本日もお越しいただきありがとうございます!!
実は華やかなスペイサイドモルトが一番好きなウイスキーを愛する料理人Yaffeeです。 (@TW0GPYU3yMS7N3o)
本日のテーマは「スコッチウイスキーの聖地『スペイサイド』」について!!
スコッチウイスキーには、2つのウイスキー造りの聖地があります。
それは、
『アイラ島』と『スペイサイド』
です
この2つの「ウイスキー造りの聖地」では、対照的なモルトウイスキーを造っています。
アイラのウイスキーはスモーキーでクセの強いウイスキー。
アクセント・一度飲んだら忘れられない強烈な味といったイメージだと思います。
本日もお越し頂きありがとうございます。クセの強いアイラモルトがやっぱり好きなウイスキーを愛する料理人Yaffeeです。 (@TW0GPYU3yMS7N3o) 今回[…]
対してスペイサイドは華やかでバランスのいいウイスキーが多いです。
そっとなじむような優しいイメージがわかりやすいと思います。
優しく親しみやすい味わいがスペイサイドのモルトウイスキーの特徴であり魅力です。
また繊細な味わいから蒸留所ごとの作り方の違いが分かりやすく、樽の違いも分かりやすい。
シングルモルトウイスキーの入門としても、スペイサイドのモルトウイスキーが最適かなと思います。
yaffeeウイスキーってよくよく見ると種類があってややこしいです。。なるべく楽しくわかりやすく解説したいと思います。 本日もお越し頂きありがとうございます。ウイスキーを愛する料理人Ya[…]
今回はそのスペイサイドについて僕なりにまとめてみました!!
- シングルモルトを嗜めるようになりたい方
- クセあるスモーキーさがスコッチだと思っている方
- 「スペイサイドモルト」とは?が知りたい方
今回の記事が参考になっていただけたらと思います!!
「スペイサイドモルト」を試してみたら、
奥深く楽しいシングルモルトの世界にはまってしまうかもしれません!!
そしてそこへ踏み出す「一歩」の手助けになるような魅力!
これから伝えていこうと思います!!
スコッチモルトウイスキーの聖地
「スペイサイド」とは?
『スペイサイド』は、「スペイ川」周辺や支流の地域のこと。
そしてその周辺の蒸留所で造られているモルトウイスキーを『スペイサイドモルト』といいます。
スペイ川は、スコットランドで2番目に大きい河川であり、最も急流の川。
「スコッチウイスキーの故郷」だけでなく、サーモンフィッシングのメッカとしても有名です。
サーモンにちなんだウイスキーもリリースされています。
例えば……
この地域には、現在54か所ものウイスキー蒸留所があります。
最もウイスキー蒸留所が密集していて、最もシングルモルトウイスキーを造っている地域です!!
元々「スペイサイド」という生産区分はありませんでした。
「スペイサイド」は、「ハイランド」という大きな生産区分の中の一つ。
本日もお越しいただきありがとうございます!!ウイスキーを愛する料理人Yaffeeです。 (@TW0GPYU3yMS7N3o) 本日のお話は「スコットランド・ハイランド」について!! […]
そのためスペイサイドとハイランドは、境界線がしっかりとあるわけではありません。
参考にしている資料によって結構誤差があります。
大雑把に、スペイサイド=「スペイ川」とその近くの川付近のウイスキー蒸留所が密集している地域。
って思っていただけたら大丈夫だと思います。
スペイサイドに蒸留所が密集している大きな3つの理由
スペイサイドは、世界的に見ても最もウイスキー蒸留所が密集している地域。
ただなぜこの地域にウイスキー蒸留所が密集しているかちょっと疑問に思いませんか?
それには3つの大きな理由があります。
豊かな水に恵まれている。
ウイスキー造りの重要な原料「良質な水」が豊富に手に入るそうです。
「いい酒」を造るためには「いい水」というのが、お酒造りに共通していること。
蒸留酒であるウイスキーも同じです。
本日もお越し頂きありがとうございます!!常に水にはこだわりたいウイスキーを愛する料理人Yaffeeです。 (@TW0GPYU3yMS7N3o) 今回のお話は「ウイスキーの仕込み水『マザーウォーター』」について!![…]
その「いい水」がスペイ川流域のスペイサイドには、豊富にあるそうです。
熟成に最適な環境
自然に囲まれ、湿潤な環境がウイスキーの熟成に必要不可欠!!
