一口飲むごとに氷とグラス奏でる音。
深みのある味わい。
大人なウイスキーの飲み方「オン・ザ・ロック」
大きな氷を入れたロックグラスにウイスキーを注いで楽しむ飲み方で、ウイスキーに飲みなれた上級者向けといったイメージがあるかもしれません。
「ダンディーな紳士がバーで頼んでいる。」
「海外の映画で格好いい俳優が飲んでいる。」
そういったイメージがあるのではないでしょうか。
ウイスキーを飲むシーンの中で最も絵になるのがロックかもしれません。
今回「ロックの特徴」から「ロックにおすすめの銘柄」や「こだわりポイント」などについてまとめていこうと思います!
「オン・ザ・ロック」とは!?

オン・ザ・ロックとは、大きめの氷を入れたロックグラスにお酒を入れる飲み方。
ウイスキーの代表的な飲み方の一つです。
オン・ザ・ロックはのロックは「氷」という意味。
もともとは岩が由来で、ウイスキーの中にある氷を岩に見立てた飲み方です。
オン・ザ・ロックの特徴

ロックは大きい氷を入れたグラスにお酒を注ぐ飲み方。
氷にお酒を注ぎますが、水や炭酸などで割らずに楽しむ飲み方です。
そんなロック最大の特徴は、氷が解けることによる変化だと思います。
ウイスキーは、冷えと加水により大きく香りや味わいが変わってきます。
ロックは、注ぎたてすぐはストレートより少し冷えたぐらいのあまり加水されていないウイスキーとなります。
ところが、時間がたてばたつほど氷が解け、ウイスキーは冷え、加水されていきます。
すると……
- 強調されるもの
- 現れてくるもの
- 感じにくくなるもの
など
アロマやフレーバーが大きく変わっていきます。
アロマやフレーバーが変わるということは、感じる味わいも変わってきます。
また加水によりテクスチャーの変化も起きるでしょう。
このように、ロック最大の特徴・魅力は、ゆっくり飲んでいると変化が楽しめることだと思います。
ロックに合う・合わないウイスキー

どんなウイスキーだろうと、ストレートで飲まなくてはいけないなんてルールはありません。
また、いいウイスキーだからこそ、ストレートやロックで飲むべきなんてこともありません。
ただロックにしておいしいかおいしくないか。そこが重要かと思います。
そこで当ブログでは、ロックにしておいしくなりやすいウイスキーを「合う」、逆にロックにしておいしくなりにくい銘柄が「合わない」としてご紹介させていただきます。
ロックに合うウイスキーの特徴

ロックにしておいしくなるウイスキーというと、やはりアルコール度数の高いウイスキーだと思います。
ウイスキーは、アルコール度数46%を境に低温ろ過を行わなくてよくなります。
低温ろ過は、ウイスキーが低温下にさらされると分離し浮遊する成分をろ過して取り除く作業です。
ところがこの低温化で分離する成分の中には、大事な香味成分も含まれています。
つまりアルコール度数46%以上のウイスキーは、香味成分を多く含んでいることが多いということ!
そしてそういったアルコール度数の高いウイスキーは、加水されることにより香味成分が表面に浮いてくることがあります。
するとストレートの時より「香りがよくなる」ことが起きるのです。
ロックで楽しむときに、アルコール度数に注目してみるとより楽しめるかもしれません!
おすすめは、アルコ―ル度数46%のウイスキーかカスクストレングスのウイスキーです!!
またバーボンのように樽のニュアンスが強く出た味の濃いタイプのウイスキーは、ロックに合いやすい傾向があります。
ロックに合わないウイスキーの特徴

反対にロックに合いにくい、ロックにしておいしくなりにくいウイスキーは、アルコール度数の低めのウイスキーです。
一概に低アルコール度数のウイスキーがロックに合わないわけではありませんが、加水により味がぼやけてしまうことが多く、冷えにより甘い香りや甘みが感じにくくなってしまうことがあります。
アルコール度数の低いウイスキーは、ロックにしておいしくなる銘柄が多くありません。
オン・ザ・ロックにおすすめのウイスキー

オン・ザ・ロックにおすすめなウイスキー銘柄をタイプごとにまとめてみました!!

