本日もお越し頂きありがとうございます。
ウイスキーを愛する料理人yaffeeです!
今回のお話は
「ウッディ系ウイスキー」
について
森林の香りや木の香り、木材の香りが楽しめるウッディ系ウイスキー。
ウイスキーの場合、主に木樽から抽出されることが多いです。
特に木樽に長期熟成させるスコッチウイスキーや新樽が使われるバーボンなどアメリカンウイスキーにはこのウッディ系フレーバーが楽しめます。
木の香りには、心を落ち着かせる効果があるそう。
ウイスキーからも感じる心安らぐ木の香り、ぜひ楽しんでみてはいかがでしょうか?
ウイスキーから感じるウッディ系フレーバーとは??
ウッディ系のアロマ・フレーバーとは??
木の香りがするウッディ系のアロマ・フレーバーは、ウイスキーの場合ほとんどが樽由来です。
そのため、樽から得られるアロマやフレーバーをまとめて「ウッディ」と表現したりカテゴライズしたりする方もいます。
そんなウッディ系の香り(アロマやフレーバー)にはどういったものがあるのでしょうか?
自分なりによく使う表現をまとめてみました。
- 森林の香り
- 切りたての木材
- 白檀(はくだん)
- 伽羅(きゃら)
- メープルシロップ・メープルウッド
- 桜・サクラウッド
- バニラ・クローブ・シナモンなど
- 鉛筆
- アンティーク家具
など
森林の香り
森林の香りは、時々ウイスキーから感じる香りの一つ。
どちらかというと、「森林にいるときに感じた香り」というより「森林のイメージの香り」の方が近いです。
僕は、ちょっと湿った木の香りと緑の香り(葉や青草っぽさ)があると「森林の香り」と感じてると思います。
アロマやフレーバーがボトルや印象、予備知識など外的要因からも感じるようになってしまうことは否めません。
そのため、「森林の中にある蒸留所」と聞くと自然と「森林の香り」を連想させてしまうこともあります。「白州」がその代表銘柄ではないでしょうか。
ただこの手法は一切悪いことではないと思います。
なぜなら、有名なレストランのサービスやバーから様々な食品・お菓子などでよりお客様に感動してもらうために行われている手法だからです。
説明文やパッケージ・見た目・盛り付けから連想させ、味に直結させることでより味わう人に感動を与えることができます。
そういったボトルデザインや予備知識から得られるイメージのアロマ・フレーバーも合わせてウイスキーの魅力です。
yaffee山崎も好きだが、実は白州の方がもっと好きな妻、どんどんウイスキーにハマっていくな~(笑) 本日もお越し頂きありがとうございます!ウイスキーを愛する料理人Yaffeeです。 (@T[…]
切りたての木材
切りたての木材は、特にわかりやすい「木の香り」の一つです。
ちょっと酸味を含んだフレッシュな木の香りが切りたての木材を連想させるのだと思います。
特に、新樽を使うバーボンやヴァージンオークで熟成されたスコッチに多い傾向があります。
ただバーボンの場合、この香りと同時に「ざらざら」としたテクスチャ(食感、舌触り)を感じることがあるので、そこが苦手と思う方もいるかもしれません。
白檀(びゃくだん)
さわやかな甘い香りを持つ白檀(びゃくだん)。
インド、インドネシア、オーストラリアなどから産出される熱帯性の常緑樹です。
この木材は、火を使わなくても心地よい香りがすることから香木として使われることが多く、仏教では欠かせません。
そんな白檀を連想する香りもウイスキーから感じることがあります。
個人的なイメージとしたら古い民家の香りや寺の中に入ったときの香りが近いのかもしれません。
時々、白檀の香りは芳香剤や香水であるので、嗅いでみるといいと思います。
主に「ミズナラオーク」という日本原産のオーク材を使った樽から得られることが多い香りだといわれています。