この地での熟成が、「良質なウイスキー」を生みやすいそうです!!
「密造酒」造りに最適だった
スコッチウイスキーのほとんどが密造酒だったころ。
スペイサイド地区は山に囲まれ、ウイスキーを隠しやすいところが多かったそう。
視察団に見つかりにくい立地から、「密造酒のメッカ」として栄えていました。
その流れが今でも残り、「ウイスキー造りのメッカ」となっています。
スペイサイドの中でも別れる産地
スペイサイドをさらに細かく見ていくと、8つの生産区分に分けることができます。
そのスペイサイド8つの生産区分の生産区分とは……
フォレス Forres
この地区にある蒸留所は、「ベンロマック」の1か所のみです。
この「ベンロマック」蒸留所が再開したため、新しく追加されました。
ウイスキーボトラーズで有名なGM社が所有している蒸留所!!
そのオフィシャルスタンダードボトルが「10年」です。
最近新ボトルに変わり、ピートとスモーク感UP!シェリー樽フィニッシュをしているため、シェリー樽の濃厚なフレーバーが楽しめる一本となっています。
価格帯 | 5000~6000円 |
---|---|
アルコール度数 | 43% |
容量 | 700ml |
特徴 | 古き良きスペイサイドモルト |
原産国 | スコットランド |
最近ラベルが大きくチェンジしたウイスキー銘柄。
フルーティで熟成感とフレッシュな味わいのバランスがいいウイスキーです!!
アロマ | 3.7 |
フレーバー | 3.6 |
余韻 | 3.6 |
・エルギン Elgin
12か所の蒸留所のある地区。
オフィシャルのシングルモルトリリースも多いですが、
有名ブレンデッドの重要な原酒となっていることが多い地区がこのエルギン。
「バランタイン」のキーモルト「ミルトンダフ」、「グレンバーキ」。
そして「ホワイトホース」のキーモルト「グレンエルギン」があるのもエルギン地区です!!
また竹鶴が研修したことで有名な蒸留所「ロングモーン」も、このエルギンにあります。
スコットランド・スペイサイドの『隠れた銘酒』。
シリアルの優しい甘みにドライリンゴのような香り。ナッツとレモンピール、そしてはちみつのフレーバーが楽しめるバランスのいいウイスキー!
最初の甘い印象から後味はドライになっていきます。
価格帯 | 3000~4000円 |
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アルコール度数 | 43% |
容量 | 700ml |
特徴 | 陰の実力者 |
あまり知られていないためか、比較的安く入手できます。
それでバランスよく、長い余韻が楽しめるのでかなりオススメ!!
寒い日なら、お湯割りがおすすめですし、暑い日のハイボールも絶品です!!
アロマ | 4.3 |
フレーバー | 3.9 |
余韻 | 3.8 |
・キース Keith
6か所の蒸留所がある地区ですが、そのほとんどがブレンデッドに回されることの多いです。
ただ、その6か所すべてが「知られざる銘酒」ともいえる実力派蒸留所だと思います。
中でも「ストラスアイラ」はブレンデッドウイスキー「シーバスリーガル」と「ロイヤルサルート」の重要な原酒。
「デュワーズ」のキーモルトとしても有名な「オルトモア」もキース地区です。
『第一級の食前酒』!!
爽やかなフルーツ香にスッキリと上品な甘みが特徴のシングルモルトです。
バランスがよく、飲みやすい女性的な味わい。
ストレートでもすっきりとしているのでウイスキーを飲み慣れていない方でも親しみやすいと思います!!
価格帯 | 5000~6000円 |
---|---|
アルコール度数 | 46% |
容量 | 700ml |
特徴 | スコッチウイスキーの業界内で認められている『第一級の食前酒』 |
原産国 | スコットランド |
ハイボールなら爽やかに楽しめますし、
ストレートならまったり楽しみたいときにもピッタリです!!
アロマ | 4.1 |
フレーバー | 4.6 |
余韻 | 4.5 |
・バッキー Buckie
この地区も「インチガワー」という蒸留所一か所のみ。
ただこの地区は、スペイサイドで唯一海に面している地区。
そのため他のスペイサイド地区には、あまりない「潮感」を感じることがあると思います。
「ミヤコドリ(オイスターキャッチャー)」が描かれた花と動物シリーズの一つ。
スペイサイドの隠れた銘酒です!!
