『カスクストレングス』のウイスキーとは? おすすめの銘柄と飲み方

本日もお越し頂きありがとうございます。

時々マニアすぎて猟奇的なウイスキーの楽しみ方をしているウイスキー好き料理人Yaffeeです。

 

今回のテーマは「マニア向けウイスキー『カスクストレングス』」について!

 

ちょっとお高いウイスキーなどを見た時に、『カスクストレングス(Cask Strength)』という表記を見たことはありませんか??

また、なぜウイスキーファンたちが「カスクストレングスが美味い」というのか疑問に思ったことはありませんか?

 

実は、僕もちょっと前まで「カスクストレングスが美味い」という理由はわかりませんでした。

しかし、いろいろとウイスキーのことを調べていくうちに、「カスクストレングスが美味い」理由があることに気が付きました。

 

そこで今回、ウイスキーのカスクストレングスについて僕なりに解説。

そしておすすめの銘柄とマニアレベルに分けた楽しみ方をご紹介しようと思います!!

 

【この記事はこういう人におすすめ】
  • おすすめのカスクストレングスのウイスキーを知りたい。
  • カスクストレングスって何なのか知りたい。
  • カスクストレングスの楽しみ方を知りたい。
  • 「カスクストレングスが美味い」という理由が知りたい。

 

『カスクストレングス』とは?

 

まずは、『カスクストレングス』とは何なのかというところから確認していこうと思います。

 

『カスクストレングス(Cask Strength)』とは、『カスク(Cask)』+『ストレングス(Strength)』が合体したウイスキー用語です。

 

意味としては、『樽出しそのままのウイスキー』です。

熟成を終えて、樽から出されたウイスキーのアルコール度数は50~60%程度です。

 

そのアルコール度数そのまま、何も加えずボトリングしたものが『カスクストレングス』です

つまり、『樽から出されたままの加水調節されていないウイスキー』=『カスクストレングス』です。

 

 

基本的ウイスキーは、40~46%程度に加水してから製品化されます。

特に40%、43%、46%といったアルコール度数が圧倒的に多いです。

 

アルコール度数が意味するものは、下の関連記事をご覧ください。

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通常ウイスキーが加水調節される最大の理由!!

 

ウイスキーは、同じ蒸留所の原酒でも樽ごとに味わいが違います

不思議なことに、同じ種類の樽・同じ日に蒸留した原酒でも10年以上という歳月で味わいが大きく変わるそう。

また変わるものは味わいだけではなく、アルコール度数も変わります。

 

いくら蒸留所内の原酒をブレンドして一定の味を目指しても限度があります。

「毎回、ウイスキーのアルコール度数・味わいが違う」となったら消費者側は混乱してしまいますよね??

 

一貫性を持たせるために加水調節が行われます

この『一貫性』というところが加水調節される最も大きい理由です。

 

 

『カスクストレングス』の魅力

 

僕が思う『カスクストレングス』の魅力は2つあります。

それは……

  1. 原酒の特徴が分かりやすい。
  2. 香り成分が段違いに含まれている。

 

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原酒の特徴が分かりやすい

 

前記したように、『カスクストレングス』とは「樽出しそのままのウイスキー」という意味。

つまり、『カスクストレングス』のウイスキーは全く加工されていない状態のウイスキーということです。

 

ウイスキーは、同じ条件で熟成させても歳月を重ねていくと違う味わいになることがある不思議なお酒です。

 

通常の商品では、『ブレンド』+『加水』という加工をすることで一貫性を持たせています。

対して、『カスクストレングス』は、この『加水』という加工をしないことでボトリングしたもの。

 

そして『シングルカスク カスクストレングス』になると『ブレンド』という加工すらしていないもの。

いわば無加工のウイスキーです。

例えば、ウイスキーを「天然石」に置き換えて考えてみます。

すると

  • 加水調節されているウイスキーは「宝石・ジュエリー」
  • 『カスクストレングス』のウイスキーは「原石」。

 

そして石の「綺麗さ」をウイスキーの「おいしさ」とします。

 

「宝石・ジュエリー」の方が、「綺麗さ」がわかりやすいですよね。

ただし、その石のでき方・どういう状態で採れるものなのか「宝石」となった石から想像できるでしょうか??

