Yaffee's Whisky Blog

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華やかで奥深い!?スコッチモルトウイスキーの聖地『スペイサイド』とは?「スペイサイドモルト」について徹底解説!!


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本日もお越しいただきありがとうございます!!

実はスモーキーなアイラモルトより華やかなスペイサイドモルトが好きなウイスキー好き料理人yaffeeです。

 

 

本日のテーマは「スコッチウイスキーの聖地『スペイサイド』」について!!

 

スコッチウイスキーには、2つのウイスキー造りの聖地があります。

それは、

 

アイラ島スペイサイド

 

です

 

この2つの「ウイスキー造りの聖地」では、対照的なモルトウイスキーを造っています

 

アイラのウイスキーはスモーキーでクセの強いウイスキーが多いです。

アクセント・一度飲んだら忘れられない強烈な味といったイメージ

 

 

 

「アイラモルト」とは??クセの強さが後を引くアイラのウイスキーについて!!

 

対してスペイサイドは華やかでバランスのいいウイスキーが多いです。

そっとなじむような優しいイメージがわかりやすいと思います。

 

優しく親しみやすいのがスペイサイドのモルトウイスキーの特徴であり魅力です。

 

 

また繊細な味わいから蒸留所ごとの作り方の違いが分かりやすく、樽の違いも分かりやすい地域。

シングルモルトウイスキーの入門編としても、スペイサイドのモルトウイスキーが最適かなと思います。

 

今回はそのスペイサイドについて僕なりにまとめていきます!!

 

これからシングルモルトを嗜めるようになりたい方

クセあるスモーキーさがスコッチだと思っている方

 

ぜひスペイサイドモルトをお試しください!!

奥深く楽しいシングルモルトの世界にはまってしまうかもしれないです!!

 

そしてそこへ踏み出す「一歩」の手助けになるような魅力!

これから伝えていこうと思います!!

 

 

 

 スコッチモルトウイスキーの聖地、「スペイサイド」とは?

 

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スペイサイドは、スコットランドで2番目に大きい河川であり、最も急流の川「スペイ川」支流の地域のことを指します。

 

 

 

この地域には、54か所ものウイスキー蒸留所があります。

最もウイスキー蒸留所が密集していて、最もシングルモルトウイスキーを造っている地域です!!

 

 

 

 

またスペイ川は、「スコッチウイスキーの故郷」だけでなく、サーモンフィッシングのメッカとしても有名

たびたびサーモンにちなんだウイスキーもリリースされています。

 

【過去の拙いレビュー記事ですが、「サーモン」にちなんだスペイサイドモルトのレビューです。】

www.yaffee.work

 

元々「スペイサイド」は、「ハイランド」という大きな生産区分の中の一つでした。

そのためスペイサイドとハイランドは、境界線がしっかりとあるわけではありません。

 

 

参考にしている資料によって結構誤差があります。

そのため大雑把に、

スペイサイド=「スペイ川」とその近くの川付近のウイスキー蒸留所が密集している地域。

って思っていただけたら大丈夫だと思います。

 

なぜスペイサイドに蒸留所が密集している3つの大きな理由

 

スペイサイドは世界的に見ても最もウイスキー蒸留所が密集している地域。

ただなぜこの地域にウイスキー蒸留所が密集しているかちょっと疑問に思いますよね?

 

それには3つの大きな理由があります。

 

豊かな水に恵まれている。

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ウイスキー造りの重要な原料「良質な水」が豊富に手に入るそうです。

いい酒」を造るためには「いい水」というのが、お酒造りに共通していることだと思います。

その「いい水」がスペイ川流域のスペイサイドには、たくさんあるそうですね。

 

熟成に最適な環境。

 

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自然に囲まれ、湿潤な環境がウイスキーの熟成には最適

この地での熟成が、「良質なウイスキー」を生みやすいそうです!!

 

「密造酒」造りに最適だった。

 

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スコッチウイスキーのほとんどが密造酒だったころ。

ペイサイド地区は山に囲まれ、ウイスキーを隠しやすいところが多かったそう。

視察団に見つかりにくい立地から、「密造酒のメッカ」として栄えていました

その流れが今でも残り、「ウイスキー造りのメッカ」となっています。

 

 

スペイサイドの中でも別れる産地

 

スペイサイドは、さらに細かく見ていくと8つの生産区分があります。

 

スペイサイド8つの生産区分

 

・フォレス Forres

この地区にある蒸留所は、「ベンロマック」の1か所のみです。

この「ベンロマック」蒸留所が再開したために新しく追加されました

 

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・エルギン Elgin

12か所も蒸留所のある地区

オフィシャルのシングルモルトリリースも多いですが、有名ブレンデッドの重要な原酒となっていることが多い地区がこのエルギン

バランタインのキーモルト「ミルトンダフ」「グレンバーキ」があるのもエルギンです。

また竹鶴が研修したことで有名な蒸留所「ロングモーン」も、このエルギン地区にあります。

 

 

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・キース Keith

 