華やかなスペイサイドらしい味わいに、バタークッキーのような濃厚さと塩辛い海沿いモルトのニュアンスが楽しめるウイスキー!!
バランスがよく、ハイボールなら食前酒や食中酒。
ストレートやロックなら食後酒や晩酌にもオススメです!
価格帯 | 6000~7000円 |
---|---|
アルコール度数 | 43% |
容量 | 700ml |
特徴 | 花と動物シリーズ |
原産国 | スコットランド |
ただ、意外と飲んだウイスキーの画像が多かった銘柄。個人的には、飲んだ時は「すごく美味しい!!」ってなるけど、時間が経つにつれて印象が薄れていくことの多いウイスキーです。
お家晩酌で楽しむにはこういうお酒の方が楽なのかなと思います。
アロマ | 3.7 |
フレーバー | 3.8 |
余韻 | 3.4 |
ローゼス Rothes
この地区は4か所!!
「グレングラント」、「グランロセス」、「スペイバーン」、「グレンスペイ」で、
特に軽めのウイスキーを造る実力派モルト蒸留所がそろっている地区です。
イタリア人気No.1 のスコッチシングルモルトウイスキー!!
青リンゴやシトラス、桃といったフルーティなニュアンスに、麦芽の優しい甘みが特徴。
スムースで飲みやすく、飲み慣れていない方にもオススメの銘柄です。
ハイボールにするとよりフルーティな香りが弾けます!!
価格帯 | 3000~3500円 |
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アルコール度数 | 40% |
容量 | 700ml |
特徴 | キング・オブ・フルーティ |
個人的に最も好きなオフィシャルスタンダードのシングルモルトウイスキー!!
かなりフルーティで青リンゴフレーバーが爽やかな印象を与えてくれます!
特にカルパッチョやカプレーゼといったイタリア料理の前菜と合わせたいウイスキーです。
アロマ | 4.2 |
フレーバー | 4.1 |
余韻 | 4 |
・ダフタウン Dufftown
スペイサイドで最も有名な地区。
7つの蒸留所があり、世界一売れているシングルモルト「グレンフィディック」はこの地区で造られています。
ほかにも姉妹蒸留所の「バルヴェニー」、「キニンヴィ」。
また「野獣」として有名な「モートラック」もこの地区にあります。
世界で最も売れているシングルモルトウイスキー!!
スコッチシングルモルトのトップブランドながら家族経営を続けている蒸留所が造る最もスタンダードなボトルです。
洋ナシのようなフルーツ香にバニラとシトラスの香り、優しい麦芽の甘みが特徴。
バランスがよく、スムーズで飲みやすい一本!!
ウイスキーを飲み慣れていない人には特におすすめなスコッチシングルモルトです!!
価格帯 | 2500~3000円 |
---|---|
アルコール度数 | 40% |
容量 | 700ml |
特徴 | 世界No.1のシングルモルトウイスキー!! |
原産国 | スコットランド |
案外しめさばやサンマの刺身などど相性がいいです!!
アロマ | 3 |
フレーバー | 3 |
余韻 | 4 |
・リベット Livet
シングルモルトの原点「ザ・グレンリベット」があることで有名な地区。
この地区の蒸留所のみが「グレンリベット」の名乗ることができます。
そのため他の蒸留所の「タムナブーリン」や「トミントール」は、
正式名称「タムナブーリン・グレンリベット」、「トミントール・グレンリベット」です。
またシーバスリーガルの原酒を作っている「ブレイバル」も元々は「ブレイス・オブ・グレンリベット」という名前でした。
世界トップクラスのシェアを誇るモルトウイスキーで、ライトで繊細な味わい。
華やかでバランスのいい飲み口。
スペイサイドの特徴がしっかり現れているシングルモルト。
シトラスや青リンゴのようなフレッシュなフルーツのフレーバーが楽しめる一本です。
「スペイサイド」を知るには、適任なシングルモルトウイスキーだと思います!!
価格帯 | 3000~4000円 |
---|---|
アルコール度数 | 40% |
容量 | 700ml |
特徴 | シングルモルトの原点 |
原産国 | スコットランド |
ストレートでも飲みやすいですが、ハイボールも最高な一本です!!