「原石」を知っていたら想像できると思います。

ただ知らなかったら想像できないですよね。

 

対して「原石」は石のでき方・どういう状態で採れるものなのか想像しやすいのではないでしょうか。

 

 

ウイスキーも同じです。

加水調節されているウイスキーの方がはっきり言って美味しさがわかりやすいです。

それはアルコール感が少ないから。

 

ただ、『カスクストレングス』の方が、原酒の特徴が分かりやすいです。

加工されていないそのままのウイスキーということは、

それだけ 樽・酵母・原材・熟成環境 などの違いが分かりやすいです。

 

つまり、

  • 違いが分かるようになりたい人
  • 違いがなんとなく分かる人

などかなりマニア向けウイスキーが『カスクストレングス』です。

 

香り成分が段違いに含まれている。

 

「高いアルコール度数のウイスキーの方が美味しい!?」の記事でも書いたように、

アルコール度数46%を境に「冷却ろ過」を行わなくてよくなります

 

つまり、アルコール度数50%以上が多い『カスクストレングス』は冷却ろ過の必要がありません

 

そしてアルコール度数が高いほど香り成分が多く含まれていることが多いです。

 

例えば、アルコールを「トラック」香り成分を「荷物」とします。

「トラック」の数が多いほど、「荷物」をたくさん運べますよね。

 

アルコールは香り成分を結合していることが多いです。

アルコール度数が高いほど、香り成分を多く「積む」ことができます

 

ただ、カスクストレングスのウイスキーを飲んでみたけど「香り」なんてよくわからなかった。という方も多いと思います。

実は、そのままではアルコールトラックは香り成分をあまり降ろしてくれません

 

ではどうしたらいいか。

その方法が、「加水」です。

 

加水することで、「香り成分」はウイスキーの表面に出てきて蒸散していきます

すると、段違いに香りが開いたと感じます!

その理由は水割りである実験をした記事に書きました。

良かったらご参照ください。

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つまり、

加水後の違いが大きく、その時に香りが一気に開くのが『カスクストレングス』です。

 

グラスの中で、変化する香り。

味わってみたくないですか??

 

カスクストレングス そのまま飲むか 加水で飲むか

 

先ほど書いたように、『カスクストレングス』は、加水することで大きく香りが開くことが多いです。

 

ただ、だからって『カスクストレングス』の正しい飲み方が「加水」というわけではありません。

まず正しい飲み方はありません。

好きに楽しむのが一番です。

『カスクストレングス』だからハイボールはダメとか水割りがダメというわけではありません。

 

加水調節されているウイスキーでは出せない「力強さ」が『カスクストレングス』のウイスキーにはあります

『カスクストレングス』のウイスキーのハイボールや水割りには、その良さがあるのです。

 

『カスクストレングス』おすすめの飲み方

 

マニアレベル 【1】 ハイボール

『カスクストレングス』のウイスキーのハイボールには、そのウイスキーにしか出せない『力強さ』があります。

特にパンチが効いていることが多いです。

また、ハイボールにすることで香り立ちがよくなります。

 

原酒が持っている「香りの良さ」「力強さ」を味わえ、『カスクストレングス』のネックとなるアルコール感を薄くすることができます。

つまり、マニア向けのウイスキー『カスクストレングス』の中では比較的親しみやすい飲み方です。

 

マニアレベル 【2】 水割り

僕が一番好きな飲み方「水割り」。

カスクストレングスだから「水割り」は……って思う人は多いと思います。

 

ただカスクストレングスのウイスキーだからこそ出せる水割りの味わいがあります。

それは先ほどのハイボールと同じく『力強さ』『香り立ち』です。

 

カスクストレングスのウイスキーを水割りにすることで、アルコールトラックは香りの積み荷をたくさん降ろします

すると、一気に香りがよくなります。

 

ただし!!