- 1000円台なのに高アルコール度数で、深みがある
- 深い夜の晩酌に最適!
- 高アルコール度数とソルティさが飲みなれていないと気になってしまうかも

- 甘く、芳醇ながらスムース
- ストレートからハイボール、カクテルベースまで汎用性が高い
- 知名度が高すぎて、魅力が伝わっていない

- チョコレートやナッツ、バニラの複雑なフレーバー
- 香味が豊かで、余韻も長い
- ややざらつく口当たりが気になる方もいるかも

- リッチでコクのある味わい
- コスパのいいボトル
- 少しウイスキーに力を入れている小売店に行かないと店頭購入できない

- バーボンにしては長めの熟成期間
- 樽のウッディさ・バニラ香が良く出たウイスキー
- アルコール度数が高く、香味が豊か
- 強い樽香が苦手な方には、おすすめできない
- アルコール度数が高く、慣れていないとストレートはきついかも

- クセがあるスモーキーな香り
- ハマってしまうと熱狂的に
- 好きか嫌いか好みがわかれる
- 最近の値上がり幅が大きい

- クレームブリュレのような濃厚なバニラ香とカラメル。ウッディなフレーバーが強い
- 日本でもしバーボンウイスキーを作ったら……というメッセージ性を感じる
- バーボンほどではないが、ジャパニーズの中では樽香が強い

- 甘くて、上品な口当たり
- 女性にもおすすめしやすい
- ウイスキーに強い酒屋さんやネットでないと入手できない
オン・ザ・ロックのこだわりポイント

オン・ザ・ロックがほかの飲み方と違うところは、冷えと加水によるウイスキーの変化が楽しめるということ。
ただし、その変化は氷によって大きく左右されます。
そのため、ロック最大のこだわりポイントは氷といってもいいと思います。
大きく溶けにくい氷であればあるほど、ゆっくりとウイスキーは冷やされ、そしてゆっくり加水されていきます。
そのため、ロックをおいしく楽しむためには、大きめ溶けにくい氷がベスト!
個人的におすすめは、コンビニのカチ割氷です。
入手しやすく溶けにくい硬い氷です。
ただカチ割氷の欠点は、大きさがそろっていないことと角が多いことです。。
なぜいいバーに行くとロックの氷は透明な丸氷なのでしょうか?
その理由は、角がないことにより氷が溶けにくいからです。
氷は角が多いほど早く溶けます。そして丸が一番溶けにくい形となります。
そのため最も理想の形は「丸氷」!!
最近だと丸氷を簡単に作れる道具はたくさんあります。
ぜひ透明な丸氷でウイスキーのロックを楽しんでみてください!!
よりウイスキーのロックが楽しめると思います!!
最終的には好み

今まで長々とウイスキーをオン・ザ・ロックで楽しむときのポイントやロックに合う銘柄などをご紹介してきました。
今回のポイントを整理すると……
- アルコール度数が高めのウイスキーを選ぶべし!
- バーボンのように樽のニュアンスや甘みなど味わいが強く出ているウイスキーを選ぶべし!
- ロックを楽しむためには、透明な大きい溶けにくい氷で楽しむべし!
このように述べてきました。
ただ、最終的には好みです!
僕自身、たまにアルコール度数の低いウイスキーをロックで楽しみたいときもあります。
必ずこのこだわりポイントを守るべきというわけではありません。
ウイスキーは飲み方や楽しみ方を自由に変えられることが魅力です。
そのため、今回の記事は参考にしつつ、自由にウイスキーを楽しんでいただけたらと思います。
最後に……

最後までお読みいただきありがとうございます。
今回のお話いかがだったでしょうか。
ウイスキーのロックについて詳しく書いていきましたが、楽しめましたでしょうか??
ぜひ今回の記事は参考程度に、自由にウイスキーを楽しんでください!!
それでは良いウイスキーライフを
また次回もよろしくお願いします。