アロマ | 3.7 |
フレーバー | 3.7 |
余韻 | 3.7 |
・スペイ川流域
スペイ川に沿った立地の地区。
16か所の蒸留所があります。
シングルモルトのロールスロイス「マッカラン」やフランス人気の高い「アベラワー」、
家族経営を貫く「グレンファークラス」などがこの地区で造られています。
「12年シングルモルトの理想形」と呼ばれるシングルモルトウイスキー。
リッチで力強く、バランスのいい味わいが特徴。
「マッカランのライバル」といわれるグレンファークラスのラインナップで最も人気の一本です!
価格帯 | 3000~4000円 |
---|---|
アルコール度数 | 43% |
容量 | 700ml(or1000ml) |
特徴 | 12年シングルモルトの理想形 |
原産国 | スコットランド |
とにかく12年物のウイスキーの中では、「リッチ」という言葉がよく似合うウイスキー!
ただそのリッチさの中に力強さがあります。
羊羹などの和菓子との相性抜群!おすすめです!!
アロマ | 4.5 |
フレーバー | 4.6 |
余韻 | 4.4 |
スペイサイドモルトの特徴
スペイサイドモルトは繊細で華やか、バランスのいい味わいが特徴です。
特にこの特徴がわかりやすいのが、
この特徴からスペイサイドモルトは、
ブレンデッドウイスキーのキーモルトとなることが多いです。
アイラはスパイス、スペイサイドは調味料!?
同じく「ウイスキー造りの聖地」アイラモルトとは、対極的な特徴のスペイサイド。
スペイサイドモルトは、ブレンデッドウイスキーの味を構成する重要なモルトとして扱われることが多いです。
基本的なブレンデッドウイスキーの考え方を料理に例えると……
グレーンウイスキーは、『お出汁』
モルト以外の穀物も混ぜて作られるグレーンウイスキー。
ブレンデッドウイスキーに使われるグレーンウイスキーは、
安価で個性やクセの少ないことが特徴です。
基本的にブレンデッド用の「ベース」として使われることがほとんど。
モルトの味わいを乗せていくには、個性のほとんどないグレーンウイスキーがちょうどいいということです。
まるで料理を作るときにお出汁のような存在ではないでしょうか。
『グレーンウイスキーは個性が乏しい』グレーンウイスキーは、モルトウイスキーとブレンドしてブレンデッドウイスキーに使われることがほとんど。そのため、よくこんな意見を聞きます。確かにモルトウイスキーの方が優れていると[…]
スペイサイドモルトは、『調味料』
ブレンデッドウイスキーの中で「キーモルト」といわれる原酒。
味の重要な構成員です。
スペイサイドモルトに多い「華やかでバランスのいいモルトウイスキー」は、
「醤油味」・「味噌味」・「塩味」といった調味料のように味わいを決定する存在に近い感覚だと思います。
本日もお越しいただきありがとうございます。ウイスキーを愛する料理人Yaffeeです。 (@TW0GPYU3yMS7N3o) 今回のお話は「スコッチブレンデッドウイスキー」[…]
アイラモルトは、『スパイス』
味は決定しても、アクセントや香りのものを入れないと単調な味わいの料理になってしまうと思います。
そういったアクセントとして扱われるのが個性的なモルトウイスキー。
例えば……
- 「ラーメンに『胡椒』」
- 「魚の煮つけに『生姜』」
- 「シチューに『ローリエなどのハーブ』」
といった感覚が近いと思います。
単体ではかなり個性が強いですが、アクセントとなると一気に奥深さを与えてくれるのがこういったウイスキーです。
本日もお越し頂きありがとうございます。ウイスキーを愛する料理人Yaffeeです。 (@TW0GPYU3yMS7N3o) 本日のテーマは「おすすめのアイラモルト」について!![…]
このように料理に例えると、
「グレーンウイスキー」>「スペイサイドなど」>「アイラモルトなど」
の順に多く使われていくのはなんとなくわかるかと思います。
つまりそれだけ多く作らなくてはいけません。
スコッチモルトウイスキーの中で、
「スペイサイドモルト」の生産量が多くなるのは当然なのかもしれないですね。
最後に……
最後まで読んでいただきありがとうございます。
今回のお話いかがだったでしょうか。
スペイサイドモルトは、本当にバランスのいいタイプのウイスキーが多いです!!
初心者でも飲みやすいですが、味わい深いのでウイスキー飲み慣れた方でも楽しめるかなと思います。
ぜひスペイサイドモルト楽しんでみてください!!
それでは『良いウイスキーライフ』を!!!
また次回もよろしくお願いいたします。

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