実は美味しい水割りを楽しむには、ちょっとテクニックが必要

水割りを楽しむ方法をまとめた「ハイボール、いや水割りが美味い!!」という記事があります。

良かったらご参照ください。

 

マニアレベル 【3】 トワイスアップ またはロック

ウイスキー:常温の水=1:1で割った飲み方『トワイスアップ』

『カスクストレングス』のウイスキーを「トワイスアップ」で楽しむと、特に『香り立ち』が楽しめます。

 

そして『力強さ』の中に『やさしさ』も感じられるかなと思います。

 

そして『ロック』は、

徐々に氷が解けることで『加水』+『冷え』による変化が楽しめます

「カスクストレングス」のウイスキーだとより分かりやすいです!!

 

マニアレベル 【4】 ストレート

個人的な感覚ですが、カスクストレングスのストレートは『美味しい』というより『楽しい』です。

 

前記したように違いが分かりやすいからです。

同じ蒸留所・同じ熟成年数・同じ樽のウイスキーでも味わいが違うことは多いです。

 

こういった楽しみ方ができるのが、オフィシャルのウイスキーよりボトラーズという瓶詰業者がリリースしたウイスキーです。

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マニアレベル 【極】 40%・43%・46%に自分で加水調節

アルコール度数55%のウイスキーを46%にしようとしたら……

 

(30×55)+X=46(30×X)

の計算をします。

出てくる数字はX=です。

 

つまり、

アルコール度数55%のウイスキーを30ml注いだグラスに、6mlの水を入れれば46%になります。

このように計算し、加水して味わう。

yaffee
自分でも猟奇的でマニアックな楽しみ方だと思います。(笑)

 

ただやってみると、加水の意味が感覚で分かります

もしめちゃくちゃマニアックにウイスキーを楽しんでみたいって思ったら自分で加水調節試してみてください!!

 

おすすめの『カスクストレングス』のウイスキー

 

カスクストレングスのおすすめスコッチウイスキー

 

グレンファークラス 105

スコッチウイスキーを代表する家族経営の蒸留所『グレンファークラス』。

 

その蒸留所が造るカスクストレングスタイプで最も有名なモルトウイスキー『グレンファークラス 105』です。

 

 

力強い味わいの中に、ドライフルーツや黒蜜のような甘みがあり、芳醇な味わい

シェリー樽ウイスキーとカスクストレングスの特徴がしっかりと現れたウイスキーです。

 

カスクストレングスのウイスキー入門としておすすめです!!

 

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エドラダワー 10年 #174 2010

2020年に僕が飲んだウイスキーの中で、トップ10入りしたウイスキー!!

 

日本限定でリリースされたシェリー感特濃なエドラダワーです。

 

2010年に蒸留され、2020年にボトリングされたウイスキー。

「#174」はカスクナンバーで、その樽の原酒のみが使われていますという表記です。

 

ナッツのような芳醇な味わいに、ドライフルーツとレーズン。そしてベリー系のフルーティさが特徴。

 

今だけしか手に入らない希少なモルトウイスキーです。

 

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グレンアラヒー 10年

2017年に大きく生まれ変わった蒸留所。

 

それまでは、シングルモルトとしてリリースされることが少なく、ブレンデッド用がほとんどでした。

ところが、2017年スコッチウイスキー界の風雲児『ビリー・ウォーカー』氏が蒸留所を買収したことで生まれ変わった「グレンアラヒー」

 

スペイサイドモルトの中では、骨格のしっかりとしたリッチな味わいが特徴です。

 

中でも、グランアラヒー 10年 カスクストレングスは、逞しさと華やかさのバランスがいいウイスキー!!

カスクストレングス入門にピッタリな一本です。

 

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グレンリベット ナデューラ ファーストフィル

カスクストレングスのウイスキー初挑戦に最もおすすめしたい一本。

 

『シングルモルトの原点』と呼ばれるグレンリベット。

その原酒をアメリカンホワイトオークの樽で熟成、カスクストレングスでボトリングした一本です。

 

トロピカルフルーツのフレーバーにバニラやバナナといった甘い味わいが特徴。

カスクストレングスの中では飲みやすく、甘い味わいがそこまでアルコール感を感じさせないです。

 

力強くもライトに楽しめるウイスキーです!!