伽羅(きゃら)
日本書記にもその記載がある古来から日本で親しまれていた香木の一つ。
気品あふれるなんとも奥ゆかしさと少し甘い香りが特徴です。
ちょっといい線香などによく「伽羅」の香りがあります。
白檀よりさらに寺や古い民家の香りと感じやすいかなと思います。
白檀同様にミズナラ樽から得られることが多いです。
メープルシロップ・メープルウッド
甘い香りが特徴となるメープル香。
樹液の蜜のような甘さと芳醇さが楽しめる香りですよね。
よくテネシーウイスキーから感じやすいです。
テネシーウイスキーは、「チャコールメローイング製法」というメープルウッドの炭でろ過を行わないといけません。
チャコールメローイング製法により不快成分や重たい成分がろ過によって取り除かれ、メープルの甘い香りがつくといわれています。
中にはメープルの樽で追加熟成させたものもあり、がっつりとメープルの香りを堪能できるウイスキーもあります。
桜・サクラウッド
どこか桜餅のような香りを感じる桜ウッド。
近年、ジャパニーズウイスキーやアイリッシュウイスキーなど「オーク材」以外の木材が使用できるウイスキーでは、桜の樽で熟成させたものが出てきました。
桜の樽で熟成させると、桜餅のようなちょっと草っぽい香りに少し酸を含んだ木の香りを感じると思います。
バニラ・クローブ・シナモンなど
バニラ・クローブ・シナモンなどのスパイス香も時々「ウッディさ」としてカテゴライズされることがあります。
特にこの3つに関しては、特に「ウッディな香り」に系統が近いと思います。
またスパイス香は樽由来でつくことが多いので、ウッディな香りの一種といってもいいかもしれません。
本日もお越し頂きありがとうございます。ウイスキーを愛する料理人yaffeeです! 今回のお話は「スパイス系のアロマ・フレーバーが楽しめるウイスキー」について[…]
鉛筆
皆さんは、幼いころに鉛筆をガジガジ噛んでしまった記憶はないでしょうか??
そういった鉛筆をガジガジしたときの記憶を呼び起こすウイスキーもあります。
多くの場合は、樽香・樽のニュアンスが出すぎたオフフレーバーです。
そもそも鉛筆を噛んでおいしいと思った人は多分いないでしょう。テクスチャもかなりざらついていてハッキリ言って飲んでいておいしいものではありません。
こういった香りは、安価なバーボンに多い傾向があります。
アンティーク家具
こちらもウッディ系アロマ・フレーバーの中でもオフフレーバーとなる香りです。
木の香りに、ニスや溶剤・そしてほこりのような香りを感じてしまい、飲むのがつらいレベルです。。(笑)
このようなアンティーク家具のフレーバーは、超長期熟成のウイスキーに多い傾向があります。
要は、木の成分・樽のニュアンスがあまりにも出過ぎたウイスキーはアンティーク家具の香りになりやすいのです。
数千万を払ってこの香りを感じるって……(笑)
超長期熟成のウイスキーは「ロマン」を感じるものなんだなと思います。
ウッディ系フレーバーが楽しめる
オススメのウイスキー
2020年に新発売した日本限定のシーバスリーガル。
希少なミズナラカスクを使ったもので日本の「クラフトマンシップ」とシーバス社の「アート・オブ・ブレンディング」の融合が楽しめます。
生姜、アンズ、梅、クローブ、ダークチョコレートの印象。妖艶な美の余韻に引き込まれます。
価格帯 | 7000~8000円 |
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アルコール度数 | 43% |
容量 | 700ml |
特徴 | アート・オブ・ブレンディング |
原産国 | スコットランド |
繊細で爽やかなフルーティさのあるウイスキー!!
和の花を連想させる華やかな味わいです!!
