「インディペンデントボトラー」「ボトラーズ」とは?マニアックにウイスキーを楽しみたい方へおすすめのマニア向けウイスキー!!

本日もお越し頂きありがとうございます。

いつかは自分のプライベートボトルを作ってみたいと思っているウイスキーを愛する料理人Yaffeeです。

ウイスキーの魅力を配信したい料理人ウイスキーブロガーです。

ウイスキーが好きすぎるあまり「ウイスキー文化研究所認定ウイスキープロフェッショナル」を取得
2021年に開催されたTWSC(東京ウイスキー&スピリッツコンペティション)の審査員を務めさせて頂きました。

当ブログで料理人目線のウイスキーの魅力をお伝えしていこうと思います!

本日のテーマは「インディペンデントボトラー、ボトラーズ」について!!

シングルモルトウイスキーの製品には、大きく2つのタイプがあります。

ウイスキーのボトル、2つのタイプとは……

蒸留所がリリースしている「オフィシャルボトル」

瓶詰業者がリリースしている「インディペンデントボトラー」「ボトラーズ」のボトル

ウイスキー蒸留所がリリースしている「オフィシャルボトル」とは、いわばウイスキーを造った蒸留所が『求める味』

蒸留所の原酒をブレンド、各蒸留所のブレンダーが「どういう味にしたいか」「どう感じてもらいたいか」を表現したウイスキーだと思います。

それでは、「インディペンデントボトラー」「ボトラーズ」とは、いったい何なのか?どういったウイスキーなのか?

疑問を持つと思います。

「インディペンデントボトラー」「ボトラーズ」は、マニアックなウイスキーの入り口

ウイスキー初心者にとっては、かなり難しいです。

またウイスキー好きにとっても、なかなかに手が出しにくいところ。

ただし「インディペンデントボトラー」や「ボトラーズ」を知ってみると、ウイスキーの新しい発見や今までにない楽しみ方ができるかなと思います。

そこで今回、「インディペンデントボトラー」「ボトラーズ」について僕なりになるべくわかりやすく解説いたします。

「ウイスキーの新しい扉」開いてみてはいかがでしょうか??

「インディペンデントボトラー」「ボトラーズ」とは?

蒸留所から買った樽詰めのウイスキーを「自分たちならこのタイミングがうまい!」とか「この樽にしたらうまい!」など別会社、または個人が蒸留所の求める形とは違う形で販売するウイスキーのこと。

ただそう説明されてもよくわからないと思います。

そこで、僕が「インディペンデントボトラー」「ボトラーズ」を紹介するときによく使うたとえがあります。

それは「無印良品」!!

「無印良品」の商品には、どこかで見たような蛍光ペンやボールペンなどがありますよね?

要は他社製品を自社ブランドで販売する業者のことです。

「インディペンデントボトラー」「ボトラーズ」の歴史

蒸留所で造られたウイスキーを樽買い、自身で瓶詰をして独自のラベルで販売する「インディペンデントボトラー」「ボトラーズ」。

その始まりはスコットランドなどの「昔のウイスキーの売り方」がルーツとなっています。

まだスコッチウイスキーがスコットランドの地酒でしかなかった20世紀以前、

当時のウイスキーの販売方法は、食料品店などで樽からの量り売りが基本でした。

購入者は自分たちで瓶を持ってきて、ウイスキーを詰めてもらい購入する

といった流れだったそう。

ただいつしか、食料品店で蒸留所の樽をブレンド。

お店のラベルを付けて販売するようになります。

その始まりが「アンドリュー・アッシャー」の『アッシャーズ・オールド・ヴァッテッド・グレンリベット・ウイスキー』

そして一説によるとボトルに詰め、ラベルを張って販売したのが『デュワーズ』の原型となるウイスキーだったそうです。

これが、「インディペンデントボトラー」「ボトラーズ」の始まりといわれています。

そして、その多くが「ブレンデッドウイスキー」を作るようになった中、自身のブランドを冠したシングルモルトをリリースするようになったのが「インディペンデントボトラー」「ボトラーズ」

スコッチの入り口『スコッチブレンデッドウイスキー』!バランスに優れたその魅力とオススメ 11選 – Yaffee’s Whisky Blog

老舗の「インディペンデントボトラー」「ボトラーズ」になると、1842年創業といったかなり歴史のあるところもあります。

そして最近では、ベンチャービジネスとして注目が集まっています。

「インディペンデントボトラー」「ボトラーズ」は、ブレンデッド業者やクラフト蒸留所などウイスキー業に参入したい企業や個人が最初のビジネスとして始めることが多いです。