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マクリームーア カスクストレングス

「スコッチランドのミニチュア」と呼ばれるアラン島。

そのアラン島で、1995年にオープンしたシングルモルト蒸留所 『アラン(ロックランザ)』蒸留所。

 

その蒸留所で造られているピートの効いたタイプが、「マクリームーア」です。

 

かなりスモーキーで力強い味わいが特徴

ただアランの持っている隠しきれないフルーティさもしっかりと感じられる一本です。

 

個人的にはロックが特におすすめ!!

スモーキーなカスクストレングスのウイスキーならまず味わってもらいたい一本です。

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カリラ アンピーデット 15年

特に感動したシングルモルトの一つ!!

 

癖の強いアイラモルトの中で最もモルトウイスキーを造っている『カリラ』蒸留所

 

そのカリラ蒸留所から毎年リリースされているピートを焚いていないタイプのウイスキーです。

 

そのカスクストレングスは、原酒由来の味わいが存分に楽しめます!

 

ノンピートでクセは少ないですが、思ったよりしっかりと薫香は健在

青リンゴの爽やかなフルーツ香にシリアルの優しい甘み、ハーブのような厚みのある味わいが特徴です。

 

この一本に出会ってから『カリラ』がかなり好きなウイスキーになりました。

 

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アメリカンウイスキー

 

ブラントン フロム・ザ・バレル

バーボンでカスクストレングスといえば、まずこの一本!!

 

丸いボトルに、馬のキャップが印象的なブラントン。

多くのファンを持つ銘柄で、こだわりの「プレミアムバーボン」と呼ばれるウイスキーの一つです。

 

芳醇さでまろやか、そして力強い味わいが特徴です。

 

ウイスキーの情報を、一本一本手書きで書かれている「唯一無二」のウイスキー。

ぜひ味わってみてはいかがでしょうか??

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メーカーズマーク カスクストレングス

バーボンのカスクストレングスの中で、価格面含めて特におすすめな一本が「メーカーズマーク カスクストレングス」

 

ライ麦の代わりに冬小麦を使ったウイスキーで、シルクのような舌触りのいいまろやかさが特徴

 

バーボンの中では甘みのしっかりとしているタイプですが、飲みやすいです。

飲み方も選びにくいことも魅力!

親しみやすい一本です。

 

ジャパニーズウイスキー

 

ニッカ フロム・ザ・バレル

ジャパニーズウイスキーの樽出し原酒の中で最も有名な一本。

 

『好き』という人は多いのではないでしょうか??

 

力強い味わいがありつつ、芳醇で繊細

バランスがいいですが、飲みごたえもあるウイスキーです。

 

ストレートで強さを感じるのもよし!

ロックでまったり楽しむのもGOOD!!

ハイボールで華やかに楽しむのもおすすめです!!

 

ニューワールドのウイスキー

 

カバラン ソリスト バーボン

近年特に注目されているニューワールドのウイスキー!!

その中でも世界中のウイスキーファンをびっくりさせた蒸留所が、台湾のカバラン蒸留所です。

 

ウイスキー造りは不可能といわれていた熱帯地域の台湾で、作られているウイスキー。

 

特にトロピカルなフルーツ感、まったりと甘い味わいが特徴です。

 

あまりのおいしさに世界中で賞を受賞している一本

新しいウイスキーの中では特におすすめです!!

 

最後に……

 

最後までお読みいただきありがとうございます。

今回のお話いかがだったでしょうか??

 

カスクストレングス=マニア向けなウイスキーといいましたが、

楽しみ方次第では飲み慣れていない方でも楽しめると思います。

 

実はウイスキーを仕事にしている人にとって、きっかけとなった一本がカスクストレングスということは多いです。

 

ゆっくり味わってみると世界が変わってしまうかもしれません

 

それほどまでに、カスクストレングスのウイスキーには「パワー」があります。

ぜひそのパワーを味わってみてはいかがでしょうか??

 

それでは良いウイスキーライフを!

また次回もよろしくお願いします!!

 


 
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