アロマ | 3 |
フレーバー | 3 |
余韻 | 4 |
オーヘントッシャンのスタンダードウイスキー。
シェリーカスクの原酒もブレンドされているため、アーモンドに紅茶のようなフレーバーも楽しめ。オーヘントッシャンらしいライトな口当たりで食事中や食前にもおすすめです。
価格帯 | 3000~4000円 |
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アルコール度数 | 40% |
容量 | 700ml |
特徴 | ローランドモルト伝統の3回蒸留!! |
原産国 | スコットランド |
アロマ | 3.4 |
フレーバー | 4 |
余韻 | 3.5 |
元紡績工場の「ディーンストン」蒸留所からリリースされているノンエイジの一本。
中でもヴァージンオークは新樽を使用したもの。
若いフレッシュなフルーツ、はちみつといったフレーバーが特徴です。
価格帯 | 3000~4000円 |
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アルコール度数 | 46.3% |
容量 | 700ml |
特徴 | 元紡績工場の蒸留所がリリースするウイスキー |
原産国 | スコットランド |
バランスはいいけど、やや若いウイスキーのニュアンスが強い。
ハイボールがおすすめです!!
アロマ | 4.1 |
フレーバー | 3.6 |
余韻 | 3.4 |
古典的で職人気質な蒸留所が造るこだわりのシングルモルト!!
姉妹蒸留所のグレンフィディックを『春』と例えると、バルヴェニーは『秋』のモルト!!
リッチで重厚感があり、はちみつの甘味や少しナッツのニュアンス。
芳醇な余韻が残るウイスキーで、夜ゆっくり楽しむ晩酌にピッタリなウイスキーです!!
価格帯 | 5000~6000円 |
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アルコール度数 | 40% |
容量 | 700ml |
特徴 | 古典的で職人気質なシングルモルト |
原産国 | スコットランド |
アロマ | 4.5 |
フレーバー | 4.3 |
余韻 | 4.5 |
『シンプルであること』をモットーに掲げるグレングラント蒸留所。
その18年物のシングルモルトは、バーボン樽熟成のみを使用した熟成感とライトテイストが一体となった一本。
スペイサイドらしい華やかなフローラル感にアーモンドと熟したリンゴ。
キャラメルとはちみつの甘みにバニラとナッツの芳醇なアフターフレーバー。
世界中から評価されているウイスキーです。
価格帯 | 15000~17000円 |
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アルコール度数 | 43% |
容量 | 700ml |
特徴 | イタリアNo.1 のスコッチ『グレングラント』の18年物 |
原産国 | スコットランド |
「秀逸」の一言に尽きるウイスキー!!
熟成からくるまろやかさがありつつライト。
バランスがよくまとまっていて、余韻も長く心地よいです。
アロマ | 4.8 |
フレーバー | 4.9 |
余韻 | 4.7 |
サントリー第2のモルトウイスキー蒸留所「白州」。
南アルプス山脈の山の中にある「森の蒸留所」。
バランスがよく、繊細でフルーティな味わいと心地よいスモーキーフレーバーが特徴です。
価格帯 | 価格変動中 |
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アルコール度数 | 43% |
容量 | 700ml |
特徴 | 森のウイスキー |
原産国 | 日本 |
森薫る「森のウイスキー:白州」。
繊細な味わいとバランスのいいスモーキーなフレーバーが心地よい一本です。
ただ残念なことに今値段が高いです。。。
アロマ | 4.3 |
フレーバー | 3.9 |
余韻 | 4.1 |
キリンの富士御殿場蒸留所で造られた「シングルグレーンウイスキー」!!
この蒸留所はグレーンウイスキーへのこだわりが特に強いです。
スコッチタイプ、バーボンタイプ、カナディアンタイプの蒸留機を使い分け多彩な原酒を作っています。
カラメルのような濃厚なフレーバーに焦がした木。そして優しい舌触りが特徴。
まったりと楽しみたいシングルグレーンウイスキーです。
価格帯 | 5500~6500円 |
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アルコール度数 | 46% |
容量 | 700ml |
特徴 | キリンのシングルグレーンウイスキー |
原産国 | 日本 |
複雑で濃厚なグレーンウイスキー!!
キリンがリリースしているウイスキーの中で、この一本だけが『whiskey』と『e』の入る綴りとなっています。
また、瓶の底には富士山が!!
隠し要素の多いウイスキーです!!