比較的コストが安く始められます

そして維持費も蒸留所を持つよりはるかに安いです。

また蒸留所を持ちたい企業にとっては、その後の経験にもつながると思います。

販売方法と資本がたまって自身の蒸留所を建てたり、もともとある蒸留所を買収したりと……。

ウイスキー業に参入したい人が始めやすいビジネスの一つ。

そのため、「インディペンデントボトラー」「ボトラー」のウイスキーは星の数ほどあります。

「インディペンデントボトラー」、「ボトラーズ」を追い続ければ追い続けるほど底なしのディープな世界になっていきますww。

「ディープ」なウイスキーの楽しみ方をしてみたい方は、「インディペンデントボトラー」「ボトラーズ」を追い続けてみてはいかがでしょうか

今回はその入り口として、「インディペンデントボトラー」「ボトラーズ」の様々なボトルを紹介していこうと思います!!

オススメの「インディペンデントボトラー」「ボトラーズ」のウイスキー

僕がおすすめしたい「ボトラーズ」をご紹介していこうと思います。

そしてそれぞれのボトラーズで特にオススメのウイスキーを紹介させていただきます。

ただし!!

以下のことは、注意が必要です。

なにとぞご了承ください。

【必見】

「ボトラーズ」は、数量限定品がほとんどです。数に限りがあるため、すでに売り切れの場合があります。

「ボトラーズ」は、希少なボトルが多いため、高価なものが多いです。ものによっては価格が変動していることがあります。

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最も有名なボトラーズ「ゴードン&マクファイル」 Gordon & MacPhail

1895年創業の老舗ボトラーズ。通称GM、G&M。

『スコッチウイスキーの聖地』スペイサイドのエルギンという地域で高級食料品店としてオープン。

20世紀初頭から自社ブランドのシングルモルトをリリース。

ウイスキー原酒の保有量が特に豊富で、中には蒸留所すら持っていないような希少なモルト原酒も所有しているそうです。

またブレンド能力も高く、蒸留所からもファンからも信頼の厚い老舗企業

ボトラーズの代表格にもなっています。

1993年にベンローマック蒸留所を買収したことで、蒸留所を所有するボトラーズとなっています。

『ゴードン&マクファイルGordon & MacPhail』でオススメのウイスキー!!

G&Mディスカバリーシリーズ トマーティン 2007 

ゴードン&マクファイルのディスカバリーシリーズのテーマは「入門編」

ウイスキーの深みを知るのにピッタリなウイスキーをボトリングし、リリースしています。

ディスカバリーシリーズは、ウイスキーを飲み慣れていない方でもわかりやすいようにシェリーカスク、バーボンカスク、スモーキータイプでラベルの色分け!

シェリーカスクは青

バーボンは緑

スモーキーは白

となっています。

その中でも今回の紹介する「トマーティン 2007 11年」は、日本の宝酒造が所有するトマーティン蒸留所の原酒が使われたウイスキー。

ボトリングが2018年なので11年熟成のシングルモルトです。

長期熟成タイプはもちろん、短期でも人気の高いトマーティン。

力強い味わいながらクリーミーでコクのある味わいがトマーティンの特徴

しっかりとクリーミーでコクのあるニュアンスをうまく表現しています。

そして11年熟成ながらかなり味わい深く、余韻も長め。

「ボトラーズ」初心者には特にオススメな一本です。

G&M蒸留所ラベル グレングラント 24年 1989 シングルカスク

ぱっと見、オフィシャルボトルのようなデザイン。

G&M社が「このウイスキーはこの樽でこの期間寝かせたほうがうまい。」と蒸留したての原酒の状態から自身が用意した樽詰め、ボトリングしているシリーズ。

自分たちで一から熟成させることができるのは老舗だからこそなせる業。

そして、蒸留所が過去に使っていたデザインのラベルやそれに近いラベルを使用しています。

蒸留所のラベルを使用できるのもG&Mが蒸留所からの信頼が厚い証拠だと思います。

その中でも「グレングラント」蒸留所の原酒を使用した「グレングラント 24年 1989年」は 、「秀逸」の一言。

長期熟成のグレングラントは味わい深く、ライトなのに複雑さを感じさせてくれることが特徴

中でもG&Mの1989グレングラント 24年は、はちみつ、バナナ、バニラの味わいからトロピカルフレーバーが現れて、深い余韻が長く続く。

お値段はお高いので、試せる方はぜひ!!

