700ml

特徴

キング・オブ・フルーティ

yaffee

個人的に最も好きなオフィシャルスタンダードのシングルモルトウイスキー!!

かなりフルーティで青リンゴフレーバーが爽やかな印象を与えてくれます!
特にカルパッチョやカプレーゼといったイタリア料理の前菜と合わせたいウイスキーです。

アロマ 4.2
フレーバー 4.1
余韻 4

 

グレングラント 12年
4.5

青リンゴやバニラ、はちみつのような香りに、白い花を連想させるフローラル感。
クリア&ライトで、焼き立てパンのような麦芽の優しい味わいが特徴。

「飾らないこと」をモットーとした、研ぎ澄まされたウイスキーです。

価格帯

5000~6000円

アルコール度数

43%

容量

700ml

特徴

キング・オブ・フルーティ

yaffee

個人的に12年物で最も好きなウイスキー!!

かなりフルーティで優しい甘みが特徴で、ハイボールなら弾ける爽やかさ
ストレートならバランスのいい味わいが楽しめます!!

アロマ 4.6
フレーバー 4.6
余韻 4.3

 

 

グレングラント 18年
4.8

『シンプルであること』をモットーに掲げるグレングラント蒸留所。
その18年物のシングルモルトは、バーボン樽熟成のみを使用した熟成感とライトテイストが一体となった一本。

スペイサイドらしい華やかなフローラル感にアーモンドと熟したリンゴ。
キャラメルとはちみつの甘みにバニラとナッツの芳醇なアフターフレーバー。

世界中から評価されているウイスキーです。

価格帯

15000~17000円

アルコール度数

43%

容量

700ml

特徴

イタリアNo.1 のスコッチ『グレングラント』の18年物

原産国

スコットランド

yaffee

「秀逸」の一言に尽きるウイスキー!!

熟成からくるまろやかさがありつつライト。
バランスがよくまとまっていて、余韻も長く心地よいです。

 

 

グレングラント GlenGrant 蒸留所データ

創業1840年
創業者ジェームズ&ジョン・グラント兄弟
オーナー会社カンパリ社
仕込み水キャパドニックヒルの泉から流れるグレングラント川
年間生産能力(100%アルコール換算)約240万ℓ
麦芽ノンピート麦芽
発酵槽オレゴンパイン製10基 
ポットスチル初留釜2基、再留釜2基
生産区分スコットランド
スペイサイド
ローゼス

グレングラントは、ストレートで楽しむことが一番好きです。

ただグレングラントのトワイスアップ(ウイスキー:常温の水=1:1で割る飲み方)を
ワイングラスで楽しむ飲み方が一番料理に合わせやすいと思います。

 

ワイングラスだとウイスキーテイスティンググラスより口が広いので、香りが広がりやすいです!

よかったら試してみてください!

 

それでは良いウイスキーライフを

また次回もよろしくお願いします!!

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