6か所の蒸留所がある地区ですが、そのほとんどがブレンデッドに回されることの多いです。

ただ、その6か所すべてが「知られざる銘酒」ともいえる実力派蒸留所だと思います。

中でも「ストラスアイラ」ブレンデッドウイスキー「シーバスリーガル」と「ロイヤルサルート」の重要な原酒

他にもこのブログでもたびたび登場している「オルトモア」もキース地区です。

 

 

 

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・バッキー Buckie

 

この地区も「インチガワー」という蒸留所一か所のみ

ただこの地区は、スペイサイドで唯一海に面している地区

そのため他のスペイサイド地区には、感じない「潮感」を感じることがあると思います。

 

実は「インチガワー」は花と動物シリーズの一つ。

ラベルには海と山を表現するような「ミヤコドリ(オイスターキャッチャー)」が描かれています

 

 

 

・ローゼス Rothes

 

この地区は4か所!!

「グレングラント」、「グランロセス」、「スペイバーン」、「グレンスペイ」で特に軽めのウイスキーを造る蒸留所がそろっている地区だと思います。

 

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・ダフタウン Dufftown

 

スペイサイドで最も有名な地区

7つの蒸留所があり、世界一売れているシングルモルトグレンフィディックはこの地区で造られています。

ほかにも姉妹蒸留所の「バルヴェニー」、「キニンヴィ」。

また「野獣」として有名な「モートラック」もこの地区にあります

 

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・リベット Livet

 

シングルモルトの原点「ザ・グレンリベット」があることで有名な地区

この地区の蒸留所のみが「グレンリベット」の名乗ることができます

そのため他の蒸留所の「タムナブーリン」や「トミントール」は、正式名称「タムナブーリン・グレンリベット」、「トミントール・グレンリベット」です。

またシーバスリーガルの原酒を作っている「ブレイバル」も元々は「ブレイス・オブ・グレンリベット」という名前でした。

 

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・スペイ川流域 

 

スペイ川に沿った立地の地区。

16か所の蒸留所があります。

シングルモルトロールスロイスマッカランフランス人気の高い「アベラワー家族経営を貫く「グレンファークラスなどがこの地区で造られています。

 

 

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スペイサイドモルトの特徴

 

 

前記したようにスペイサイドモルトは「繊細で華やか、バランスのいい味わい。」が特徴です。

 

特にこの特徴がわかりやすいのが、

「グレンリベット」

グレンフィディック

「グレングラント」

アベラワー

「クラガンモア」

だと思います。

 

この特徴からスペイサイドモルトは、ブレンデッドウイスキーのキーモルト(味わいの重要なポイントを担うモルトウイスキー)となることが多いです。

 

アイラはスパイス、スペイサイドは調味料!?

 

同じく「ウイスキー造りの聖地」アイラモルトとは、対極的な特徴のスペイサイド

 

ただスペイサイドモルトは、ブレンデッドウイスキーの味を構成する重要なモルトとして扱われることが多いです。

 

基本的なブレンデッドウイスキーの考え方を料理に例えると……

 

・グレーンウイスキーは、『お出汁』

 

モルト以外の穀物も混ぜて作られるグレーンウイスキー

安価で個性やクセの少ないことが特徴です。

 

基本的にブレンデッド用の「ベース」として使われることがほとんど。

モルトの味わいを乗せていくには、個性のほとんどないグレーンウイスキーがちょうどいいわけです

まるで料理を作るときにお出汁のような存在だと思います!!

 

 

・スペイサイドモルトに多い「キーモルト」は、『調味料』。

 

ブレンデッドウイスキーの中で「キーモルト」といわれる原酒。

味の重要な構成員です

 

スペイサイドモルトに多い「華やかでバランスのいいモルトウイスキーは、「醤油味」・「味噌味」・「塩味」といった調味料のように味わいを決定する存在に近い感覚だと思います。

 

・アイラモルトなど個性的なモルトウイスキーは、『スパイス』

 

味は決定しても、アクセントや香りのものを入れないと単調な味わいの料理になってしまうと思います。

 

そういったアクセントとして扱われるのが個性的なモルトウイスキー

例えば、「ラーメンに『胡椒』」、「魚の煮つけに『生姜』」、「シチューに『ローリエなどのハーブ』」といった感覚が近いと思います。

単体ではかなり個性が強いですが、料理に使いアクセントとなると一気に奥深さを与えてくれるのがこういったウイスキーです。

 

 

このように料理に例えると、

 

「グレーンウイスキー」>「スペイサイドなどのキーモルト」>「アイラモルトなど」

 

の順に多く使われていくのはなんとなくわかるかと思います。

 

つまりそれだけ多く作らなくてはいけません。

スコッチモルトウイスキーの中で、「スペイサイドモルト」の生産量が多くなるのは当然なのかもしれないですね。

 

おすすめのスペイサイドモルト

 

 

最後に僕が特におすすめしたいスペイサイドのシングルモルトをご紹介したいと思います!!

 

「スペイサイドの特徴」を知るのに最適なウイスキー!!!

 

最初にスペイサイドの特徴がわかりやすい5本を紹介させていただきます!!

 

ザ・グレンリベット 12年

 

シングルモルトの原点」とも名高いモルトウイスキー!!