イタリアで圧倒的No.1シェアのスコッチモルトウイスキー グレングラント Glen Grant – Yaffee’s Whisky Blog

最古のボトラー『ウィリアム・ケイデンヘッド William Cadenhead’s』

1842年、スコットランドのアバディーンで創業した現存する最古のボトラー企業

G&Mと並ぶ「ボトラーズの代表格」です。

1972年からスプリングバンク蒸留所のJ&Aミッチェル社がオーナーとなり、ケイデンヘッド社の運営を行っています。

同じ蒸留所の原酒でも混ぜることなく、シングルカスクとしてリリース

樽番号、瓶詰め本数、蒸留・瓶詰め年月、ボトル番号、樽の種類など明確に記載していることがファンから人気に!!

またボトリングは、スプリングバンク蒸留所のボトリング設備で行っているそうです。

『ウィリアム・ケイデンヘッド William Cadenhead’s』でオススメのウイスキー!!

ケイデンヘッド スペイバーン 10年 2008年 Y’sカスク バーボンホグスヘッド

ノンチル、ノンカラーでカスクストリングス(樽出し原酒)にこだわるケイデンヘッド。

その中でも、「スペイバーン 10年 2008年 Y’sカスク バーボンホグスヘッド」は僕がはちみつ感で最も感動したウイスキー!!

このウイスキーほどはちみつ感を長く感じるウイスキーを飲んだことがありません!!

バニラやリンゴ系のフルーティさなども感じますが、様々なフレーバーの下の方ではちみつがずっと低空飛行している感じ

そしてそのまま余韻にまで深くずっと残っている。

ここまではちみつ感が面白いウイスキーもないかなと思います!!

面白いデザインとハイクオリティなボトル『ブティックウイスキーカンパニー That Boutique-y Whisky Company』

ブティックウイスキーカンパニーは、「ボトラーズ」としては比較的新しい会社ですが、モルト、ブレンデッド、グレーン、バーボンなどなど世界各国のウイスキーを所有。

ハイクオリティなボトルをリリースしています。

そしてウイスキーらしくないポップなデザインのボトルもブティックウイスキーの特徴。

蒸留所の面白いエピソードやジョークをポップな絵で表現してボトリングしています。

中には、スコッチモルト協会からお叱りを受けるものも……ww。

ただ中のウイスキーはかなりハイランクものもばかりです!!

高級で有限なウイスキーを多くの人に楽しんでもらえるよう500mlでボトリングされています。

『ブティックウイスキーカンパニー That Boutique-y Whisky Company』でオススメのウイスキー!!

ブティックウイスキー スプリングバンク 21年 バッチ21

「モルトの香水」といわれているスプリングバンク蒸留所の21年以上熟成させた原酒を使った一本

香り高く複雑なフレーバーが特徴のスプリングバンクのモルト原酒を、シェリー樽で熟成させたそう。

長期熟成・特濃なダークシェリーのスプリングバンク

ものすっごく複雑で濃厚なウイスキーを味わってみたい方はぜひ!!

ブティックウイスキー ジャパニーズブレンデッドウイスキー 21年

ボトラーズとしてはかなり珍しく、世界各国のウイスキーを所有している「ブティックウイスキー」

その所有原酒の中には、「ジャパニーズ」の原酒もあるそう。

ブティックウイスキー ジャパニーズブレンデッドウイスキー 21年は、所有しているジャパニーズウイスキーの中から21年熟成の原酒を使用した一本

使用しているモルトウイスキーとグレーンウイスキーは非公開となっています。

べっ甲飴のようなコクと深い味わいしっかりめのボディです。

徹底的に無濾過にこだわりボトルで有名『ブラックアダー・インターナショナル Blackadder International』

1995年に創業したかなり新しいボトラーズ会社。

ウイスキーの香りや旨味の元となる『樽からの成分』を特に大事に考えているボトラーズだそう。

『樽出しそのまま』を信念にノンチル、ノンカラー、カスクストリングスを徹底

さらに樽材の黒い木片までそのままボトリングしちゃう「無濾過」にこだわった『ロウカスク』シリーズはマニアックな方から特に人気となっています。

『ブラックアダー・インターナショナル Blackadder International』でオススメのウイスキー!!