アロマ | 4.4 |
フレーバー | 4.2 |
余韻 | 4 |
「2回熟成して2回チャコールメローろ過したジャックダニエル」
通常の6年熟成したジャックダニエルをメープルの木で作った樽で1年間フィニッシュ(再度樽熟成)を行い、
もう一度チャコールメローろ過を行って造られます。
メープルの味わい香りが心地よく、スムースでリッチな味わいが特徴。
芳醇なこのウイスキーは特別な日にぴったりです!!
価格帯 | 8000~9000円 |
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アルコール度数 | 40% |
容量 | 700ml |
特徴 | 2倍の手間をかけたジャックダニエル |
原産国 | アメリカ |
アロマ | 4.8 |
フレーバー | 4.8 |
余韻 | 4.8 |
悲劇の事故から一度歴史から消えてしまったウイスキー。
ただ、100年以上たってから創業者のひ孫の手によって見事復活を遂げました。
スパイシーな香りにはちみつの甘み、そしてミントのような爽やかな余韻を残してくれます。
価格帯 | 2500~3500円 |
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アルコール度数 | 45% |
容量 | 700ml |
特徴 | 一度歴史から消えてしまった開拓者のウイスキー |
原産国 | アメリカ |
スパイシーかつ華やかさがあるバーボンウイスキー!
バーボンの中では飲みやすく余韻のミントのようなフレーバーが爽やかさを演出してくれます!
アップルパイや豚料理との相性抜群です!!
アロマ | 3 |
フレーバー | 3 |
余韻 | 3.9 |
ほぼライ麦100%使用した熟成年数表記のあるウルトラプレミアム ライウイスキー「ホイッスルピッグ」の10年物。
カナダ産のライウイスキー原酒を使い、ライ麦の個性を最大限に生かしたライウイスキーです。
価格帯 | 10000円以上 |
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アルコール度数 | 50% |
容量 | 700ml |
特徴 | ウルトラプレミアムライウイスキー |
原産国 | アメリカ(原酒はカナダ) |
アロマ | 3.7 |
フレーバー | 4 |
余韻 | 4 |
強烈なインパクトと力強さのあるバーボン。
ただその中に甘いやさしさもあり、まるでアニキのようなバーボンです!!
余韻も長く、ロックなどがオススメ!!
価格帯 | 3000~4000円 |
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アルコール度数 | 50.5% |
容量 | 700ml |
特徴 | 力強いバーボン |
原産国 | アメリカ |
料理に使っても残る個性は、料理人として嬉しいお酒です!
アロマ | 3.8 |
フレーバー | 3.6 |
余韻 | 3.7 |
ワシントン州シアトルを拠点に誕生したシングルモルト蒸留所「ウエストランド」。
開拓者が最後に行きついたの街であるシアトル。
そのスピリッツをウイスキーに変えたような革新的なモルトウイスキー!!
ビターチョコと香ばしいパンからバニラ、オレンジ、はちみつといったフレーバーが続く一本です。
価格帯 | 7000~9000円 |
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アルコール度数 | 46% |
容量 | 700ml |
特徴 | アメリカに誕生した革新的なシングルモルト |
原産国 | アメリカ |
バーボンのような芳醇さがあるけど全然違う。モルト・酵母・樽にこだわった全く新しい「シングルモルトモルト」だと思います。
アロマ | 4 |
フレーバー | 4.7 |
余韻 | 4.5 |
最後に……
最後まで読んでいただきありがとうございます。
今回のお話いかがだったでしょうか。
ウッディな香りは、ウイスキーの中でも特にわかりやすい香りかなと思います。
多くのウイスキーからも感じやすく、ウイスキーに飲みなれていない方でも「木の香り」を直感的に感じることは多いのではないでしょうか?
ただ、そこから細分化してみると様々な木の香りというのもだんだんわかってくると思います。
ぜひいろんなウイスキーから様々な木の香りを感じてみてください。
それでは良いウイスキーライフを
また次回もよろしくお願いいたします。
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