世界トップクラスのシェアを誇るモルトウイスキーで、ライトで繊細な味わい。

 

華やかでバランスのいい飲み口。

スペイサイドの特徴がしっかり現れているシングルモルトだと思います。

 

そして、シトラスや青リンゴのようなフレッシュなフルーツのフレーバーが楽しめる一本です。

「スペイサイド」を知るには、適任なシングルモルトウイスキーだと思います!!

 

 

グレンフィディック 12年

 

世界で最も売れているシングルモルトウイスキー!!

 

洋ナシのフレーバーが特徴的で、白い花のようなフローラルなニュアンスとバニラやレモンのような香り

 

バランスがよくスムースで飲みやすい。

ほかのスコッチは苦手だけど、このシングルモルトなら飲めるって方も多いと思います。

飲みやすい味わいの多いバーボン樽熟成のシングルモルトの中でも特に飲みやすい一本。

 

日常のウイスキーとしてもおススメです。

 

 

グレングラント 10年

 

イタリアと僕からNo.1シェアのウイスキーww!!

 

青リンゴフレーバーに飲みやすいスムースな飲み口。バニラと穀物シトラス感などが楽しめます

 

特にスペイサイドの特徴とバーボン樽熟成の良さがしっかりと活きていることが、「グレングラントの魅力」

 

華やかでバランスがよく「スペイサイドモルトの味」を知るにはちょうどいいウイスキーかなと思います!!

 

 

アベラワー 12年 ダブルカスクマチュアード

 

フランス人気の高いシングルモルト!!

 

フレッシュフルーツとドライフルーツのニュアンスが共存しているフルーティな香りが特徴です。

飲みやすく、華やかさが特に楽しめるのではないかなと思います。

 

このウイスキーは、シェリカスクとバーボンカスクの2つの樽の原酒をブレンドして造られています。

2つの樽のいいところがうまく引き出せているウイスキーではないでしょうか。

 

そのため、ドライフルーツのような濃い特徴が出やすいシェリー樽熟成のウイスキー入門にもオススメ

 

いきなり濃いシェリカスクウイスキーより親しみやすいのではないかなと思います。

 

 

クラガンモア 12年

 

隠れた銘酒ですが、「スペイサイドのお手本」と呼ぶべきウイスキーかなと思います。

 

スペイサイドらしい繊細さと華やかさ

そして穀物のニュアンスに甘みがしっかりときて、最後には少しのスモーキーさと複雑さが締めるクラシカルな味わいが特徴

 

 

「クラシックモルト」シリーズのスペイサイド代表に選ばれています。

 

華やかなスペイサイド「らしさ」と濃く深い「らしくなさ」が感じられるかなと思います。

ライトだけど複雑

そういう「スペイサイドの魅力」が詰まった、味を知る最適な一本だと思います。

 

 

「スペイサイドの奥深さ」を知るのに最適なウイスキー!!!

 

グレンファークラス 12年

 

シェリー樽熟成と家族経営にこだわるウイスキー蒸留所のスタンダードボトル

 

レーズンやプルーン、チョコレートや紅茶のような濃ゆいフレーバーと力強さを感じられるウイスキーだと思います。

 

濃く深く力強い味わいの中に、華やかさや繊細さも感じられるのが魅力

 

繊細で華やかさだけが「スペイサイド」ではないってことを教えてくれる一本だと思います!!

 

 

モートラック 12年

 

「ダフタウンの野獣」、「ディアジオの異端児」といわれるシングルモルト

 

やや野獣感・肉っぽいフレーバーが感じられる珍しいウイスキーです。

 

独特かつ複雑な「2.81回蒸留」という蒸留方法が、肉のようなフレーバーに貢献しているのだとか。

 

ただこのモートラックは、実は「スペイサイドの特徴をすべて持つ」といわれています

圧倒的に強いフレーバーと複雑さを含んでいるのに、バランスがすごくよくきれいにまとまっている印象を受けます。

 

「野獣」と「バランスのいいスペイサイドの特徴」って対極じゃない??と思う方。

モートラックを飲んでみたらわかります!!

 

 

マッカラン シェリーオーク 12年

 

この地域の「奥深さ」で触れないわけにはいかないのがマッカラン

 

知っている人はシングルモルトロールスロイスで覚えているかもしれないです。

ドライフルーツのような深くコクのある味わいが特徴

複雑で奥深く、凝縮感や甘いフレーバーも感じることができると思います。

 

 

ただし。。。

 

最近のマッカランは硫黄フレーバーが強く出てしまっていると感じる人もいるそう。(実際僕もちょっと苦手な硫黄フレーバーを感じてしまいます。)

「往年のうまさ」も感じられますが、こういったオフフレーバーを感じてしまうかもしれません。

 

「往年のマッカランの良さ」を感じたい方は、個人的にはロックで楽しむのがオススメ

だいぶオフフレーバーが和らいで、奥深い味わいが楽しめると思います。

 

 

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

今回のお話いかがだったでしょうか。

 

 

面白かった、ためになったと思っていただけたら嬉しいです。

 

また次回もよろしくお願いいたします。

それでは『良いウイスキーライフ』を!!! 

 


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