ブラックアダー ロウカスクシリーズ ベンネヴィス 1999 20年

ニッカウヰスキーが所有しているスコットランドの蒸留所「ベンネヴィス」

そのベンネヴィス蒸留所の90年代最後の原酒を使用した一本を徹底的に『無濾過』にこだわった「ロウカスク」シリーズからリリース。

20年以上熟成させたまろやかさと麦芽の甘みが特徴

複雑ながら軽やか。そして力強さもある面白い一本です。

イギリス最高峰の山の名を冠するウイスキー!!ベンネヴィス Ben Nevis 蒸留所 – Yaffee’s Whisky Blog

「ボトラーズ」ならではの蒸留所不明!?「謎のウイスキー」

多くのインディペンデントボトラーが蒸留所を明かしていることが多いです。

ただし時々ウイスキーの蒸留所非公開やブランド名を検索しても蒸留所がどこか出てこないウイスキーがあります。

例えば、スカラバスフィンラガン グレンジストンアイラストーム「アイリーク などなど。

これはどういうことかというと……

「蒸留所名を使うことができない製品」ということです。

「ボトラーズ」のシングルモルトウイスキーに多い表記となっています。

シングルモルトは、同じ蒸留所の原酒であればブレンドすることが可能

そのため「蒸留所非公開」となっていても、単一蒸留所の原酒のみがブレンドされています。

ただこういったウイスキーは蒸留所から「名前は使わないでほしい。」といわれていたり、自ら蒸留所名を「非公開」としていたりするそう。

そのため、別ブランド名にしています。

また中には「ウエストポート」のように『ティースプーンモルトウイスキー』と呼ばれるウイスキーもあります。

モルト蒸留所の中には、「基本樽売りを行わず、ボトラーズ商品は一切販売させない。」ことを掲げているところもあります。

そういったモルトを使う時、ティースプーン一杯分の別のモルトをブレンドして「ブレンデッドモルト」としてリリースすることがあります。

それが「ティースプーンモルト」で、「ウエストポート」はグレン〇ーレンジィ原酒にティースプーン別の原酒が使われています。


ウエストポート 18年 1997 ファーストフィル シェリー バット (ファイブライオンズ) 59.7度 700ml

「ウエストポート」のほかには……

「ウォードヘッド」 グレンフィ〇ィック+ティースプーン一杯のバル〇ェニー。


ウイスキー ヘンプスパロー ウォードヘッド 1997(22年) 700ml☆ (77711) 洋酒 Whisky(77-5)

「キルブライド」 仕込み水の名前が「キルブライド」の蒸留所


キルブライド 13年 2006 バレル ゴールドラベル (キングスバリー) 56.0度 700ml

「カロデン」 有名な「カロデンの戦い」戦地近くのグレンモー〇ンジィ


カロデン 15年 2004 カストレングス ゴールドラベル (キングスバリー) 62.7度 700ml

などなど

こういった「蒸留所非公開」のモルトウイスキーは、「ブランド名」にヒントが隠れていることも多いです。

マニアックに楽しみたい方は、味とヒントから推理してみるのも面白いかもしれませんね!!

また最近マニアに人気のインディペンデントボトラーである「スコッチモルトソサエティ」は蒸留所名を明かさず、独自のコード番号で販売しています。

これには、蒸留所名の先入観なしにウイスキーを楽しんでもらいたいとの考えから独自のコードを使用しているそう。

入会すると様々な特典があるのでよかったらぜひ!!

The Scotch Malt Whisky Society | SMWS

最後に……

最後までお読みいただきありがとうございます。

今回のお話いかがだったでしょうか?

ちょっとマニアックな内容だったと思います。

ボトラーズ自体、ウイスキー好きの中でもかなりマニアックな楽しみ方ではないでしょうか。

ボトラーズまで見ていくと、まだまだ飲めていないウイスキーばかりです(泣)。

いろいろ飲んでみたい!!

けど資金が持たない。。(笑)

「ボトラーズ」ウイスキーは一期一会。今しか飲めないものばかりです。

ぜひマニアックなウイスキーの楽しみ方に挑戦してみてはいかがでしょうか?

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それでは良いウイスキーライフを!!

また次回もよろしくお願いいたします!!


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